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2020.07.15
玄関錠修理 (沼津市)
玄関の鍵が掛からないという修理依頼。
電話で大体の状態を聞くのだが往々にして意味が分からないケースが多い。
かと言って、簡単に考えてるお客さんにいきなり大修理となると必ずもめる。
今回も戸建てのお宅で鍵はよくあるタイプと言うので国内メーカーの物だと思い、よくある事例を想像して修理はこんな感じかと描いていた。
ところが玄関そのものが注文建具。
分厚い木製の扉に外国製の錠がビルトイン。
最悪交換してくれと言われても在庫などしてない。
取寄せでも構わないと言われても、日ごろ取引のある問屋では扱ってない。
外国製の厄介なところは輸入商社がスポット取引でどういうルートで仕入れてるのかさえ分からなくない。
一時期ログハウスやスエーデンハウスなど海外住宅がブームになったが、部品を要する修理になるとその部品の入手が難しい。
販売先を見つけるも既に業務を止めてたり、会社自体が無くなってることもある。
売れれば良いって感じで輸入するんだろうけど、機械物は手入れが必要。
今回の錠もどこの物だか分からない。
錠本体の動きも悪いのだが、木製の重たい扉で少し落ちかけていた。
鍵が掛からないは錠だけでなく他の要因もあったのだ。
扉が落ちることによってデッドボルトが正規の位置に収まらないことも原因の一つ。
丁番を強制しようかと思ったが、ドアと枠の隙間は正常だった。
察するに建物の歪み?
こうなると根本を直すことはできないので、現状に合わせた処置になる。
とりあえずストライクの調整で鍵は掛かることになったが、扉の開け閉めが・・・。
扉が微妙に地面をこすっているのだ。
丁番で扉の角度を変えると枠に収まらない。。。
お手上げ・・・いやいや、擦れてる枠の下側にスプレーで油を吹き付けたらなかなか調子が良い。
これなら・・・とお客さんに自分でロウを塗るアドバイスとなった。さすがにウチで買って来て塗ることはしない。
仮に作り的に直しても木製扉は湿度や温度で収縮や反りがあるので、明日もこの状態であるとは限らない。
だから現状のままで対処するしかないと思っている。
状況を説明しお客さんも納得いただけたようで、すぐにロウを買って来ると言っていた。