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2023.07.12
MIWA シリンダー修理(沼津市)
鍵が壊れたので交換して欲しいという入電であった。
扉は引違ドアの引戸。
真中と戸先に鍵穴のあるセット品。
普段、戸先鎌錠だけ使って施解錠してるので、その部分だけ交換して欲しいそうだ。
しかし、プロとして真中とのセットなので・・・。
電話ではさすがに全部把握できない。
鍵が回らない原因が錠本体で何か部品が劣化で破損してることも考えられる。
迂闊に高い見積りもいかがなものかと思うが、可能性としては最悪全部交換となってしまえばそれなりに費用が掛かる。
私事だが先日実家のトイレの修理を頼んだ際、たかがダイヤフラムのゴムパッキンの交換で20000円も取られた。
当初の口頭での見積りがフロート周辺部品ASSY交換で25000円は掛かるというもの。
安く済んだと思うか?それともボッタクリと思うかは個人の価値観。
トイレという他人にすれば敬遠したくなる場所での作業。
もちろん、原因が分かっていたのでこのダイヤフラムのゴムさえあれば自分で交換できるのだが、またホームセンターに走って部材を探すより実家にいられる限られた時間なので頼んだ。
とりあえずこちらは部品交換で概算の見積りをした。
やはり万単位の金、ただもしアルミメーカーのOEMだったら更に高額になる。
正直現状把握できなければ見積り不可なのだ。
現場で試せば室内からは特に問題なくツマミで動くが、鍵では左右に振らないと回転しない。
原因はシリンダーと特定できた。
動かない戸先鎌錠部分を外してみたら案の定!
シリンダー下側の溝から黒い汚れゴミが確認できた。
これが原因だろう。
シリンダー部分を外しオーバーホールし油で洗浄。
見立ては当たり!可動はスムーズに復活。
作業代金も部品交換に比べればかなり安く上がり、お客さんもビックリ。
技術仕事なのだが安すぎるのかな?でも払うとなると高いと思うのはケチだからか?
お客さんに散々お礼を言われた。
まあ自分の価値観でやっていくしかないよなあ。
2023.07.04
フォルクスワーゲンゴルフ7 開錠作業 久々のTurbodecoder (下田市)
下田市の海岸でフォルクスワーゲンゴルフセブンの鍵開け。
肝心の鍵はハッチゲートを開けた後部荷室にある・・・はず。
釣り客として都内から来て、恐らく荷物を運びだす時に荷室に置いてハッチを閉めた・・・と思う。
まあよくある事象。
とりあえず現場へ2時間掛けて向かう。
交通量は全く多くないのだが、動きの遅い車のお陰でノロノロ、ずっと40キロ以下走行を強いられた。
確かに全く渋滞こそしてないので2時間ほどで現着したとはいえ、もしこの遅い車が居なければもっと早く着けたはず。
さて作業に入るのだが、ここのところ連続して上手くいってないTurbodecoderをトップバッターに採用。
いざ!・・・5秒や!!
即施錠方向にシリンダーが回り逆に回転して開錠。
これだけなら本当に簡単に開くんだなで終わってしまう。
しかしドラマはここから、早速荷室を探すが鍵が無い!
このドアから釣り場まで何度も差がして回ったが無かったので最後の砦だったそうだ。
諦めたらそれまで、中の荷物を下してみたがやはり無かった。
自動車も当然セキュリティ状態で鍵が周辺に無いことを物語ってる。
こうなってしまうと・・・ただスペアキーが自宅にある。ただ東京だ。
選択肢は2つ、レッカーで最寄りのディーラーに運び鍵と言ってもキーホルダーを再登録すれば、運転して帰れるが自宅のスペアはもう一度登録し直さないと使えなくなる。
もう一つは単純だが鍵を取に帰り、再びこの海岸に来ること。
車を走らせれば下田は結構遠いなあという程度で行けない僻地ではない。それどころかまだまだ秘境の南伊豆までも行ける。道路が続くのだからまだまだ行けるが、いざ公共の交通機関を使うとなるとため息が出るほど不便だろう。
まずは伊豆急下田駅までは特急電車でリラックスしてこれるが、そこからはバスかタクシー。
それも都会の様に頻繁にあるものじゃないし、タクシーだと結構な距離になるだろう。
道路が続くから・・・でもここは本当に僻地なんだよなあ。
2023.07.02
業務用キャビネット金庫 不具合 (沼津市)
以前もウチで作業をさせていただいたお客さんのようだが思いだせない。
どんな作業だったのか?
とりあえず売上帳をめくったら確かにあったので売上金額だけを押さえて現場へ。
その住所に・・・以前行ったかは思いだせない。
該当する金庫はキャビネット型。
縦長で小判型の錠とダイヤル錠がついている。
以前の作業はオートダイヤラーを一晩やって開かなかったそうだが、それでもなんとか(どうやって?)開けたらしい。
似たような作業をした記憶はあるが、果たしてこれだったのか?
今回はダイヤルはいじっておらず、鍵もあるそうだが開かないそうだ。
全部で4段の引き出しで、一番上の小判錠とダイヤル錠を合わせれば全ての引き出しが開く構造。
確かこの手は・・・弱点があったはず。
しかし今回は易々といかず、引っ掛かるフックを多少曲げて強引に開けた。
とりあえず一つ引き出しが開けば何とかなる。
今回はどうやら引き出しをロックするバーの作動不具合な様だ。
引き出しを全部出して色々やってみるが、一番下の段を入れなければ動作は問題ないのだが、その一番下の引き出しを入れると不具合を起こす。
それも何度かに1回。
そういうのが一番厄介、常に起きれば原因をつきとめようとするが、起きたり起きなかったりでは。
何かに接触してるのだろう。
ただ繰り返しテストをしているうちに徐々に不具合も減りだし、少しコツはいるが下の引き出しをいじれば解決するので、お客さんが了解してくれた。
そこでようやく過去の作業を思いだした。
当時現場となった事務所はここではなく、我が家を建ててくれた建築会社の事務所。
その建築会社が倒産したのか社名が変わり、今のお客さんの社名に。
事務所もビルだった社屋自体が解体され、今は駐車場になってるので社名さえ記憶から消えていた。
どうやら自社社屋から賃貸事務所に移ったようだ。
情報全部欲しいよな。
2023.06.19
BMW 3 シリーズ 開錠できず(熱海市)
インロックではなく、鍵は車外にある。
しかし、開かない。
時々あるのがリモコンが効かなくてもエマージェンシーキーの存在を知らなかったり、持つ部分が小さいせいか上手く回せないケースはある。
ただ今回、鍵は回っているが開かない・・・果たしてできることはあるのだろうか?
取りあえず現車を見ないと答えは出ない。
現場で一応触らせてもらった。
リモコンは反応せず、エマージェンシーキーでシリンダーは回るが開錠にならず。
よく見るとドアのガラス越しに見えるロックボタン、少しだけ出ている。
開錠時のようには出てないけど施錠時ほど沈んでない。
どこかで見た症状だなあ・・・BMWミニクーパで日帰り温泉でのインロックで行った時、確かに鍵は車内だったがTurbodecoderで開錠状態にして左右にシリンダーを回すが開錠にならず。少し浮いたロックボタンを引き上げようとしたが、案の定引き上げられないし、ドアハンドルも反応しなかった。
自宅から走ってきた車なので原因不明でお手上げだった。
どこか壊さないとダメという結論で引き上げた。
今回もやるだけ色々やったがダメ。
ただ今回のお客さんはアクティブだった。
バッテリーという結論を出し、なんとかボンネットを開けようとフロントグリルを破壊した。
しかしボンネットのロックに手は届かず。
5シリーズだったか、それはワイヤーが通ってるのが確認でき、長いドライバーでワイヤーを押しこめばボンネットを開けることができた。
果たして本当にバッテリーかは確認できていない。
このお客さんも午前中はこの車を使ったらしい。
全くあり得ない話ではないし、理屈も通る。
何かの拍子でバッテリーが完全に死ぬ・・・似たようなBMWでの症状が二例、もしかしたら原因も同じなのかもしれない。
2023.06.18
ポルシェカイエン インロック開錠 (東伊豆町)
台風の豪雨から一日置いてまた雨、よりによって雨の中ポルシェの開錠。
HU66VAG2なのでチャチャっと終わらせて帰りたいのだが、ちょっと雨足が強いかな。
まだ警報は出てないがかなり雨は強い。
現場は別荘地、黒いポルシェカイエン。
さっそくTurbodecoderでトライ。
傘を肩に掛けながらなんとか両手を確保とはいえ、さすがにやり難い。
それは言い訳?
なんかポンプアップしてもダイヤルの重さがイマイチ伝わらない。
2度、3度とトライしたが・・・ダメだ。
こういう時は気持ちを切り替えてLISHIでやってみた。
不思議なほどポンポンとピンが決まっていく感触が伝わり開錠。
するとお客さんからは「以前もお会いしましたよね」と言われた。
はて?ポルシェカイエン・・・「グランパル公園で・・・」
あ!・・・思いだした。その時はTurbodecoderで1発であったのだが。。。
またよりによって使った工具はLISHIの古いバージョン。
買ったばかりの頃は使いものにならんとまで言ったのに、これまで2回使ったがなかなか使えると思うこの頃。
捨ててしまわないで良かった。