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2023年05月
2023.05.26
ヴェルファイヤー インロック開錠(長泉町)
今年も急かされる季節が来た。
ヴェルファイアーのチャイルドインロック、車内に子供が閉じこめられてのインロック。
なぜロックするかの事情は色々、やはり子供がロックボタンに触れてしまってというのが多いかもしれない。
先に注意を促すが必ず鍵はポケットに入れたうえで、例えば子供をチャイルドシートに乗せるとか荷物を載せるなどしてもらえれば、こうした事故は起き難い。
僕はあくまでこの事象は事故だと思ってるので、もしかしたら色々な可能性をくぐって起きてしまうかもしれないが、カギさえあればほぼ何とかなる。
もっとも、エマージェンシーキーが指先に力が掛かりにくく少し固く感じて回せない人もいるので100%とは言わないが。
ちなみに今日は天気も雨上がりで曇り空、気温も20℃程度で暑くない為にそんなに慌てる必要もないのだが、やはり幼子とドアを隔てて別れた母子は少し興奮気味。
型が新しそうだったのでレクサスキー(TOY2)だったらなあと思ったが、いわゆるセルシオキーのショート(TOY48)だった。僕は予てからこの鍵が大嫌いで苦手意識があった。開錠工具も良さそうな物や実績のある物で何種類も買ってきた。当然弊社で販売しているTurbodecoderも使ってみたが、一番安定してるのはLISHIかもしれない。それでも決して100%ではない。
よく職人の仕事は工具8割腕2割なんて言ったりするが鍵の仕事については必ずしもそうは言えない部分はあるかな?
まずは上手くうくことを祈って・・・と思ったが「〇〇(子供の名前)!鍵はどこ?」とすぐ横で母親が叫び、閉じこめられた子供のお姉さんにあたる幼稚園児が心配そうに足元をうろつく、やはりそれでは集中力も途切れる。
この仕事を25年やってきてるとはいえ、まだまだ精進する余白があるものだと実感。
やがて母親の取り乱した声と態度は移るもので、車内の子供まで心配そうに隔絶された母親を目の前に泣き出した。心配なんで抱っこしてもらいたい、そんな気持ちなのだろう。
それは逆に我々も早く開けてあげたい気持ちに駆られる。
アシスタント会社からはピッキングで!・・・まあ現場を知らない電話オペレーターは指示するだろうが、それで開きませんと尻尾を巻いて二次対応業者を待つのが賢いのか?そしてその業者も開かなかったら??
僕はTPOを選びたいと思ってるので手段を選ばず開けることを優先。もちろん壊すという意味ではない。確実に開く方法を注意深く行えば大丈夫なのだ。
ピッキングで5分ほど試したが、やり方を変えた。
もちろんこのままやり続けて、30秒後に開くかもしれないし、開かないかもしれない。
ただ回り道をするのは得策じゃないと思う。
必ず開く方法で30秒後に子供は母親が抱きあげてくれ泣き止んだ。
でも「〇〇鍵は?」と変わらず言う。子供に渡して閉めてしまったのかな?
それなら子供の居た辺り(前側座席)付近にあるが、セキュリティ状態であった。
そうなると鍵(リモコンキー)は認証のできない場所にある。前側の座席でもドアポケットや車両によってはダッシュボード上、座席の脇や下などに落ちれば認証されないこともあるし、カバンなどに入れたらまず厳しい。
しかし、そうした物は無さそうだ。
ふと目に入った後部座席のバッグ。
「バッグの中とかに無いですかね?」
探すのは僕の仕事じゃないし何よりプライバシーも絡むのであくまで口頭で。
しばらくして「ありました!」って。
子供が閉じこめたのではなく、またオモチャにしたいたずらでもない。
自分でバッグにリモコンキーを入れた状態で後部座席に置いてドアを閉めたら施錠されてしまったのだ。
子供が居ても居なくてもこの事案は起きてただろう。
とにかく万事解決したのは良かった。
2023.05.21
スズキレッツ メットインロック(沼津市)
久々に原付スクータロックの入電。
保険会社経由で250㏄スクーターは時々あるが原付が久々ではなかろうか?
入電時にアレコレ聞いたのだが、イグニッションシリンダーでメットインも操作するタイプ、押しこまずに左へ鍵を回せばシートが開くという。
ここで聞き落としたのが現状どうなってるかだ。
とりあえず何の疑いもなく現場へ。
何をボケたのか現状のまま左へテンションを掛け、ピックをしてみた。
何の感触も無い。
そりゃそうだ。
現状バイクはハンドルロックがされた状態。
シートを開けるのには一旦シリンダーをハンドルロックを解除しOFFの位置まで回してから左へ回さなければならない。つまりは2工程の作業だったのだ。
いざハンドルロックを・・・と少しシリンダー内筒を押しこみピックをするが、これまた感触が無い。
しかし、内筒は押しこむにも1~2mm程度しか奥に入らず、なんか物足りない。
感触が無いのはテンションが弱いからだろうか?
結構な時間を費やしてピックしたが全く反応無し。
仕方なか卯250ccスクーターで結構有効なシートの横をエアウエッジで・・・ただ50ccの短いシート長では隙間もわずかなうえ、ヘルメットの下に鍵があるという。
隙間も僅かでこの手法は有効じゃない。
それならば鍵を作っちゃえ!
しかし、最近のブランクキーがあったと思えば在庫無い。
まあ、紛失鍵の作成じゃないのでとりあえずシリンダーさえ回ればと刺さるブランクを探したらM310あたりで大丈夫そう。
しかし、これも何通りかカットを試みたが開かない。
鍵穴を覗いても答えが出ない。久々のイグニッション覗き、目も悪くなってるなあ。
流石にギブアップの文字が浮かび出した頃、イグニッションの内筒のPUSH時に奥への入りが明らかに5mm以上あり、先ほどとの違いを感じた。
なんか光が見えた気分。
内筒を押しこみながらタンブラーを抑えると、奥へガコンと入りこむ。これでテンションを掛けてタンブラーを押しこみピック。
明らかに先ほどと違う感触で間もなく右へスルリと回り、OFFの位置へ。
そして逆にテンションを賭けシートオープンだ!
と思ったが、その前に先ほどカットした鍵を入れてみた。
一発で回り、シートが開きインロックは解決。
鍵はできていたのだが何故回らなかった?
気が付かなかったが首が短くて当たっていたのかもしれない。
当たると内筒が奥に入らずハンドルロックの解除とならず。
久々に鍵作成だがちゃんとできてたけどこの些細な細工に苦労させられた。
たまにやるとこういう細工が見抜けないんだなあ。
仕事しては結構達成感があったが、2工程なのだが1工程の作業代で請求したのはちょっともったいなかったかも。
もう少しもらえば良かったなあ。
2023.05.07
文化シャッター錠、開錠・紛失キー製作 (伊豆市)
「以前スーツケースを開けてもらったんだけど」
そんな枕詞での入電。
なんでもガレージを開錠して欲しいと夕方の入電。
はてスーツケース?どこのどなたかちょっと記憶が無い。
時々他の業者で作業をして弊社にクレームを言ってくるお客さんもいることだし、とりあえず受け付けした。
状況を聞けばあまり急ぎでない様子なので「明日の午前でも良いですか?」と言ったらすぐ開けて欲しいというので日没後だが出動。
当然ながらガレージは居宅とは別で室内ドアでつながってない。
シャッターを開錠すれば済むのだが、万が一開錠困難なら換気用の窓も開きそうだ。
午後7時過ぎとなると周辺の街灯りも乏しく真っ暗だが、作業段取りはできた。
まずはピッキングで・・・ディスクタンブラーの文化シャッター錠、開錠はテンションさえ上手く掛ればそんなに手間じゃない。
「久々にシャッターが開く音が聞こえた」
とお客さんが言うようにそんなに急ぎじゃなかったのだ。
ガレージは臭いから農園用の道具でもあるのか、特に車とかを置いてるわけでもない。高齢の方なので車も乗らないかな。
開けるだけで終了と思えば
「鍵は作れない?」
おーい、先に言ってくれよ。
最近あまり鍵を作る仕事が無いので面食らった。
幸いブランクキーも見つかり作ることはできるが、シャッター錠なんて何年ぶりというほど久々。できればマジックペンと罫書針があったらなあと思いつつ、無くてもなんとかなる。
途中、外した部品の内筒が床に落ちてバラバラになりちょっと焦ったがなんとか事なきを得て鍵をカット。
久々に仕事したって充実感、シリンダーが心地よく回る感じは鍵屋の醍醐味。
ところで、確かにこの家にはお邪魔したことがあるのだが、その作業がスーツケースだったか今もって思いだせない。
2023.05.05
ボルボV60 開錠作業 (下田市)
今年のゴールデンウイークはヒマだ!
コロナ明けで近場の観光地じゃなく遠方へ行く人が多いせいだろうか?
それでもやっと入電した下田での鍵開け。
ただ状況としては鍵を紛失して車内にスペアキーがある・・・かもしれない。
なんとなく怪しい、年式が2011年なので仮にスペアキーが車内にあったら反応しそうだが。
まずは仕事なので行ってみた。
道路もそれほど混んでない。
いやむしろ空いてる。台数は少ないのだがやはり運転不慣れなサンデードライバーはいるもので、そのたった1台のせいで後に並ばされてしまう。
その前は車が見えないので確実に空いてるのだろう。
700円
夕方5時~6時の予約で入った作業。
GW期間なので混雑を予測して3時間程度を見込んで走ったが、2時間程度で到着。平日なみのペースだったことになる。
時間があるので下田バーガーを食べてみたが、1300円もする。
ネタに食べたが二度と食べることは無いな、あまりにコスパが悪すぎる。
シドニーのカフェで食べたハンバーガーはAUS9ドルで約700円、しかしボリュームは半端ないしポテト付きだ。バンコクのナナホテル前に現れるキッチンカーのチーズバーガーは夜遊び後には丁度良いオヤツ。金額は覚えてないほどで小銭で払った。
さて脱線したが5時にお客さんと合流し作業に入る。
ディーラー車で右ハンドル。
案の定の鍵穴カバー、これを外せばと思ったが外れない。
そう思えば左がわに鍵穴があった。
かつてはSAABなども左側シリンダーだったが、SAABはカバーがされておらず発見できたが、このボルボは見落としていた。
HU101なのでTurbodecoderの出番。
楽勝ムードでいけると思ったが思わず苦戦。
結局別の方法で開けた。
やはりやり方に固執するのは良くないなあ。
そしてあるはずのスペアキーはやはり無かった。
損保ロードアシスタンスの仕事だが、鍵作成は付帯サービスで出るそうだが鍵の紛失でのレッカー代は出ないサービスらしい。
しかし、ボルボの鍵作成の支度もしてないし、これまで紛失キーはやったことがない。ましてやプログラミングも。
残念ながらここまでとなった。
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