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ロックスミスブログ

2016.03.25

BMW Eシリーズ用 Turbodecoderマニュアル作成

できました!
まずは手元にあるBMW EシリーズのTurbodcoder用の日本語でのマニュアルです。
というのもFシリーズ用はいまだにブルガリア税関で足止め食らって修理に手が付けられてない状態です。

鍵の開錠知識のある方ならだいたい理解できる物と思ってます。
もっとも私も手探りですが、ここまで書けたのでやればできることなのでしょうけど。

Turbodecoderを入手するだけなら、幾つかのルートはあるかもしれません。
そうした専門ツールの販売をしている業者に仕入れを依頼したり、ALOAやELF会員の方ならそこから買うこともできるかもしれません。
またインターネットを叩けばいくつかヨーロッパで扱ってる業者が出てきますので個人輸入をする方法もあるでしょう。
最後にお勧めどころかNGですが、中国系サイトのアリババにも格安で同品名で掲載がありますが、目下ノックダウン生産や委託生産をしてないので模造品です。

いずれのルートを用いてもツールだけ手にして、即使えるかと言うと・・・難しいんじゃないかと思います。
まず取扱説明書は英文でさえ付属してません。
製造元のウェブサイトで一応動画でのマニュアルを載せてますが。
私もそれほど語学が堪能な訳ではありませんが、現地で直接指導を受けても100%理解するまでは自分なりに噛み砕く必要があります。
やっぱり紙で読み、頭で考え、実物に触れていくのが確実かなと・・・(個人差はや価値観の違いはあります)

なので弊社から買っていただいたお客様に限って、日本語のマニュアルを作成いたのでまずはBMW Eシリーズからお付けしたいと思ってます。
 

もちろんFシリーズも修理が終わり次第、写真を撮って作りたいと思ってます。
とりあえず、テキストだけなら作れますが。

是非ご活用いただければと思います。

2016.03.16

指紋錠の問い合わせ

一時期ほどではなくなったが、指紋錠の問い合わせをいただいた。

理屈は簡単で電子チップのカードキーなどと同じで、チップの代わりに指紋を認証させて、モーターが動き開錠するのだ。
ただ日本ではイマイチ指紋錠は普及してないように見受ける。
研究所など入退室が限られた人間のみの場所では、そうした人体の一部を認証媒体にしているところもあるだろう。
特に研究所などで、指先を汚すことができないなど特別の事情があれば。
一般の玄関錠でも見たことはあるが、多くは無い。都会に出も行けば良く見るのかもしれないが。

さてこの指紋錠、やはり韓国製であることには変わりがないようだ。
日立製作所でもそうした小型化した認証部品を制作したなんて話もあり、やがて車などに応用されるだろうと言われたがまだ出てこない。
韓国は意外とこういうIT錠は得意な分野のようで、カードキーなども韓国製が多い。

ただ、この指紋認証だが、万人に可能かと言うと、引き合いの多かった数年前に調べた範囲では、100人に1人くらいは認証できない人がいると言われた。
特に高齢者などで指先にしっとり感が無くなった人だと指紋を読み取れないと言うのだ。
多分私の指先も荒れてるのでそうだろう。
しかし、引き合いが来るのは高齢者が多い。
今回もマンションに住む高齢者のようだが、・・・少し痴呆も入ってるかも。どんな錠を付けても泥棒に入られるという共通の言葉が出ていた。
大人しく言われるままにつけてやれば良いのかもしれないが、実際にIT錠をつけて機能しないまま放置という人も見たことがある。
電池を入れ替えて、使い方をもう一度確認してあげたのだが・・・以後電話が無いが大丈夫か?

今回も指紋錠よりカード式を薦めた。
認証部分の違いだけで、工事なども同じなのだし。
ただカードだと人称媒体を持ち歩かなくちゃいけないとよく文句を言われる。
病院の診察券は肌身離さないくせに、自宅のカードキーは持つのが嫌なようだ。

後日、現場を下見し正確な金額を見積もるつもりでいるが、それ以後話が立ち消えになっちゃうのもこの年代の方に多い特徴かな?

2016.03.16

ビューイック リーガルエステート インロック開錠 (静岡市葵区)

睡眠中に起こされての作業はやはり良いもんじゃない。
それでも、仕事が無いので行かなくちゃ!

睡眠時間1時間で、少し遠方だが静岡市へ。
ビューイック・・・ああ、サイドバー式のシリンダーだな・・・。
年式が1996年なので20年前の車だ。
私自身がプライベートで40年前のオートバイに乗ってるせいか、そんなに古いとは思えない。ましてやアメ車だ。
しかし、鍵業界にいながらもうGMのサイドバーなど対策しようとは思ってない。
開業時にはサイドバーの開錠治具であるトライアウトキーを購入しようか迷ったことがあるが、この頃のアメ車はドアと窓の隙間をクリプトンライトで照らして覗けば、中のロッドが見えたもの。
しかし、私自身の最近目が悪くなり、今更この方法で他の車を覗こうとは思わない。
第一、最近の車では、この方法での開錠は不可能なのだから、いつしかクリプトンライトもどこへ行ったやら。
思い起こせば良い時代だったんだなあ。。。
今のワーゲンやBMWの意地悪なことときたらないね。
鍵穴でしか開かないし、ことワーゲンに関しては新しい車両はかなり際どいらしい。

さて、アメ車というイメージを残したステーションワゴン。
幸いにしてピカピカじゃないのが気分を楽にしてくれる。

最近ではコルベットの開錠依頼があったが、恥ずかしながら手を出せなかった。
サイドバーの鍵穴なのでピッキングはできないから、ロッドを使って室内のロックボタンを操作しょうと思えば、ドアピラーが奥まっていてロッドを入れることができず。
トライアウトキーが無いことが悔やまれた。
しかし、今更用意しても、儲かるどころか、工具代も出ずにこのサイドバーシリンダーを装着した車は無くなるだろうと思っていたら、また遭遇してしまった。

昨今、フォードが日本マーケットの撤退を表明したばかりの所に、同じ日にフォードエコスポーツが連続してインロックも珍しかったが・・・。
GMも遅かれ早かれ・・・と思ってしまった。
96年製・・・それで、この車体?
物は考えようで、この頑強さが良いと言う人もいるだろう。いかにもアメ車でガソリンをがぶ飲みして走るのが最高とか・・・。
しかし、時代的には、車体は軽く、エンジンはハイブリッドが主流。
ドアも柔軟性があり、風切も燃費に起因する部分で車体面一に設計するようなもの。。。。奇しくも今行われてる大統領選で「アメリカには日本車が一杯走ってるが、日本医はアメリカの車が走ってない」とか言ってた候補者がいたが、同じ96年製の日本車と比べれば時代に合わないことが分かる。
ナンボ国民性が違うとか、燃料単価が違うとか言っても、極論を言えば燃料なんて食わない方が良いのだから。

それでも開けなくちゃ。。。

運転席側ドアからやっとロッドを入れたが案の定ロックボタンがすこぶる硬い。
特にドアの後ろ側からロッドを伸ばしてるので、押す方向にロッドが我慢できずに逃げてしまう。
引く方向に入れられれば・・・しかし、奥まったドアピラーと硬い鉄のドアは歪まない。

ならば・・・と、後部ドアの前方から入れば、引く方向にできる。
これができるのがアメ車の良い所かな?
しかし、歪まない硬いドアピラー・・・やっぱり好きじゃないなあ。

 

2016.03.12

メルセデスベンツ C200 インロック開錠 (三島市)

朝、世間一般には通勤時間帯ながら、私は新聞を読んでる時間。
朝から入電があると大体その日は忙しいジンクスがある。

しかも、朝からベンツときた。
ベンツ用のターボデコーダーもできたようだが、まだプロトタイプらしく発売には至ってない。
相変わらずトランクインロックになるとお手上げなのだが、今回はイグニッションにキーが刺さってるし、エンジンも掛かってるようだ。
これなら、どうでもやりようがある。

弊社にあるベンツ用の治具はLISHIの旧型工具。

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実はこの型は相当以前の物で、今はオールインワンタイプになっている。
買ってから間もなく使ってみたが、思うように開錠できずにずっとしまい込んでしまっていた。
L型ピックでピッキングしたり、しばらくは横着してロッドで開けていたのだが、なんとなく思い出したように使ってみたらあっさり行けた。
しかも、左回しで開錠しショットドライバーを使わずに、開錠方向となる右回しテンションで成功したので、こっちの方が楽。
ではなぜ開かなかったのか?
ベンツのピッキングはロクに練習せずに現場でできてしまったせいもある。
慌てている現場が多く、テンションも奥まで入れて、必死に押し込みピックをしていたが、この初期型は奥まで入れてはダメなことに気が付いた。
少し浮かす感じで奥から戻すと上手い具合に行く。
しかも今回は年式が明確ではなかったが、見た目に高年式なようだったが、良い感じで開けられた。

これがそのままトランクでも使えれば、高額なターボデコーダーを買わずに済むのだが。。。

ちなみに他にフォルクスワーゲン用とレクサス用を持っているが、・・・持っているのをいつも忘れている。

2016.03.11

BMW M5 Turbodecoder開錠 (伊豆の国市)

「BMWのインロック開錠依頼です」
待ってました!Turbodecoderの出番なんですが・・・実は不安がありました。
Fシリーズ用のTurbodecoderを昨日練習中に破損してしまい目下修理に出してしまっているのです。

聞けば車両は2007年のBMW M5。Fシリーズは2010年以降に部品が変ったので、確実にEシリーズ、チャンス!
特にEシリーズは現場実績が無く、練習もFほどしてない不安があるが、ここでやらねばいつやる状態。
もちろん引き受けました。
更にTurbodecoderの真価を問う現状、鍵はトランクにありトランクオープナーが付いてるかどうかが分からない。最悪はトランクを直接ピッキングしてほしいとのこと。
まさに・まさに・まさにTurbodecoderの出番!
ドアシリンダーで段差を出して、そのままシャッタークローズし、トランクシリンダーに再挿入しシャッターオープンで開錠できるはずだ。

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現場到着。
左ハンドル車だった。
さっそくピッキングなど目もくれずTurbodecoderでの作業開始。
テスターキーを挿入、間違いなくEシリーズだ。
オリエンテーションマーク確認、初期設定OK。。。

・・・が、開かない。なぜかdecoderのピンが最上部に上がってしまう。
やり直し、ダメだ。やり直し、ダメだ。。。。。
繰り返すこと何度だろうか?
開かない・・・悔しい、このままじゃ何のためのTurbodecoderか?
練習手順を再度思い起こしもう一度、これがダメならピッキングに移行しよう(と何度か思った)
石の上にも3年とでも言うのでしょうか・・・シリンダーが回った。
しかもテンションが開錠方向だったのでジャグリングしてのファイナルポンプもなし。


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写真が横向きですみません。
ピッキングで粘った経験の1時間よりは半分以上は短い作業時間だが、ビデオのような1分以内とはいかなかった。
課題は残るが実績は残せた。
 

シリンダーが回った時に集中ドアロックの音がした。
もしかしたら・・・と思い、トランクを見たら、カギ穴が無い、ドアに連動していた。
ドアキーが開けば全部開く構造だったようだ。

1時間片目を凝らしてピッキングをした時より体力的な疲労はかなり軽減した感じ。しかも目を凝らしてないので顔にしわも無く(笑)非常に楽なことは間違いない。
まさにドアが開いた時は、頭の中を勝利の歌が流れていたことは言うまでもない。

2016.03.09

カギ業界は不況に強い業界?

バブルが崩壊し日本経済が長期ゼロ成長に陥った頃によく言われた言葉だ。
私もこの頃に脱サラして開業をした。
これまでいた商社、建設機械部門がバブルに踊らされた業種でもあっただけに、地味でもコツコツやる仕事として希望を見いだせた。
実際建設業もバブル時は民間発注で潤ったが、バブル後も民間がダメなら公共事業へとシフトされた。
しかし、財政緊縮の名のもとに全てがダメになれば業界は収縮するしかないのは火を見るより明らか。
その結果起きてるのが今の人手不足。しかも、誰でもできる人工ではなく熟練工や技術者だ。
もちろん3Kの職種も不人気ではあり、絶対的に人手不足ではある。業界が縮小したことによる功罪だ。

日本はこんな社会を希望してたのだろうか?

さて私たちのカギ業界も似た道を歩んでるような気がしないでもない。
鍵穴で鍵を使わずに開錠してしまう・・・それが神業かと思われ、間もなくピッキングバブルが起きた。
中国人窃盗団による大量空き巣事件だ。カギというものの信用が一気に問われる時代になり、ピッキング対策されたシリンダー交換がブームに。
そもそもピッキングとは何か理解してない人までマスコミに扇動されて交換し、カギ業界とは関係のない警備会社まで参入するバブルがあった。
ドライバーを使えれば確かに交換できるが、知識が無い人が交換するもので、結構間違って取り付けられたりもしていた。

もちろん、今となっては過去の話。
その頃湧いた業者はかなり潰れている。
今では標準機順のミワのU9が生産待ちなんて時代で、良き時代かな。

人が生活するうえで、鍵は生活から消えない物、つまり不況に強い。
シリンダー交換は例外としても、故障や鍵の紛失は生活から離れないトラブル、だから不況に強い。
 

しかし、人のライフスタイルが変わってしまうことは考慮にされてなかったのだろう。
周囲の業者に聞いて回ると昨年6月くらいまでは、まあ何とかだったようだが、6月を境に急にヒマになった・・・というのが挨拶言葉だ。
6月に特に何があったわけではないが、4月に3%の消費税増税が行われてる。
つまりよく言われる個人消費が冷え込むのが6月くらいからという典型例にはまったのだ。
それでも、一般消費と異なるこの業種、車には乗るだろうし、部屋も入退室するだろう、不動産の競売は行われるし・・・。
しかし、至る所で構造改革がなされたのだろう。

人々はライフスタイルを変え、企業は業務を変えてきた。
夏は海水浴客が減り、冬は暖冬でスキー客も減り・・・そんな世情もひしひしと感じる。

車も稼働が減ったような気がする。
確かにリモコンキーのようなキーレスシステムが普及したせいもあるし、医療のさらなる発展で長寿化し金庫の仕事に影響してたりする。

今年も昨年の悪いイメージを払拭しながらも良い流れになりつつあったのだが、中国ショックの連動したように3月はヒマになった。
どうもこの業界も景気に連動してなくもないようだ。

 

2016.03.04

Turbodecoder・・・早くも破損

まだ歴戦を飾ってない私のTurbodecoderを早くも破損してしまった。
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BMW Fシリーズ用なのだが、矢印の先が折れてしまった。
練習で使っていて、リセットした時に治具を少し滑らせてしまったらポロリと破片が・・・悲しい。
修理はしてくれるのだが、さて幾ら掛かるのだろう?とりあえずカスタマーバリューと10ユーロの値引きを言ってきたのだが。。。
これも実験なので、まずは送ってみます。

どうも住所が工場ではないみたいで、社長自身の自宅か?(一度お邪魔しましたが雑貨店を営んで奥さんがやってました)
受取人も奥さんの名前かな?
行った時にTurbodecoderを買ったのは良いけど機内持ち込みできるかで議論になり、何かで梱包させるって言ってくれたので、手ごろな段ボールを見つけてくれるのかと思ったら、旅行カバンをくれたのです。
お陰で預かり荷物にしてTurnbodecoderは持って来れましたし、途中の乗り継ぎも楽々でした。
ついでに白状すると空港で買ったチーズとソーセージも成田でカバンに入れて持ってきちゃったり。

さて、EMSで送ろうと思った私の壊れたTurbodecoderですが、いざ送ろうにも電話番号が・・・!
 

そこでホームページを見に言ったら、更新されていて、HU64のベンツの物が新しくできたらしい。
行った時にはメルセデスはなかなか難しいと言ってたのだが・・・まだラインアップに加わってないのだが、遅かれ早かれ並ぶことを期待したい物。
(実はもう販売段階かと思って航空券を調べてました)

メールの文字数が少ないところを見ると忙しいのかな?

2016.03.03

浴室錠開錠 (三島市)

前回のトイレに続いて今度は浴室。
やはり最近の建具は浴室も外側から開けられます。
しかし古い建物は玄関錠を付けてる物もあったりして、湿気などでケースロックがさび付き、破損しふとしたことで施錠されてしまうこともありました。
いざ、開けようにも鍵などないことが殆ど。

そしてトイレと違うのが内開きなのです。
よって、ドアとドア枠の間からラッチを動かすことが難しい。

ただ今回は決して新しくないけど個人宅でなくホテルなのです。
ユニットバス全盛の頃の物かな?久々に見たミワの浴室錠。
円筒錠なのですが、外側に鍵穴があるのです。
多分施工時には鍵があったのでしょうけど、この錠は間違って施錠してドアを閉めるとラッチが引っ込む瞬間にロックがリリースされ開錠になってしまうのです。
そんな構造なので工務店も浴室のキーは渡してないのかも?

それでも何故か施錠されてしまったので開けるのが仕事。
ピッキングできるシリンダーなのが嬉しいです。

開錠後に原因を探ってみましたが、明確な理由が見つからず。
施錠状態で扉を閉めてもきちんとロックはリリースされてるので、破損はしてないのでしょう。
恐らく、ラッチがドア枠にぶつかった時にドアが丁番側に逃げて、ラッチをそれほど引っ込めずにドアが閉められてしまったのではないでしょうか?
しかし、丁寧に(要はゆっくり)ドアを閉めれば同じ症状は起きなかったですね。

事故なんで恐らく偶然同士の衝突だと思います。

2016.03.03

トイレ錠開錠 (三島市)

ご存じ、トイレ錠は間違って施錠したままドアを閉めても、外側から開けられる構造になってる物が多いです。
トイレや浴室は、時々中で具合が悪くなったりする可能性があるため、万が一に備えて外側からも容易に開けられる構造になってます。
ただ、時々ラッチ自体が壊れてしまって開かない・・・そんな時もあるのですが、トイレのように外側に立って手前開きだと、細い物でドア枠とドアの間からラッチを引っ込めることができるので、開けられるケースが多いのですが、稀にラッチ自体が欠落しかけていると、ちょっと厄介なこともあります。

弊社にもトイレ開錠の問い合わせはよくあるので、そんな時はコインや細い棒のような物で開けられるものが多いことをまず伝えてます。
作業に出れば当然経費が掛かってしまうのでどんな簡単な作業でも請求しなくてはならないので、最低限の善意でやってるのですが、なかなか話の通じない方は少なくありません。
そういう時は経費の存在を了解してもらって出かけますが。

今回はメンテナンス会社からの依頼でしたが、日頃ケチケチな料金(不当な値引きは下請法違反なので単にケチなだけ)を言ってくるので、節約の意味もあって冒頭のような案内をしたのですが、お客さんが取り乱してるせいか、電話口のオぺレーターも共鳴してしまってる様子。
金が出るなら断る理由もない。
一応コインで開けようとしたらしいのですが、硬くて回らなかったそうです。

壊れてるなら納得、でも壊れてないならなんのこっちゃ。

仕方なく現場に行けば納得。。。壊れてました。
いや厳密には中のラッチ構造は壊れてない。
壊れてるのは表面のコインで回す部分。
ほとんど山が無いほど削れてしまい、その中心部分に亀裂が入っていたため、普通にコインを当てると内筒が開いてブレーキになってしまっていたようです。
辛うじて山の残ってる上側部分にコインを当てて回せば回りました。
技術と言うより現状を把握するコツですかね?
「なんだそんなんで開くのかよ」
お客さんのテレ隠しの言葉だと思いますが、そんなんでなら自分でやれば良いのにと毎度思うこと。そのそんなんでができなかったから呼んだのでしょう。

 

2016.02.26

なぜ?

今年に入って昨年導入したターボデコーダーを実戦使用する機会が連続あったが、全敗だった。

慣れが足りなかったのかなあ・・・と自省し手持ちのシリンダーで再度やってみたら、まあ難なく開錠できた。
やってるうちにクセでもついちゃったのか?
色々落胆してたのだが、ふと自分の作ったビデオを見てきがついた。

なんと!現場で手順が間違っていた!!

そうなんです。
ターボデコーダーって一見、ダイヤルをただ回してるだけに見えますが、実は規則性があって、それを違えると開かないのです。
私もブルガリアでいじっていた時に、「それじゃ開かないよ」と言われました。
なぜ練習できちんとできて、現場でちゃんとできなかったのか・・・今では分からないが、緊張してた?

そう思うと、俄然次回の作業を期待したくなってしまった。

なんとか良い実績も作ってまたブルガリアに行きたいなあ。

2016.02.26

ホンダ オデッセイ インロック開錠(富士市)

2002年製のホンダオデッセイのインロック開錠作業へ夜間作業で行った。
いわゆるホンダのハイセキュリティキーの出始めた頃のモデル。
トヨタがキー本体の中心をミーリングしていく変則的な内溝キーだったのに対し、ホンダはメルセデスベンツの4トラックなどと同じキーの外側両端をミーリングした、当時は外溝などと言ったが、アシスタント会社のコールセンターなどはこれらも含めて内溝というこの頃。では外溝は・・・いわゆるミーリングキーではなくカットしたキーを言っている。溝じゃないじゃん。

当時は難攻不落、再生不可能と言われたホンダのハイセキュリティーキーも今では2002年と聞けば「速攻開くな」と恐れることもない。

実はつい昨日2014年製のホンダのエディックスの開錠に行った。
それとの比較となるが、明らかに当時の物は開けやすい。(開錠は10秒程度)
ピックしていくとタンブラーが入り込む感覚が伝わるのだ。
対して新しい物は、ポンポンポンとはいかない。
それでも10年も経つとシリンダー内のタンブラーが摩耗していて、丸みが出てきていささか怖い。時々鍵穴から見えにくいこともある。
摩耗がひどくなるとキー認証もできなくなるし、実際そういう車に遭遇したことは少なくない。
「どうも鍵穴調子悪くて」
そういうお客さんも多い。鍵穴覗けばタンブラーが丸くなっていたり、視認性が悪い物もあったりする。

とりあえず今回は・・・当時は楽だったんだなあ・・・と思ってしまった。

2016.02.08

セカンドバッグ ダイヤル錠開錠 (伊豆市)

修善寺の別荘地からセカンドバッグのダイヤル錠が開かなくなったという開錠依頼。

そもそもセカンドバッグなんて持たない小生には???であった。
てっきり旅行カバンのことかと思い込んでしまったが、そうではないらしい。

入電時に聞いた名前から???まるで何かの施設か旅館を思わせる名前で明らかに個人名ではなかった。

実際に現場は・・・企業の施設というには少しこじんまりしてるかな?でも豪邸だ。
駐車場にはジャガーが止めてありその前にはプライベートのテニスコートが1面。
洋風な建物に入り、リビングに通されると圧倒された。
真正面が一面ガラス張りで富士山が眺望できた。
瞬時に一般人じゃないことは理解できた。

やがて、カバンの当事者がガウン姿で現れた。。。いかにも。。。。

三けたのダイヤル錠は変更が可能で、自分で変更したら開かなくなってしまったというのだ。
変更したと思われる番号に合わせてもやはり開かない。

この場合、まず二通りの可能性がある。
合わせ間違い(合わせた時の数字の読み違い)と本当に錠が壊れてることだ。

旅行カバンと同じかは分からないが、もし同じならばダイヤルの隙間から軸を見るのもやり方だ。
ただ、今回はダイヤルが結構はっきりと反応してるので、それで読み出せそうであった。

ダイヤル番号が合っていれば、個別のダイヤルは動かないし、逆に数字が違えば大げさに動く。

話ながらも2~3分だろうか、開錠成功。

付加価値をつけたいところだが良心値段を提示したら金額についてはなにも反応なし。
いかにも金持ち!
しかも、支払いは1万円札しかない・・・1000円札や小銭は無いってか?

ああ、自分もいつかあんな感じになりたいものだ。

2016.02.08

フォード エコスポーツ開錠 (沼津市)

この仕事をしていて、同じような仕事は連続してはいるジンクスがある。

昼間、沼津市内でフォードのエコスポーツの開錠依頼が入った。
エンジンは掛かったまま自動施錠してしまったがリモコンキーは手元にある。しかし開かないというのだ。
そもそもフォード車自体、最近は見ない。
今年になってフォードは日本市場からの撤退を決めたほどシェアを下げている。

日本は人口が1億人強ではあるが、世界一の消費国家であることは疑いが無い。
自動車といえばアメリカ、しかもGDPは世界一と言うところだろうが、アメリカに走る自動車と日本に走る自働車を比べれば回転率が良く分かる。
日本での新車購入人口が仮に1000万人としても、その車が更新される期間を5年、アメリカでの新車購入人口が仮に1億人として、更新が20年としたら。
少なくとも日本の購入者人口は4000人のポテンシャルと見るのが妥当だ。
そしてシナ(中国)の人口は公称13億人だが一説には15億人ともいわれるが、新車を買う層は上層部の10%、それでも日本の人口と同数と言われるが、彼らには真価は分からないだろう。その良い例がモータースポーツ選手が一人も出てこない。
フォードは会見で日本の市場の閉鎖性とか訳分からんことを言っていたが、これまでも強引な市場開放を政治力でさせてきたにもかかわらず。
要は売れる車を作れなかったに他ならない。

さて、そんなフォードのと言えばムスタングやエクスプローラーはヒット商品じゃないだろうか。いまだに作業がある。
トーラスも例の市場開放で売れてた(売りつけてた)みたいだが、最近はすっかり見なくなった。
ジャガーキーに似た棒鍵のモンデオも最近すっかり見なくなった。。。あの開錠は好きだ!

そんな中でエコスポーツ・・・どんな車だ?と正直初対面であった。
昼間の作業はリモコンキーが手元にあるということなので、エマージェンシーキーもきっと付いてるだろうと結構余裕。
実際はリモコンの感度が悪かっただけなのようで、リモコンで開けられた。

更に夜になって同じ沼津市内でエコスポーツのインロック。
滅多に見かけない車だけにてっきり同じお客さんかと思ったが、名前もナンバーも違っていた。ってことは売れてるの?

今度はまともにシリンダーに向き合うことに。
てっきり従来のギザギザカギかと思ったら2トラックの内溝だった(何せ初なもので)。
ピッキングで・・・と思ったが、なんか寒くて手元が震えて、力んでしまう。
するとクルリとシリンダーが回転・・・フリーホイールだった。。。やり難いなあ。
お客さんも寒さで震えているので早い手段に変更。
 

う~ん、日本でよく売れてる外車と言えばBMW・ベンツ・ワーゲンだろうがフォードのこの手が売れてるならこれもターボデコーダーの対策が必要か?
ただ対策しても今後一切出会うこともなさそうだが。
その辺の線引きが毎度悩むところ。

 

2016.02.01

Tourbodecoder導入の経緯

注目を浴びつつもなかなか受注に結び付かないTourbodecoder。
理由は簡単でその価格の高さである。

よほど探求心が強くない限り、ちょっと買って試してみようという気にはならない。
導入で余程作業の効率化が進むというのならまた話は別だろうが弊社でも実績の範囲でしか話せない。
これまで弊社も色々な開錠工具を求め、特にトヨタのTOY48が嫌いなのでこれには金を掛けたが、残念ながら納得いく結果の出たものはない。
そうこうしてるうちにカタログ落ちして販売を止めていたりして、雲散霧消状態。
同じことをTourbodecoderでも他人に対してしたいと思わないからだ。

あくまで自分が使っていても良い工具だから、是非他でもどうぞというスタンス。
ただし、開錠が容易になることはライバル業者を増やすことになるのは違いないので、値段で不当に下げることは無い。
もっとも元値が高いのだが。

弊社が導入を決断したのも、やはりYoutubeで見た映像がショックであった。
幼い子供でも簡単に開けてしまうような工具・・・ただ実際は知識と訓練が必要なようだ。

実際にブルガリアで実物を手にしても開いてしまう構造になかなか理解が進まなかった。

まがい物なら見て購入は諦める選択肢もあったし、半信半疑なら1台のみの選択肢もあった。
でも2台購入をしてしまった。

値引き率のせいもあるが、やはり差別化をしたいという気持ちは大きかった。

これまでも弊社は割とイモビライザーのプログラマーの導入は早い方だと思う。全国でも50社以内(早いか?)であったはず。
そして、金庫のスーパーダイアラー、もっと戻ればミーリングマシンなども。
これらの設備を導入することで、不思議とその機種に関して挑戦的な気持ちになる。
結果知識をもたらし、仕事量への良い影響が見られた。

いわゆる差別化である。

採算面では全部が十二分に採算ラインにあったかというとそうでもないが、それら設備を使わなくても追随する作業や、気持ち的には決してマイナスにはなっていない。

ではTourbodecoderの採算面ではどうか?

私はこう思う。
これまでもBMWについては泣かされた車種もある。
それがこんなに簡単に!と思うと試さずにはいられない。
何より作業時間が大幅短縮になることが大きな魅力。
毎度開錠が困難な時に他の作業が重なってくるもの、そんなときには大きな損失になる。
また重なっても作業の先が見えればまだ良い。
続ければ開くのか、諦めるのか・・・それが白黒つくだけでも次につながる可能性がある。
これは非常に大きなコストパフォーマンスだと思えた。

作業現場の環境も大きい。
真冬の寒い場所、砂埃舞う中での作業、逆に真夏の炎天下では非常に体力と気力も消耗する。
それらを少しでも防いで次につなげるのも大きなコストパフォーマンスだと思われ、比較的開錠失敗率が高かったBMWの導入を決めた。

残念ながらEシリーズFシリーズともに十分な実績はまだできてなく、説得力はないが不思議とBMWへの拒絶間は下がった。
手段を多く持つことは大きな強みになる。
そう感じ取れるので導入に後悔はない。

それに共感する人が現れれば販売も成功するんだろうけど・・・。

 

2016.02.01

レクサスISFインロック開錠 (湯河原町)

高年式車の作業は毎度少しビビる。
新しい構造が採用されてる可能性があるからだ。

レクサスもデビュー当初はビビったが、ハイソカーの代名詞レクサスだからとビビッていられない。
あまり弊社にはレクサスの依頼は無い。
これまでもLS400とキャンセルになったもう一台くらいか。
 

今回はISF・・・ってなんだ?って感じであまりレクサスに個人的に興味が無く車種を聞いても???
ただシリンダーは従来のTOY48か新型の2トラックだろう。

TOY48は相変わらず嫌い、しかし2トラックは試してみたい(一応治具はある)。

既に営業を終えたゴルフ場、クラブハウスも照明を落とし真っ暗だ。
そりゃゴルフ場といえども山の中だから周囲の明かりもない。

また嫌なことに、シリンダーにはカバーがされたいた。
爪で止められてるはいえ嫌だなあ・・・。。。ということで楽させてもらいました。

ロットで開錠。。。(こっちの方が早い)

ただセキュリティ機能がセルシオまでと違うかな。
警報音もなかなかしつこい。
深夜の住宅地ではちょっとやりたくないかな。

でも盗難防止の警報音と周囲の環境権と今後どちらを優先するか議論になりそうな。。。

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