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2022年04月
2022.04.27
鍵はあるが開かない(山梨県都留市)
深夜の入電であった。
開業以来、都留市は初だ。
距離的に遠い場所なら山梨県でもあったが、都留市自体が初。
富士吉田や河口湖あたりならまだ多少土地勘もあるが、都留市・・・え~っととなってしまう。
大月までは行かなかったはずと、入電時にグーグルマップを見る始末。
現地まで62分?しかも下道で???
夜だからナビ通りに行けるだろう。距離は70km・・・果たして?
山中湖方面はバイパスが開通し、すっかり道が変わってしまった。
夜だし下道で行くつもりが、そのままバイパスで籠坂峠をトンネルで突っ切り、富士吉田市へ。
時計見ればやはり70分は有料道路の時間かな?
そのまま中央道を使い定刻より早めに現場に到着。
静岡ではまず民事不介入のため開錠時に警察が立ち会うとしたら、安否確認くらいしかないが、今夜は保険会社の指示通りパトカーがドンと止まっていた。
伝票記載の「鍵が入らない」という状況説明でシリンダー不具合と思ったが、警察の説明でかちゃんかちゃん音はするというのを確かめればシリンダーと鍵に不具合は無いがドアが開かない。もちろんラッチも引っ込んでる。
ドアがやや斜めになってるので建付けか?の可能性もあったが、ドアと枠の隙間があり当たってる様子はない。
時々ドアのクッションゴムがドアにくっついてしまい開かないこともあるが、レバーを引っ張ると少し歪むあたりくっ付きは無さそうだし、その原因となるペンキを塗った跡もない。
となるとバーロックかな?
この場合はバーロックが半端に起き上がってると思われるので、ドアをガタガタさせてとりあえずバーロックを掛けてしまって開錠することが早道だ。
しかしドアに力を掛けたり上下にバールを使って動かすがなかなかバーロックは動かず、ドアスコープを外し治具を挿入したが上手く掛からない。
物々しい音に隣の住人が顔を出したのが幸運だった。
少し協力してもらいベランダ伝いに進入ができた。
特に高さなどで問題は無いし、バーロック自体の動きも正常なので、何かのはずみで起こした状態にしたのだろう。
それにしても掛かる方は苦労の跡がついてしまった。
さて帰ろうとしたら、やたらとあちこちで話し声が聞こえる。
若い子が数人単位のグループであちこちで話をしている。ロシア語やウクライナ語で年配の女性のこうした集いをバブーシュカと言うらしい。
ふと地図を拡大するとすぐ近くに都留文科大学があり、この辺の集合住宅は学生の下宿みたいだ。
吉田地区の田舎町のイメージで街並みも良い感じの中に唐突にアパートや団地が見え、ちょっと違和感があったのだが、街は変わったんだろうなあ。
それにしても深夜まで友達と集ってダべるのは楽しそうだ。
しかしながら付近に飲食店は見当たらない。差し当たってこの若いバブーシュカが楽しみの一つかもしれない。
今夜は陽気も心地よく、ダべるには気持ち良いだろうなあ。
学生時代を懐かしく思いだした。
2022.04.21
日産スカイライン インロック開錠(静岡県沼津市)
今日は所属している消防団の新団員の歓迎会。
午前、機関員研修、午後のお昼過ぎから自治会の会長を集めての結団式とやり過ごし、夕方からの歓迎会に備えるものの、少し時間が開いていた。
タイミング良く作業が入ったので1本目は修善寺に出かけて再び沼津に戻ってきた。
この時間なら作業車を置いて徒歩で歓迎会を行う店まで歩いて行っても何とか乾杯に間に合う。
しかし、調子良く作業が入る日は調子良く続く。
あと一歩で帰るところでスカイラインのインロック、Uターンして今来た道を戻る。
今度は海岸沿いの内浦だ。
すっかり周囲も暗くなり、歓迎会の開始に間に合わないのはこれで確定。
気持ちを切り替えて現場に向かう。
今となっては珍しいR31型のスカイライン、もう35年前の車だ。
僕自身も初めて買った車がスカイラインで、どうしてもテレビドラマで使ってたR31の4ドアが欲しかった。
近所のディーラーで4ドアセダンのR31を見積もると200万円弱で新車があったが、まだ学生身分でちょっと手が出なかった。
結局98万円のR30を埼玉の日産ディーラーへ買いに行き、その後もR30のDOHCエンジンのRSに乗り換えて2.2リットルコンプリートエンジンに積みかえたりして遊んだ懐かしい車がスカイライン。
その後GTS-Rが誕生しグループAというレースで登場したが、スカイライン速くはなかった。
そしてGTRが復活しR32スカイラインがまた伝説になったが、買わなかったのは正解だったのか?
これは鍵の仕事のブログなので脱線となったが、今にして思えばこの当時の車って本当に鍵穴開錠楽過ぎる。
もちろん当時は開けるのに四苦八苦だったのだろうけど。
僕も仕事を始めた頃を思いだしても、それなりに苦労し、鍵穴で開けてしまう魔法使いの気分だったが、今となっては当然なことだし、付加価値と言えないのが少し寂しいかも。
2022.04.15
トヨタ シエンタ 紛失キー作成 (御殿場市)
珍しく御殿場市で自動車インロック開錠の依頼で入った作業。
しかし、現場到着前にお客さんから鍵が無かった際の再製作について聞かれた。
当たり障りなく普通の答えをして現場へ向かい、いつもの開錠作業。
ところが先ほどの鍵が無かったらというのは仮定形ではなかった。
既に自覚があったのだろうが、こちらは紛失キー対応の準備はしてなかった。
入電時に当事者はトイレで流した自覚がどうもあったようだが、伝票にはインロックと印字されてた。
確かにトイレに流したなんて言い難いのだろうが、無い物は無いと言ってもらった方がこちらにも都合がある。
紛失した場合、それこそ溶けて蒸発するわけでなくどこかに存在するわけなので、許すのならばもう一度探すように勧めている。それこそ鍵を作り終えいざ清算というときにポケットの財布をさがしてると、そのポケットから出てきたことも何度かあったし、見知らぬ誰かが拾って届けてくれることもある。
とりあえず1日置いてまた翌日に準備して作りに行くことにした。
その間に見つかればキャンセルしてもらえば良いのだし。
しかし電話は無く指定の時間に現場で待ち合わせて作成作業に。
最近は業態も変わってきて、弊社には自動車の紛失キーの作成はあまり来ない。
開けるのは相変わらずなのだが。
結局仕事数が減れば情報もアップデートされずにますます遠ざかるこの頃。
イモビライザーはその典型かも。
車検事情もあり、キーマシンもしばらく下していたがこの春に住宅の鍵の作成が2件連続であり、また積み直した。
作業があればやるんだけど、無いとどうしても今ある仕事に合わせてしまう。
最近の事件関係の仕事は開錠して締めるか鍵を変えてしまうのでシリンダー交換という作業が主体なのでなかなか昔ながらに今あるシリンダーに固執して鍵をブランクからカットすることがない。
実際に自動車の紛失キー作成の依頼は昨年8月以来だ。
これから夏に掛けて依頼が増えるようならまた材料を積むし、無ければやはり都度対応になってしまうかな?
鍵もリモコンの時代なのか?ある意味時代の端境期にいることは間違いない。
2022.04.13
機械式テンキー錠不具合 (伊東市)
アパート管理の不動産屋さんが管理が鍵より楽だし、ハイグレードと思ったのか一気に普及した機械式テンキー錠。
時々取り付けの依頼が来るが、基本的に室内補助錠として以外は弊社から勧める商材ではない。
過去には代表的なのがファーストフード店の従業員控室と店内の戸口や、銀行の窓口の内外通路には工事したこともあるが玄関錠としては部品指定以外ではやらない。
機械式なので水濡れしても問題はないが、後々トラブルの元になる。
これが電気式だとかなり水に弱いため防水処理がされているから逆に使えたりする。
この扉を見て分かると思うが、シリンダー周りとレバー周りが錆びているように、雨の吹き込みがあるようだ。
このテンキー錠を付けてからシリンダー錠は使ってないらしいが、立派なディンプルキーのシリンダーでもったいなく思うけど。
ただ雨に弱い・・・というか雨が吹き込んでメンテナンスをすれば問題ないのだが、このボタンの1個1個の隙間から雨水が入ると不具合の元になる。
しかしこれまで外がわが腐食してる物はあったが、中まで錆びてる不具合物件は見たことが無い。
それでも調子が悪くなるように、悪天候には弱いのだろう。
ボタンの固着や中の引っかかりなどの不具合もOHしてやるとほぼ直る。
ちなみにシリンダーキーならこの程度は想定内なのか平然と活躍してる。
2022.04.12
トヨタハイエース インロック開錠(富士宮市)
ハイエースのインロック作業自体はそんなに珍しくも無いのだが、いざナンバーを聞くと5ナンバーであった。
そうなると100系のワゴンかな?と思ったが年式は2017年。
情報をもう一度聞き直したのはいうまでもない。
2017年のハイエースだと4ナンバーか1ナンバーか3ナンバーだろ?
受付の聞き違いはたまにあるので気にしても始まらない。
現場に着いて驚いたことに入電情報に間違いは無かった。
確かに5ナンバーのナンバープレートに200系の3型かな?車体はスーパーGL。
お客さんに聞けば、よくぞ気づてくれたと言わんばかり。
まずは開けてくれ、そしたら室内見せるから。
作業時間は1分掛からず、集中ドアロックのお陰で全ドアが開錠されたので後部のスライドドアを開けると、後部座席の後ろに更に座席。
なんでも2人+3人+3人+2人の10人乗り登録らしい。
エンジンは2.8㍑のディーゼルなのでウチのと同じだ。
ワゴン改造した車両らしい。
これは羨ましい、内緒で定員オーバーで乗せちゃう気まずさもこれならないし、車検も2年毎。
ただオチがあり、自動車税が5万円を超える。
これはカッタルイなあ。
4ナンバー5人乗りで年間16000円と比べちゃうと。
2022.04.11
メルセデスベンツ SLK トランクインロック(沼津市)
夜8時過ぎての入電、しかもメルセデスベンツだ。
入電の情報では室内に鍵があるとのことだが、実はトランクインロック。
うわ~である。
ドアならばそんなに時間も掛からず開けられるだろうがトランクだと・・・過去の実績ではTurbodecoderで成功すれば5分だったが、LISHIの旧型ピックツールでは半日掛かった。
ベンツはドアを開けるとセンサーが入りオープナーが使えなくなる。従ってトランクシリンダーを直に開けないといけない構造になってる。
トランクのシリンダーは下向きに鍵穴が向いており、覗き込むことはほぼ無理。
作業性も最悪。
さあどうしたものか。
とりあえずTurbodecoderに頼ってみた。
感触は良くないので、あまり無理にテンション掛けてまでやりたくない。
破損してしまうと、破片がシリンダー内に残り部品交換してもらわないといけなくなる。
販売しておきながらちょっと自信の無い部分だ。
仕方がなくLISHIのピックツールでトランクシリンダーをピック。
テンションを掛けるとしなったテンションにピックが上手く入らない。
こりゃ半日かけてじっくりやるようかな。。。現在20時半、6時間掛ければ午前2時か。
そこでお客さんが「ドアを開ければエンジン掛かるかも」と言いだしたけど、今まで何台開錠してると思うんだい。
それができればこれまでの苦労はなんだったんだか。
否定はしたものの、お客さんを納得させるため、まずはドアを開錠することにした。
その後、もう一度Turbodecoderを使ってみよう。
やることやればお客さんも納得するだろう。
ドアもちょっと開けにくかったが、数分で開錠。
一か八かではないがお客さんがスターターボタンを押してみた。
バッテリー弱い?そっちに気が向いたが今から思えばエンジン内の圧縮が高かったのかも。
そして、エンジンに火が入った。
はあ?なんで??
お客さんが言うにはAMGチューンで室内の仕切りも撤去した様子。
リモコンキーの電波を完全に遮るにいたらないで済んだようだ。
まぐれでも奇跡でも偶然でも、結果的には良かった。
2022.04.10
移動の春 トヨタクラウンセキュリティ解除 (沼津市)
20年経過車のトヨタクラウン、何系というのか分かりませんがセキュリティ装置が標準化した頃の車両。
セキュリティ装置が作動しトランクが開かない、しかも鍵はトランク内。
引っ越しで社宅に来たところ、トランクに鍵を落として閉めてしまった・・・婦警さんでした。
この春の移動で転勤したばかりだったようだ。
セキュリティが発報すると解除しない限りトランクボタンが作動しなくなる。
解除は機械的にやるしかない。
理屈はそんなに難しく無く、自動車に鍵を持ってますよ!と教えてあげれば良い。
どうやって会話をするかといえば、鍵があればシリンダーが回せるだろうと機械は言う。
つまりは鍵を入れて2~3回施解錠をすれば良い。またはイグニッションをONにすれば鍵を持ってると認めてくれるのだが・・・鍵はトランクの中。
それならできることはバイパスさせるしかない。
シリンダーを飛ばしてシリンダーカムに付いてるロッドを上下に動かし施解錠したぞ!と嘯いてやれば信じてくれる。
しかし、そこまで行くにはドアの内装を外さなくてはいけないのだが。
シートベルトを挟んで傷つけたと思われる内装の破損。
後々クレームにされたくなくて作業前に写真を撮った。
実は過去にチンピラっぽいお客の車で、まさにこんな傷で後日イチャモンをつけてきた客がいた。
作業前には傷が無かったと言われたが、その時は作業前に写真など撮ってなかった。
その時は相手も分かって言いがかりをつけていたと思われ、無料でスペアキーをプレゼントさせられた。
信用問題だし、こちらもさっさと終わらせたかったけど、やっぱり腹立つなあ。
2022.04.07
マツダCX-3 インロック開錠(富士宮市)
富士宮市でCX-3のインロック開錠作業。
昨年末にアシスタント会社の地域担当と世間話でマツダのCX-3が開かなくなったと言われた。
事実関係は確認してないし、その後の現車でのフォローもしてない。
何年のモデルから変わったのか?
確かにBMWなどは鍵穴が深くなり、手持ちのテンションが掛からなくなったのもあるが、そんな感じなのだろうか?
とりあえず2020年登録だと思ったが、現場へビビりながら向かった。
とりあえず従来のやり方で鍵穴開錠。
この後のモデルなのか?
現場は情報が揃わないと疑心暗鬼になるなあ。
2022.04.06
鍵折れ(異物抜き作業) 函南町
今日も一日終わりかな・・・と言った時間帯、くつろいでいたところに入電。
ゴルフ場に併設したホテルでの鍵折れ。
ここのホテルとは弊社が開業時くらいからの付き合いになる。
経営者が変わったという話も聞いたが、ホテルに限らず施設で使う作業車の鍵の紛失、お客さんのブランドバッグの開錠など時々呼んでもらってる。
ホテルの客室にはMIWAロックのH248タイプのシリンダーがいまだに使われていて、トラブルが多いのでU9に全室交換の話もあったのだが、バブルも崩壊し景気も下向きだった時期でもあり見積りだけで終わってしまった。
その頃経営が変わると言われ、やがて改築するなんて話になってしまい立ち消えたが、まだしっかり従来のを使っている。
2年前くらいの台風の夜にも呼び出された記憶がある。
何回も同じトラブルが起きるので手順は覚えている・・・ようで結構忘れてしまってる。
ドアを開けて、シリンダーを外して、異物を取りだすまでは覚えているのだが、その先の取付で毎度ハマる。
シリンダーはMMなのだが、この錠は全部外さないとシリンダー取り外しができない。
写真の化粧座を外さなければならず、結構面倒くさいのだ。
普通の物であればドア横のフロントプレートを外せば済むのだが。
今回すっかり記憶から抜けてたのが、取りつけ後の試運転でキーをCLOSEに回しても回らない。
ホテル錠なのでOPENはキーでラッチを引っ込めることができるのだが、完全施錠したい時にデッドボルトを出すCLOSEにならないのだ。
万が一室内でお客が完全にCLOSEにしたら外から開けられない。
これではまずい。
そんなこんなで小一時間外したり付けたりしたのだが・・・CLOSEにならないのが正常。
鍵の先端でサムターンのポッチが押されるのだが、それでサムターンがブレーキになっているのだ。
マスターキーであれば先端加工がされていてこのポッチを回避している。
それに気が付かず・・・参った。
つまりは宿泊のお客にお渡されるキーでは写真に写ってるようにOPEN-CLOSEができないのだ。
それでも書いてあれば部屋を退室時にCLOSEに回したくなるだろう。だから折れるんだな。
フロントから預かったキー、確かマスターキーって言われた気がしたのだが、どうも客室キーだったようだ。
はあ~疲れた。
2022.04.05
BMW535i インロック開錠(富士宮市)
2012年登録のBMW535iのインロック開錠作業。
色々久々な作業であった。
コロナのせいもありかなり外車の作業は減った。BMWという個体での仕事もほぼ無かった。
微妙なコツなど全て忘れてしまっていたところに作業が入る。
練習しておけば良かったとか色々思うもの。
更に今にも雨が降りそう、いや既にポツポツ降り始め、時間帯も日没という一番嫌な時間帯。
現場で車体を見回せば後部ドアが半ドア、最悪は何かに使えるかな?と思ったがフィルムを貼り、室内は全く見えない。押せば確実にロックされるので放っておこう。
Turbodecoderを使うのも久々であった。
ウチで使ってるのは初期型の物でEVOLUTIONと書かれている。
その後、モデルチェンジをしてADVANCEになった。比較したことはないが、万が一開かない時のために在庫している新品も持って来た。
既に暮色濃く、写真を取っても黒しか映らない。これと鍵穴の写真を撮ったがそれこそ真っ黒だった。
案の定、作業は難航?・・・2回ほどやって、せっかくの半ドアで楽して開けようかと思って覗き込んでみた。
前から、後ろから覗き込んだが・・・狙いが定まらないかな?
諦めて再びリセットしたTurbodecoderをいじりだした。
お客さんも覗きにきたところで、不思議なものでシリンダーが回り開錠となった。
まぐれも実力のうち?
古いTurbodecoderもまだまだ活躍するぞ。
改めてリセットしたがピンなどもしっかりしていた。
確か買った時にデバイスが暴れて中ピンが抜けてしまって2度目のLuckylocks訪問時に里帰りさせて修理してもらったものです。
欧州には行ける状況ではないけど、懐かしく思いだした。
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