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2019年06月
2019.06.26
事件? 鍵が入らない (静岡県函南町)
夜になってあるゴルフ場から客室の鍵が入らず開けられないという電話があった。
「以前にも対応してもらったのですが、また同じように・・・」
とは言うけど、このゴルフ場は開業当初から何度か呼んでいただいた。
客室の錠の不具合、お客さんのブランド物のハンドバッグの開錠、社用車の鍵の作成、自動車のインロック・・・さてどれだろう?とカードを頭の中で並べたくなる。
察するに昨年の台風の夜に行ったアレかな?
ここの客室はMIWAのH248タイプのMMシリンダーを使っている。
昨年は鍵を入れる内筒がニュートラルな位置にも関わらずケースロックが回り切っていないのに鍵が抜けたことで、鍵が奥まで入らなくならるトラブルがあった。
このシリンダーはピッキングで内筒を回した後にセンターピックでケースロックを回すという手法なのだ。
ニュートラルの位置でないにもかかわらず抜けてしまったのは鍵やシリンダー自体の摩耗もあるが、何かの拍子でそうなってしまうこともある。
今回もそうかと思い現場に行けば、鍵が3分の1くらいしか入らない。前回のは僅かに奥まで入らないという症状なので少し様子が異なった。
鍵穴を覗いてもLEDの懐中電灯では眩しすぎて中が目視で上手く見えない。
ピックを入れた感じでは奥からレーキングしてみると途中固いタンブラーがある感じで、中心部分からはピック自体が奥まで入らない。
他のホテルで過去にあったのが鍵穴に爪楊枝が入れられていた。酔客が食後にでも通ったときにいたずらしたのか・・・まあ悪ふざけが過ぎるが今回もだろうか?
とりあえずピッキングで内筒を右回しに・・・というのも左側がドア枠でテンションのスペースが無い。自分自身も上手い位置で作業ができてない。
しかし、右に回った!ところが回転するや90度回りかけると強い戻しのバネが働いた。
このH248シリンダーは内筒とケースがそれぞれに独立して動くので、鍵無し開錠では内筒を回してフリーにしてセンターピックでケースロックを回して開錠する。だが今は何かが干渉しているようだ。
やり難いながらも左にテンションを掛けてピッキングして回すと、ドアが開いた。
つまり内筒とケースロックが連動していたのだ。
鍵穴に何かが入っていることは想像できるので、まずはシリンダーを外す。
でもこの扉、シリンダーを外すの結構面倒くさい。
かつてもシリンダーを外そうとして、どこでメクラのネジを使ってるのか分からず往生したものだが、何度めかなので今日は慌てず。
シリンダーを外してみたら後ろがわに鍵の先端のような物が入っていた。
え~?!これって、かつてワイドショーをにぎわせたピッキング泥棒の手口じゃないか!!
しかし令和の時代になった今も20年前の手口か・・・、更にあの手口の窃盗団は逮捕されたとも聞いていた。あれ以来このH248シリンダーは生産も中止され、シリンダーを対策された現行のものに交換し、今やH248を見るのは化石並みに珍しい・・・とは大げさだが、そのせいかそうした手口は聞かなくなった。
しかし、私自身実際に大学病院でこの手の手口のやりかけを目にしたことはある。
普通の人はわざわざ鍵の先端となるブランクキーなど購入してまで悪戯することもない。
同じようなセキュリティの物件、特に集合住宅などでこの手の手口は横行した。手順が同じなので効率が良いのだ。しかも集合住宅ならターゲットとなる部屋に手あたり次第進入できる。
ところが、シリンダーを分解しこの入っていた鍵と思われる異物を取りだしてみた。
なんとオリジナルの鍵とカット部分が同じで、切断面も金ノコのような物で切った感じではない。ちなみに犯罪で用意するならもう少し小さくしないとレーキングがやり難い。
つまり鍵が折れて、その先端が中に残ったままとなっていたのだ。
そうなると、折れた持ち手の方が存在しなければならないが、それはホテル側でやってもらおう。
職業柄かつい悪い方に想像してしまった。
さて原因も究明できたし、シリンダーも復旧できたので部品を戻そう。
面倒くさいように従来のMM錠より部品が多い。
部品やネジ類をフロアに直置きするのは、素人の証拠なのだが・・・まあ突発的なのでご愛敬。
状況が分かればちゃんとトレイに入れてます。
2019.06.25
錠の不具合?・・・点検依頼 (静岡県沼津市)
「先日の大雨の時に室内がわから鍵がなかなか開かなかった」
現在は問題なく開いてるそうだ。
開錠作業ではなくトラブルが再発しないように事前の点検依頼。
正直、トラブルが起きてない状態で過去の不具合をたどるのはなかなか難しいし、今後起こりうる事となればまたハードルは高いが依頼は「点検」という簡単な言葉。
実際訪問しても正常に作動しているので現状では何も問題は無い。
建物もまだ築年数数年程度だろうか。
しっかりと建てられた重量鉄骨の分譲集合住宅。
ここでヒントとなったのが「大雨の時」なのだ。
もしかして・・・気圧の差?!
部屋がわの気圧が高く、外側の気圧が低い状態となったと想像される。
つまりドアが押された状態で錠のデッドボルトがストライクに当たってたのでは???
案の定、微かに両側に擦り傷がついていたが、これがいつ付いたものかまでは特定できないが仮定することはできる。
施錠状態でドアを開けようとして、ラッチが引っ込んでもデッドボルトが当たった状態となり、そこに圧力差でドアが押された状態となり、サムターンを回そうにも回らなかったのが実情ではないか。
これは機械が悪いのではないから修理はしようがない。
きちんと取り扱いを行えば起きることは無い。
ただ気になったのが雨の際に鍵穴にスプレーを噴射していたのだ。
今のところ大きな異常はないが、時々開き難い(認証しにくい)状態があると言うので、シリンダーを外してみた。
シリンダーを分解してみたが、やっぱり真っ白。
テールピースにまで届いていたスプレー。
ただ、油分がそんなになく粉状になっていたので認証に大きな問題にはなってなかったが、これからも使い続けた時は分からない。
この粉が悪さすると私は思っているので、全部洗い流した。
実際写真の通り外筒には傷があり、擦れた金属粉が出てた可能性もあり、スプレーの粉末が助長すればサイドバーの動きを妨げるのではないだろうか。
これらは持ち主が分解できれば良いが難しいだろう。やはり消耗品と見るのが無難。
シリンダーの精度が高くなった分、どうしてもこういうアナログな事象にはどうしても例外的なトラブルってことになるんだろうなあ。
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2019.06.25
アルファ 新型の暗証番号式テンキー錠が開かない (静岡県静岡市)
暗証番号入力式のテンキー錠がエラー表示となり開けられないと言うトラブル。
電気式(電池式)のタッチパネル型で暗証番号を入力して鍵の代わりにしているこの手の錠前はシリンダー錠に変わるものだが、トラブルが多い。
安価で販売し、交換錠として賃貸物件のシェアを取った某メーカー。数年前のことなのでここ最近トラブルが多かった。
多くがモーターの異常。錠本体の劣化で動作が重くなるなか、使用者は気が付くこともなく使い続けてモーターに負荷が掛かって焼けてしまうようだ。
低症状なら錠の整備で復旧することもあるが、完全に焼けてしまうとモーターが錠を動かしきれなくなってしまい、認証する音がしても動かない(開かないとか閉まらない)という状態になる。
今回の現場はそんな交換時を迎えたアルファ社製の物だが、新型に置き換わってた。
表面に鍵穴が無いのだが、メクラ蓋があったのでその中にシリンダー錠があるのかもしれないがどうせそっちで勝負しても開かないに決まっている。
ここは不正開錠となるサムターン回しで・・・!
幸いサムターン回し防止のカバーが無い物件だったので開けることはそんなに難作業ではなかった。
新しい錠前だし、翌日通常通り出勤したいという女性の入居者だったし、・・・修理依頼ではないのだが、原因を探ってみた。
案の定、先に書いたようにケースロック自体が老朽で動作が重くなっていて、その度が過ぎると開錠時なら左右勝手を違って判断したり、施錠時なら既に施錠状態と機械が判断して作動しなかったり、左右勝手が認識されてればエラーとして正常に稼働しなくなるその事例だ。
ケースロック自体を潤滑油で洗浄してやれば動作が軽くなり復旧。
その後クレームが来ないので正常に稼働し使っていると思われる。
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2019.06.17
金庫シリンダー開錠 (静岡県富士市)
昨日に引き続き、今日も男性高齢者から金庫の鍵開けが入った。
入電当初は昨日のお客さん?と思ったほど事案が似ていた。
ただ場所が富士市!・・・じゃあ違う人か。
それにしても同じような仕事って続くんだよなあ。
いざとなったらお客さんがわで金庫を壊すと言う始末。
壊すなら壊せば良いが、多分着手後に手を上げてしまうんじゃないかな?
やはりキーの紛失でシリンダー錠を開錠すれば良いらしい。
昨日と同じケースだな。
その後に無くした鍵を紛失するかどうか???とりあえず開けようということで商談成立!
現場の金庫はダイヤルが動かないようにガムテープで固定されていた。
それでも中のディスクは動くんだけど、余計なことを言わずにシリンダー開錠。
シリンダー表面に「K」で始まるキーナンバー・・・もしかして!!!
僕の苦手なK印?こりゃ開かないかも。まあ最悪破錠だな。
全部ではないがKで始まる刻印のシリンダー錠は開き難い。これまでも何度か諦めた。
同業者の誰かに聞いたことがあったのがK印は開き難い。
だが、1分も掛からず開いた。
扉さえ開けば何でもできる。
さあ、シリンダー交換しましょうか?それとも紛失キーを作成しましょうか?
もっとも刻印からコードブックで鍵を作成することもできる。
ただ紛失キーを作ったりシリンダー錠を交換すると請求額は上がる。
ホームセンターで新品のホーム金庫を買うのと変わらないので、弊社では無理に作らない方が良いと思っている。
ただ新しいのを買うと古い金庫はお客さん側で有償処分しなくてはならない。
それでも減価償却していき耐用年数のある物なので、新しいに越したことはない。
金庫だと、例えば遺品として受け継いだとかなら多少高額な支払いでも使い続けたいとか言うお客さんなら鍵を再生する価値はあると思う。
やはりそんなケースで某パン製造会社の金庫を再生したことはある。
なんでも創業当時から使っていた物らしい。
セキュリティボックスとしてではなく、オブジェとして使える状態で保存したいという要望だった。
ちなみにそのオーナーは3代目だと言っていた。
さて今日は定額料金で・・・。
やっぱ金庫はもうちょっと欲しいなあ。(笑)
ダイヤル開錠ならいただくんですけどね。
#静岡県の鍵屋、#沼津市の鍵屋、#金庫開錠、#富士市、#鍵のトラブル、#鍵が開かない、#鍵を無くした
2019.06.17
ホーム金庫シリンダー開錠(静岡県下田市)
帰国間もない・・・わけでもないが、まだ時差ボケなんでしょう。
2日~3日経つものの忙しくもないせいかぼんやりしている。
それでも下田市から家庭用金庫の開錠作業が入ると多少目が覚めるものだろうか?
金庫を開けたいという切りだしは全くアテにならない。
ダイヤルなのかシリンダーなのか、またシリンダーだとしてダイヤルは合わさっていると言いながら狂っていたり、番号は間違いないと言いつつ全く数字さえ違ったり。
また金庫がホームセーフなのかセキュリティボックス並みの物かで構造も異なる。
よくあるヤツだよと言われ行ってみたらクマヒラだったり(笑)。
それでも最低限の情報で正面から見ての外観を教えてもらう。
高さが1mで幅が80cmほど、縦長でダイヤルが一つ、鍵穴が一つ、そしてレバーハンドル付!
実は最初はレバーは無いと言われたが会話の中で出てきた。
もしかしたら業務用金庫かな?
一応鍵を紛失しているが、ダイヤルは揃っていると言う。
まあ申告通りなら良いけど、一応オートダイヤラーも持って久々の長距離ドライブ。
行けばホームセーフの縦長レバーハンドル付だが、さすがに高さ1mも無いな。
シリンダー錠のピッキングてっきりハマるかと思えば、ピックを入れたら開いた!とは言わないが、それくらいの即開きだった。
まぐれにしても、もう少しポーズ取らせてくれないと、作業代もらえないじゃん!
そこで無くした鍵はどうするか?ということになり、作成する?シリンダーを交換する?・・・となったが、一番リーズナブルな方策は何もしないこと。
金庫は実質の2ロックで、ダイヤル錠とシリンダー錠からのセキュリティ構造。
シリンダー錠の鍵が無くてもダイヤルを回してしまえば施錠状態になる。
よくあるのが、年配のお客さんはダイヤル錠の操作が億劫になり、ダイヤル錠を開錠後に無効にする作業をよく頼まれる。
このお客さん、実は弊社の前に業者に作業をさせてダイヤル番号の変更を行ったらしい。
手書きのメモの番号を見たら「78-80-・・・・」と書いてあった。
最初何も気にせずダイヤルをいじくってテストしたら開かない。よく見たらこの番号の並び。
正直ナニ~!であった。
業者がやったそうで、何をどうやったのかは知らないそうだ。ダイヤル錠を作業車に持って行き、番号を変えたと言うが、割りピンのとりあえず感は素人工作、ダイヤルを入れ替える際に強引にやったのか削れ感に無理やりさが見えた。
「なんじゃこりゃ。」
思わず出た言葉だ。
何より番号変換後にテストしてないな。
その業者のペーパー通りだと最初の数字(ダイヤル1枚目)は2つ目の数字(ダイヤル2枚目)と数が近いことから、お互いが干渉してしまい、ダイヤル錠を操作していくうちに動いてしまい、ダイヤルが合わない状態になるのだ。
だから素人は!!!と誰がやったのか分からずとも、お客さんになるべく数字は対象位置の数字を選んだ方が良いと言い、再度番号を変更させてもらうことにした。
すぐその場で終わる作業、何も作業車に戻る必要もないのだが、お客さんがダイヤルは使わないようにしたいと言い始めた。最終的にダイヤルを外すことにした。
シリンダー錠もつい先日、そのダイヤルをいじくった業者に交換してもらったそうだ。まあ宅内で無くしたので出てくるかもしれないし、余分な金掛けさせるのも何だし、書庫代わりという前提。
それでも耐火上は構造を変えてないので何も問題が無い。
色々話ながら作業を進めるのは弊社のやり方でもあるが、今回のお客さんは非常に喜んでもらえた。
何かにつけて前の業者は・・・と枕詞がついた。
確かに勝手に作業を進められるのはどうかと思う。ちゃんとした鍵の専門業者を頼まなくちゃ!
てっきりよくホームページの最初に来ている県外の業者かと思ったら・・・地元とは言えないが、見覚えのある業者だった。
「ダイヤルもこの業者が4回ー2回ー2回ー1回の順に回すと言われた」
お~い嘘言うなよ。4回ー3回ー2回ー1回だろ!そうでなきゃ物理的にありえへん。
お客さんの聞き間違いかと思いたいが、その辺はお客さんも譲らない。そう言われた!と。
まあ、いっか。ほんじゃ帰りますのでお会計。
下田市だと本当に移動で時間が掛かり半日仕事なのである程度大型物件じゃないと割に合わない。
それでも奥歯かみしめて、開錠と加工作業の弊社の定額料金と少し出張費を上乗せさせてもらい×1.08の消費税を請求したら、鳩がマメ鉄砲食らった顔になった。
どうやら、その業者は更に桁が一つ上の請求だったらしい。
確かに今日よりは作業量も多いが、それでも「0」一つ余分なほどの暴利でうわ~って思わず声が出た。
黙って高額請求すれば良かったがもう金額を言ってしまった。
それでも丁度請求額の2倍となる1万円札を出してきた。相当の支払いを覚悟してたらしいのだ。
さすがにそれはいただけないと押し問答。
きちんと請求額をいただければ良いのです。割に合わなきゃやらないし、足りない分は明瞭に根拠を出して了解もらって請求します!
ただお客さんも出したものは引っ込められない、人生の先輩でもあるだけに甘えさせてもらった。
端数切り上げくらいならまだしも、やっぱりもらい過ぎだなあ。少し帰りの足取りは重かった。
#静岡県の鍵屋、#金庫開錠、#シリンダー開錠、#沼津市の鍵屋、#ピッキング開錠、#ホーム金庫、#下田市
2019.06.15
Luckylocks訪問
6月10日から14日までTurbo decoderを製造しているLucky locks社を訪問してきました。
5日間の日程とはいえ往復の移動で3日間が費やされてしまうので実質向こうにいたのは2日間です。
ちなみに静岡の自宅から丁度24時間、12時10分成田発のアエロフロート機に乗り、モスクワで乗り継ぐプランが一番早いですね。
6月11日に訪問し、久々の友人との再会をしました。
今回の目的はVA2用のTurbo decoderの新製品の導入です。
VA2は主にシトロエンに採用され、他にはプジョーやスマート、メルセデスのバンや小型トラックにも使われてるシリンダーだそうで、まだ遭遇はしてませんが、ピックでの開錠はし難いようです。それにTurbo decoderを見たら、準備しなくちゃ!と思わされる新構造でした。
使用マニュアルのビデオも出してくれてますが、これは伝わりにくいかな?
実際の開錠手順は従来と違うとはいえ、意外と決まりやすかったです。手順通りで1発で開錠できました。
日本語で近日ビデオを作りたいと思ってます。
練習用と左のシリンダーも付けてくれました。
更にメルセデスベンツのHU64でホリゾンタルタイプ(鍵穴が横穴)の物で片側にしか回らないシリンダーがあるのですが、これでTurbo decoderは使えるか?
僕自身もシリンダーを買ってやってみましたが、Turbo decoderもLISHIでもダメでした。
何せ回転が重く・・・でもこちらでチェックしてもらったら・・・
鍵穴を撮影用に斜めにしましたが開錠できたんです。
後日練習してみようと思ってますが・・・。
物はついでにこのHU64のTurbo decoderをもらってきちゃいました。
ハンドルには刻印の無い物ですし、リセット用のデバイスもハードケースもつきません。
そして2年前に発売と同時に買いに行ったTOY48のTurbo decoder。
受け取りが出国間際で金を払ってませんでした。
帰国後にメールで必ず払うと言って返ってきた言葉が I love you.
毎度の氏らしい回答だけど約束は果たさなくちゃと思ったのですが、やはり無償であげたつもりであったらしく、押し問答の末に「あなたから日本の酒や色々いただいた」と言われ最終的に100ユーロだけ受け取った。しかし所有のHU92の交換ピンも買って帰ってきた。
フランス車で使われてるHU83はピックで簡単にできるから買う必要ないと言われて、そちらはまずは購入せず。。。。まあ簡単なのかな?結構プジョーで手間取った記憶があるけど。
再会もつかの間、昼前には送ってもらってホテルへ戻った。
毎度のこと忙しい人だ。
「おい、ここがどこか記憶あるか?」
しかし、異国で覚えもないと思ったが、「Lionブリッジの近くか?」
「そうだ!ここを真っ直ぐ行けばLion ブリッジだ!」
じゃあ、歩けると言うことで車を下された。僕の泊まるホテルまで行くと、街の中心部で渋滞し車では走りにくいからだ。丁重なのかゾンザイナ扱いなのか?
そんなこんなで仕事の部は終わり。
ただ残った1日で翌日現地ツアーに参加の予定で金も支払い済みだが、なんと予約日を間違えて11日(今日)で予約していた。更に、ホテルも予約時に何故か6月4日に予約してあり出発前の6月4日の夜にプリントアウトして気が付きキャンセル料も当然返金無し。
なんともボケやらかした今回の出張、果たして実りは多かったのか?
2019.06.09
現況調査による住宅開錠 (静岡県三島市)
弊社はキーショップではなくロックスミス・・・系の鍵屋とでも言えば良いだろうか。
先に書いたように日本語では鍵屋で一括りで周知されてるのだが、英語ではkey shopとlocksmithという言葉で区別されている。余談であるが、弊社も指名参加業者として登録したアメリカ総務省の業者名簿ではしっかりと業種区分にロックスミスとキーショップと言葉で使い分けていた。
ちなみにアメリカに納品したのは普通のMIWAのドアノブ錠だが兵舎に使うと言うので200個単位での発注であった。。。別にロックスミスの必要はないが、まあ地元業者ということで選ばれたようだ。
アメリカへの納入と言っても、わざわざ日付変更線を越えてドアノブ錠を持って行ったわけではなく、日本にあるアメリカの施設に納品したのだ。手っ取り早く言えば米軍基地。
ロックスミスであるので本業は鍵開けで、以前は結構裁判所からの依頼は多かった。最近は少し制度が変わり、直接受注しなくなり件数も減ったが、現況調査となるとやはり直接依頼がある。
現況調査とは競売に出される物件の家屋などの不動産調査を行う際に立ち入って調査をするのだが、債務者が連絡付かなかったり、不在な時は鍵屋の公務としての出番となる。
裁判所とも開業以来のお付き合いなのでもう20年以上だ。当時よくしてくれた執行官も本所に移動になったきりで戻って来ないが、何度か本所の仕事も回してくれた。
その紹介で取引させていただいた他の執行官も、やはり公務員で移動が多く転勤し、また戻ってから仕事を出してくださった方もいれば、定年退職された方もいる。
今回は新しい執行官からだった。新しいと言っても今年の新卒者ではない。
裁判所の書記官からの移動となった方、当然初めましてだった。
新しい職員が来れば移動があったことは想像できる。
聞いてみたら、本所から昨年戻ってきたやはりこの方とも開業時から20年来の付き合いのあった執行官がこの春定年で退官していた。
他にも支部に配属間もないと思った人も他の支部へ移動され、知っている人は殆どいないのが現状。
なんとも寂しいが、まあ20年以上もの月日が流れれば、定年になる人もいるだろうなあ。
30代で開業した自分も50代になってるんだし。
さて仕事だ。
債務者不在のため調査のために公権行使!(って大袈裟か)
引違扉の開錠、比較的新しい建具だが、専用工具で難なく開錠。
特筆する作業ではなのだが、開き難い住宅が増えてる昨今、難なく仕事を終えられるのが何より。
#静岡県の鍵屋、#沼津市の鍵屋、#開錠作業、#鍵開け、#鍵無し開錠
2019.06.09
トヨタ アクア インロック開錠 (静岡県沼津市)
梅雨入りしたせいか全体にヒマ。
明日からの出張に備えて作業車のハイエースが休車となるのでこの機会に昨年から持ち越していたメーカーリコールの修理と来月切れる車検を済ますことにしたため、夕方荷室の荷物を全部下し、ディーラーへ。
修理中の代車でヴィッツを借りてきた。
空港までの往復なので乗用車で十分、なんなら軽自動車でも構わない。
走れば良いのだ。
ただこんな時に限っての夕方、仕事が来るもの。
まずは金庫の中にある引き出しの開錠依頼。
しかし場所が下田市なので即対応の依頼にお断りした。
続いて損保会社のロードサービスからトヨタアクアのインロック。
これなら開錠工具のみで済むのでヴィッツで楽勝!・・・と思い、近所の駐車場なので気軽に向かった。
そこで気が付いたのがアクアって初めて触るかな?はてシリンダーは何?
ヴィッツという大衆車だってM382もあればTOY48もある。
果たしてアクアは・・・??
まだ新しい車両だし、もしかしたら内溝系?・・・となるとTOY2だろうか?
そう思ったら、トヨタ内溝のTOY2用の開錠治具を積むのを忘れた。
通常の開錠工具と潤滑スプレー、万が一のロッドはしっかり積んだが特殊キーの可能性をすっかり忘れてた。
近所だし取に帰ろうかなとは思ったが、まずは現場の有料駐車場へ。
まず確認したのが鍵穴だ。
チラ見、「お、M382かな?」特殊キーでないから作業料金が安くなるけど、まあ顛末が見えたので良しとしよう。そしてお客さんを電話で呼び、立ち合いをお願いした。
ら
ただ作業は順調ではなかった。
最近のM382シリンダーはレーキング用のピックで開くことはまず無く、L型ピックで押しこんで開けてる。
それ様にLEDライト内臓のテンションを買った。またこれが調子良くて、これを使うようにして開錠確率はかなり上がった。
ところが、先日プリウスのTOY48を開錠した際にL型ピックを折ってしまい、とりあえずの急場用に折れたL型ピックの先端を尖らせた物を使った。
長さが慣れた物と違うのと、鍵穴奥に届きにくく難儀した。
結局奥のタンブラーはL型ピックではなくレーキング用のフックピックで押しこんで開錠した。
すったもんだして開けても定額料金だもんなあ・・・。
今夜まだ仕事があるか分からないけど、とりあえず明日から出張へ行ってまいります。
#沼津市の鍵屋、#静岡県の鍵屋、#ロードサービス、#鍵のトラブル、#インロック、#トヨタアクア、#開錠作業
2019.06.04
また安否確認 静岡県富士市
昨夜、予約で依頼のあった仕事だが行ってみたらまた安否確認だった。
家族からの依頼でなくアパート管理会社からなので、即時対応ではなく翌日対応での依頼であった。
現場に早めに到着したら立ち会う警察官が既に来ていた。
アパート管理会社の社員と家族も立ち会うらしいので、全員が来てからの着手。
時間があったので周囲を見て回った。
要は開けやすい場所を探してみたんです。仕事は効率的にやらなくちゃ。
2階の部屋だが下から見上げれば窓のクレセント錠が開いてそうだ。
ベランダは無いが梯子で入れそうな感じだが、同時に窓にたかる何匹かのハエをガラス越しに見てしまった。
もしかしたら・・・。
やがて管理会社が到着。
何でも昨夜この窓にハエを見つけたそうだ。
家賃などの不払いがあれば積極的に連絡を取り、入居を確認に出向くそうだが、家賃は住人の兄弟が支払っていたため特に気にしてなかったそうだ。
やはり昨夜も異臭がしていたそうだ。
到着時は特に気にならなかったのだが、部屋の近くに行けば風で臭いが運ばれ、あの独特な臭いが鼻についた。
警察官も手袋と足にはビニールを被せた現場踏み込みスタイル。
私も自前の軍手をして指紋をつけないようにした。そして使い捨てマスクをもらい作業開始。
今回はドアスコープを外してのサムターン回しでの開錠を行った。
さすがに軍手ではやり難いので、許可を取って素手でドアスコープを外した。
外すと穴からあの匂いが!
ここ何日か安否確認の作業が続いたけど、とうとう今日はジョーカーを引いた気分であった。
感情的なものはないが、やはり死体のある部屋を開けるのは良いもんじゃない。
この物件の元請け業者は昨日も山梨で死体と対面したそうだ。
布団にくるまってたとはいえ、腐敗臭を放ちハエが湧き出るまで・・・やっぱり放置ということだろうなあ。
死は誰にでも訪れるが、そこまでは置かれたくないし、身内にもそこまでする前に見つけて焼いてもらいたいものだと切に願う。
最後を悲しんでくれとは言わないが、鼻をつままれて送りだされたくないからね。
死体が生前のエネルギーを放ってくれれば良いけど、逆でどっと疲れが出る感じがした。
#静岡県の鍵屋、#開錠作業、#沼津市の鍵屋、#安否確認、#ロックスミス、#鍵屋のブログ、#鍵のトラブル
2019.06.01
錠の不具合修理 (静岡県静岡市)
夜の入電であった。
月末近く少しでも売上あげたいのでやる気満々だったが、翌朝の予約となった。
こういうケース好き♡
1分でも1秒でも早く現場に着くことを希望されてるような作業ではないし、翌日という時間に縛られないので出動時に気持ちに余裕ができる。
それでも翌日は翌日で朝一番で自動車のインロックを先にやったせいか、大まかな到着時間が迫ってしまい少し急ぐことになったが、想定内で現着。
一戸建ての玄関錠、2ロックで鍵が回りにくいので点検希望。
ところが依頼主が修理は無理だろうから交換しなくてはならないと決め込んでいた。
交換となれば部品代が別途掛かってしまうし、修理できるものは修理したいもの。
注)中には修理のできない業者もいます。不具合=交換とすぐ話をもっていくのでご注意。
まあ、交換してしまえば楽だしクレームの心配も無いし、売上もあがるので楽です。
ただ回りにくいという症状から、大体予測がつくもので、案の定・・・でした。
全体的に汚れてるあたりで原因は想像つきますし、更に扉からシリンダーが浮いているように取りつけビスが緩んでいるようです。
鍵を回しても斜めに作用してるのできちんと力が掛からず余計な力が必要なのです。
回りにくいというのはその辺から来てるのでしょう。
内筒の回転は問題ないようですが、やはり時々回りづらいというので分解したら、こちらも想定通り。
本来、水穴として機能すべき穴が汚れで埋まってます。
粘り気があるので金属粉というより土埃に油が混じったっぽいかな。
この堆積物がサイドバーの動きを阻害してる毎度のパターンではないでしょうか。
これを分解して洗浄したら、別な異常も出てしまいました。
使ってる鍵が複製したキーで、精度があまり良くない感じ。
サイドバーが引き込む瞬間のクリックが強めに感じるようになりました。
ただ誤差の範囲で使えないわけではないので状況のみの注意説明にしました。
洗浄することでシリンダーが本来の動きをするので、隠れていた別の不具合にごまかしが効かなくなった一例でした。
下がわのシリンダーも汚れが酷く、やはり分解洗浄。
直面した不具合はなくなりましたが、なかなか一般的にやれる作業ではありません。かと言って錠前が半永久な物とも言えないし・・・やっぱり機械物ってメンテナンスが必要。
#静岡県の鍵屋、#鍵の不具合、#MIWA、#鍵が回らない、#錠の修理
2019.06.01
二日連続の安否確認 (静岡県沼津市)
最近本当に仕事として増えたのか多いのが安否確認による開錠だ。
確かに以前からこう言う仕事はあったが、最近顕著に増えた感じがする。
関係者から直接依頼されることもあれば、警察署から連絡があることもある。
どっちにしても入居者本人以外が玄関の開錠を行うことは防犯上好ましくないし、安否確認となれば最悪の事態も想像されるので警察官の立会を要求している。
今日はマンションに住む住人と連絡が取れないという親族からの依頼であった。
まだ警察には連絡してないので立会をお願いした。
山梨県から来た親族は早く開けて欲しいと言うが、今となっては30分は誤差の範囲。
心配で県外から来るだけでも2時間は掛かるだろうし。
その間にちゃっかり自動車のインロック作業を1件こなさせてもらった。丁度重なって入電となったので、先入れ先出しの順番にやらせてもらった。
警察の関係もあり現場で60分後に合流。
玄関錠も今となっては珍しくなったミワのH248・・・いわゆる縦穴の鍵というヤツだが、テレビなどマスコミで使っているが正しい表現ではない。ゴールのピンシリンダーもグレードアップシリンダーの代名詞と言われるディンプルキーも縦穴の物はいくらでもある。
ミワのディスクシリンダーであるが、これも出荷時期で3種類の対策がされている。
ピッキングで内筒を回転させると90度で水穴にタンブラーが戻され引っかかるタイプと45度で引っかかるタイプ、これらはある意味ピッキング対策と言っても良い。
ピッキングで開かないのかと言われれば開くのだが、やり難い。
時間勝負の空き巣なら、この手の物にあたれば諦めて他をやるだろう。
ただ、これらを含めてH248タイプの物は既に生産を終了している。
それでもいざ開錠となると、最近あまりやらないせいか手際が悪くなってる。
開錠後(ここで言うのは内筒が回転した状態)のセンターピックが上手くできない。
このH248タイプはレーキングという手法で開錠し(内筒を回転させ)、フリーに回る内筒にセンターピックを入れて中のケースロックを作動させて錠自体の開錠を行うのだが、後期の物はセンターピックが難しくなってると常々感じていた。
それに最近あまりに使わず更新してないせいか、センターピックのプラスチック製の持ち手が割れてしまったり。。。
作業者がジタバタしながらも1分ほどで作業完了。
幸か不幸か室内に入居者はおらず、目下のところ行方不明となった。
特に室内が荒らされたりとか拉致された可能性も低く、関係者には不安な結果となったことだろう。
言えることは室内で意識を失っていたり、絶命してはいないという事実だけは分かった。
そして翌日、この依頼者から電話が来た。
どうやら見つかったらしい。
警察で室内にあった掛かりつけ医の診察券から調査し、市内の大きな病院へ転院し入院していたそうだ。
「他の業者より早く作業していただいて・・・」
そんな枕詞があったが、この現場の直前に自動車インロックの作業をやってきたんですけど・・・。
「検索で上にあった業者はどこかけても2時間後以降だったもので助かりました。」
そうなんです。今このHPの検索順位が何位かは分からないけど、沼津市の鍵業者で検索して上位に紹介される業者は市内の業者とは限りません。
実際に沼津市でロックスミスの仕事ができる鍵屋さんが何社あるかは弊社でも把握しているけど、恐らくウチの検索はもっと後ろだろうなあ。
つまりは上位検索されてるのは他県の業者で、中には作業は他に丸投げして手数料だけをピン跳ねする目的の業者も少なくない・・・いえ多いです。
弊社にもよくお誘いの連絡がありますが、手数料が20%~50%!おいおい・・・。
それならお客さんからもらう作業代を安くしてあげた方がどんなに良いかと思ってる。
残念ながら違法ビジネスではないらしいけど、金銭トラブルになってる事例はあり、かつて新聞でも紹介されていた。
錠の取り換えを依頼したら5万円ほど請求されたそうで、後でそのお客さんが近所の業者に参考で聞いたら2万円掛からなかったというのだ。ありがちですね。
さて本題戻って住宅のセキュリティが強化されれば益々連絡がつかないことでのこういう仕事は出てくるだろうなあと思ってます。
#静岡県の鍵屋、#沼津市の鍵屋、#鍵の開錠、#安否確認、#ピッキング開錠
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