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2024.03.03
メルセデスベンツ S580 インロック開錠
知り合いのレッカー屋から唐突に電話が来た。
「580のベンツなんだけどピッキングで開けられるかな?」
何も考えずに二つ返事をしてしまった。
ところで580って?500とか600ならよく聞くのだが・・・段々心配になってきた。
車は既にレッカー屋の工場に入っていた。
見れば、あれ?ドアノブが・・・電気自動車などで流行のドアハンドルがドアに収納されてしまうタイプなのだ。
運転席のドアハンドルにカバーがされてるタイプではない。
あらら・・・鍵穴無いの?
と思えば、既に誰かがトライしようとしたのか左助手席ドアのハンドル周りに養生したマスキングテープが。
レッカー屋が電話で知人と話してる様子でどうやら、このハンドルを引き出すようだ。
とは言っても車体が傷つかないように上手くやるとのことだが、養生テープを活用しプラ製のヘラで少しこじって持ちあげたら、動いたのでこりゃなんとかなるかな?とあとは指先で。
鍵穴があった!
しかし飛び出したハンドルとドアの隙間・・・テンション掛けるのも厳しいし、LISHIもTurobodecoderも使えない。
テンション掛けてもL型ピックでできるだろうか?鍵穴は当然ハンドルに邪魔されて見えないので手さぐりだろうけど僕は不可と判断。
厳しい時代になったなあ。
あの位置であの隙間では鍵穴開錠は無理。
ただ幸いにリモコンキーはダッシュボードにあるし、後部座席の窓が若干開いていた。
諦めは悪いのかもしれないがそこからロッドでイケルじゃん。
これじゃ金にならないし、今後は同じ状況があるとは限らない。
バッチリ閉まった状態が殆どなので厳しい限りだ。
以前も触れたがBMWやポルシェも形は違うが治具が入らない構造になってしまった。
2024.02.25
トヨタFJクルーザー インロック開錠(南伊豆町)
2月の2度目の3連休。
僕らが学生の頃は2月は11日だけしか休日はなかったんだが・・・。
前半の3連休は観光客の出足も悪く非常にヒマであった。
後半の3連休も天気がイマイチ、土曜日以外は雨。
ヒマだけならまだしも、こうも不景気なうえ物価高だとちょっとヤバい経営環境。
前半はまだ河津桜も2~3分咲だったが、後半は見ごろなはず。
我が家のは梅だが、ぼちぼちつぼみもほころんでいる。
そんな時に、来たぞ~FJクルーザー!しかも河津飛び越えて南伊豆!
ただ逆に電話で依頼手配する損保会社には通じず、そんなに掛かるのですか?一旦キャンセルで。
となってしまった。
南伊豆と言っても場所によってだがナビ入力だと3時間と表示される。
しかし30分後正式依頼の電話が。
まあそういう場所なんですよ。
ただ順調に走ればナビ通り(一般道は平均時速30km/hで計算される)としても、奇しくも河津桜渋滞となると見えなくなる。
駐車場待ちの車で並びだすためただの混雑とは違う。
何せ河津桜の会場に行って車を止めるという目的の車が並ぶので全く動かないのだ。
当然河津を単に通過したい車もそこに巻き込まれるわけなので、うんざりとしか言葉が出ないのだが、こうしたイベントが無いと弊社も仕事が無いのが辛い。
実際現場へと走りだせば、確実に混雑してるしいかにも行楽客と思われるペースの車が先頭を切って走ってる。
狩野川の土手の桜も咲き、展示場?と思うほどのキャンピングカーが並び、間にキッチンカーがまた並ぶ。
車の流行を見るようだ。
途中から河津へ向かう道と別れを告げ土肥、西伊豆方面を通る方が無難なのでそっちへ向かう。
先頭は遅いながらも一気に流れ出した感じがあり、到着予定時刻もどんどん前倒しとなる。
現場には当初予定の2時間半~3時間をやや前倒しできて2時間15分ほどで到着。
さてFJクルーザーだがキーはM382と特記することもないのだが、シリンダー自体が中に入りこんでる。
テンションもホンダなどで使う先端の長いタイプじゃないと当たってしまう。
一度修善寺で開錠作業をした際も奥まったシリンダーに手を焼いた記憶がある。
ロッドも使えなかったのか、その辺の記憶がない。ドアが頑強だったのか??
ただその時は時間があったのでじっくり時間を掛けてシリンダー開錠をした。
さて今回も手こずるかなと思ったが・・・経験した深い鍵穴ということか、淡々とタンブラーが決まり1分と掛からず開錠。
往復で5時間掛けて作業時間1分。
まあ連休の風物詩なので。
2024.02.22
ドアが開かない原因は換気扇
久々の業者からの依頼。
マンションのドアが開かない。
鍵はシャーロックのカードキーでどうも開錠されている様子。
当然カードキーはあるが、レバー錠が動かない。
そんな状況報告であった。
もしケースロック内の破損だと厄介だと思いつつ、想像するにレバー錠のラッチが受け金具に当たってるのでは?
物件はまだ新しい集合住宅。
確かにレバーは動かないが、ドアの隙間からデッドボルトは出ていない。
レバーを動かすとデッドが出ようとするが受け金具に収まらない。
恐らく入居者は施錠せずに外出したのでは?
ただ確か施錠する際にレバーを下げるとデットが出て施錠されたんじゃなかったっけ?
つまり現状でデッドのクラッチが入った状態でレバーのみ単独で動かない。
一旦施錠状態にならないと・・・でも見立てが違うとえらいこっちゃなので、単純にラッチを引っ込めた。
かなり重たかったが簡単にドアは開いた。
ドアの開いた状態でサムターンを使い施解錠するが何の問題もない。
部屋からは大きな換気扇の音。
もしかしたら・・・換気扇によって部屋の気圧が下がりドアを引き付けていたのでは?
デットやラッチが入らない時は大体ドアが弓なりになってたりして、押して動作すると動いたりしたが、今回は逆に反ってる感じだ。
気持ち手前に引くと問題なく施解錠は行える。
かなり気密性の高い部屋なんだろうなあ。
もし、ドアに新聞受けなどあればそこから気密は破られて、こうはならなかっただろう。
ここ何日か動作が重たい感じがしたというが、原因は機械の方じゃない。
換気扇!
そしたらお客さんも掃き出し窓を開ける際に結構力んでたそうだ。
どうなんだろうね、装着したのが悪いのか、換気扇全開が悪いのか?
それ次第でお客さんの負担か管理会社の負担かが変わるそうだ。
2024.02.21
鍵屋を語る域外業者
仕事がヒマなので警察物のドキュメント番組を見てるこの頃。
特集で組まれてたのは水道業者だった。
かなり法外な請求で4億円もの荒稼ぎをしていたそうだ。
番組としてはネットワークを構築していた主導者まで逮捕に至っていた。
ただこれ鍵屋でもあるんだな。
合い見積りで時々発覚するのだが、例えばマツダの軽自動車で開錠料金が8万円と提示されたり、トヨタクラウンの開錠が5万円とか。
確かに内溝キーが出始めた頃、当時所属していたJBRというフランチャイジーで3万円と提示していた記憶がある。
できる人がいなかったり、それなりの需要と供給なのだろうが、確かに手数料を抜くビジネスなので割高じゃないと成立しないなどあり、2年で脱会し独り立ちとなった経緯がある。
現在も静岡県東部には地域外拠点の業者が広告で集客をしている。
当然自社で対応できないので近隣業者に作業依頼するのだが、やはり高額請求だ。
弊社の請求が安価かどうかは払う側の気持ち次第な通り、需要があれば商売は成立している。
商売の性格上、トラブルのフォローなのでそこから自体は生産性するものが無い。
ただより早く状況を打破したいと思うのなら需要はある。つまりマイナスをゼロに持って行くことを投資と見るならそこが生産性だろう。
ゼロ以上のリターンと思っていただけることはかなり難しい。
錠の増設もやはり不安要素というマイナスを安心というゼロポジションに持って行く。
その安心から生活が向上するのならプラスとなるのだが。
県外や域外から主にインターネット広告を活用したHP検索で集客していて、現場到着までに時間が掛かる業者となると怪しいと思った方が良い。
大体が基本料金や基本作業料金などは安く見せているが、出張費を別途請求したり、作業の基本範囲もせまかったりして締めてみれば高額となるケースなようだ。
もちろん弊社でも伊豆半島となると出動費上乗せとなる。
県外から来れば当然その比じゃなく請求される。
到着時刻も沼津から南伊豆まで行けば普通に2~3時間かかる。時には伊豆半島に出動していて、沼津に戻るのに2時間かかるのは当然でタイミング的に時間がかかる時はある。
お客さんには一面的に見ず、地元業者と付き合ってもらいたいものだ。
時々あるのが先日やった作業が不出来だったと言われても弊社で請け負ったなら責任も取れるが、域外業者の手抜きとなると当然実費請求となる。
もちろん腕の良い域外業者がいるのも確かだし、弊社で全部を賄えないこともあるのは事実だが。
(特にU9のシリンダー開錠はできないし、イモビライザー登録も現在は受けていない)
2024.02.15
ホンダ ジュリオ メットインロック開錠(熱海市)
50ccスクーターといえども最近はメットインロックとなると侮れない。
イグニッションと一体型のキーシリンダーが出始めて大分経つとはいえシリンダーを回すのは手間のかかる作業に違いない。
場合によっては鍵を作って開けることもあれば、あの手やこの手と手こずってる状態。
今回も正直聞いたことが無い車両「ジュリオ」?最近の車両なのだろうか??


写真は作業後なのだが、見た途端レトロな雰囲気の車体が気に入った。
ちょっと欲しいかも。
作業の方は久々にシートにシリンダーが付き、非常に開錠しやすい。
天気も良く、最高な作業であった(笑)。
ところですっかりこの車体が気に入ってしまい、早速ヤフオクでチェック。
安い車体があれば買っちゃおうまで気持ちが進んでいた。
2サイクル50㏄エンジンのスクーター。
多少機関がやれていても50年物のCB90を全OHしたばかりで修理は全く恐れるに足りない。
ただ50cc、原付1種だと法律的に色々厳しい制約がある。
できれば80ccとか90ccのエンジンに積み替えられたら、かなり楽になるとハードルを設けたが、そもそも車体自体も少なく、何より高い。
今更10万円も出す気になれない年式。
しかしこのデザインは結構気に入ってる。
しばらく中古車チェックの日が続きそう。



