ブログ
2023.02.02
ドアにスコープも新聞受けも無い開錠依頼(神奈川県大和市)
時々県外の作業が舞い込む。
最近では山梨県の都留市が毎月入っていた。
あの辺だと甲府からも遠いし、東京・神奈川からも遠いエアポケットのような場所なので弊社が漁夫の利を得るのも理解できる。
しかし今回は神奈川県の大和市、弊社からでは90km。
夜23時過ぎとはいえ、不夜城の東京なら業者も寝ずにやってるだろう。
実際僕は既に湯上りで寝ようかと思っていた矢先だった。
当然別途出張料はいただくし、急ぎなら高速道路の通行料も別途でいただく。
加算すると1万円を超えるのだが入電。
なぜ入電したのかと言えば恐らくだが、アパートだが玄関ドアにドアスコープが無く、新聞受けも無い。
築年数からシリンダーは間違いなくアンチピッキングに対応した物。
要は開かないじゃないか!
ただクライアントの関係で行くだけでも行って欲しいというアシスタントの依頼。
こちらもダメ元で出かけた。
沼津からは東名高速で東へ走るが、月替わりのせいか大型トラックが多い。
入ってはいけない追い越し車線まで大型がレーンチェンジしてくる。
速度規制されてるんだから、なんとか考えて欲しいなあ。
予定の90分より当然早く到着。
案の定、シリンダーはアンチピッキングのオプナス。
ドアに新聞受けは無く、インターホンカメラ付きでドアスコープも無い。
いわば玄関はお手上げだ。
あと使えるとなるとテレパシーしかない!
本来なら破錠と結論を出し、不可なら撤収するところ、やはり出動費のみでは手ぶらすぎる。
やるだけやってみよう。
幸い今夜はそれほど冷え込んでない。
また部屋が1階なので窓が触れるのだが、弱点となる小窓はスライド式のがあるがこれはどうしようもない。
窓らしい窓といえば掃き出し窓しかない。
しかし、ここはドアと枠の隙間から治具を入れてもクレセントまでの長さがあるので、居り返せない。
仮に居り返せても長さがあることで、治具がしなってしまう。
上手くいかないのだ。ましてやクレセントにストッパーなど2重にロックされたら、ほぼ不可能だろう。
ところがお客さんに聞けば、ストッパーは掛けてないらしい。
こうなったら念力を出すしかない!
(さすがに開け方は書けない)
5分ほど念力作業の後、開いた!
遠路はるばる来た甲斐あった。
報告はクレセント開錠と呆気ない言葉だが、なかなか充実した念力作業であった。
実態は物理に従った論理的な開け方なのだが。
地球上には摩擦がある。それを上手く使えば・・・と言ったところ。
さあ明日は9時半に伊豆長岡で執行、早く帰って寝なくては。