ブログ
2023.07.29
競売物件現況調査での1枚
なんかドラマでも強制執行をテーマにした物が放映されてるらしい。
残念ながらまだ見たことは無いが、そこには鍵屋も登場するらしい。
こういう題材だと必ず現実との乖離で所詮ドラマだよと言ってるだろうな。
ただ情報弱者とまで言わないがテレビで放映されるとこれが現実と信じ込む人は少なからずいる。
その典型が開かずの何とかというテレビ番組でのコーナーだ。
実は弊社にも問い合わせがあり、伊豆方面で開いてない蔵や金庫などあれば連絡して欲しいという物。
どういうことだろうか?
弊社が作業に行くときに同行したいということか?それとも番組で良く使っている鍵開け屋を登場させて「また今回もお出でいただきました」とか言うナレーションで盛り上げようと言うのか?
どちたにせよこちとら見せ物作って遊んでる訳じゃない。
強制執行のドラマがどんなストーリーかは知らないが、今回は差し押さえられて競売物件となった家屋の現況調査でのワンショット。
流れとしてはこの作業で競売時の査定価格を出して売却され、建物は新しいオーナーになる。
今回は近隣住民からの情報で既に退居してる様子だという。
荷物を搬出していた姿を見かけたらしく、その後姿を見てないと言う。
実際家の中に殆ど家財道具は無くなっていた。
競売時は家財道具ごと無価値で競り売りに掛けられる。
買い手にはゴミが無くなった方が良いに決まってる。
建物全景を公開するわけにはいかないが、庭には自作っぽい固定式の鉄棒とブランコがあった。
恐らく子煩悩で家族を大事にしてたのかな?
ただ何かボタンの掛け違いで支払いが滞り、債権を元に競売に掛けられたのだろう。
ふと駐車スペースの足元に
打たれたコンクリートに手形。
3人の子供と想像するのに固くない。
そして一番上側は?
不動産鑑定士は犬?と言ったが犬にしてはデカいし縦長、もしかしたら生まれたばかりの子供がいたのかも。
そうなると6人家族だったのかもしれない?
次買う人にはちょっと気が重くなるオブジェかもしれない。
私も家を建て、駐車場の外構工事の時に子供の足跡を残そうかと一瞬思ったが、その時にそんな余裕もなく、気持ちの中で終わってしまった。
間違いなく3人?4人の子供がここに住み、何もなければ育つ家であった。
そして巣立って帰省した時にその手形を見て懐かしんでいたのだろう。
県外から移住の家族だったようだ。
夢果てた静岡県の田舎町、ちょっと切なくなった。
それにしても、ここ(郡部)は住宅団地とはいえ横のつながりの薄さに寂しさを覚えた。
隣の家のことを尋ねても殆ど動向が分からないなんて。