ブログ
2022.11.18
シャーロック カードキー紛失開錠
シャーロックカードキーの開錠依頼。
このお客さん、実は夏に一度開錠依頼の来たお客さんでリピーターというわけだ。
仕事がら、リピートするのはあまり良いことではないのだが、それでも弊社を覚えていてくれ再度依頼をしてくれることはありがたい。
ただ依頼をいただいたの昼前の午前中であったが、今週は執行や捜索の依頼が多く、施工できるのが午後3時という条件であったが快諾してくれた。
待ち合せ時刻になんとか間に合わせて現場に向かうとようやく夏のことを思いだせた。
今年の夏も本当に暑かったんだなあ。
集合住宅の3階の部屋、シャーロックは市販されたカードキー開錠治具で開けられる。むしろサムターン回しとかでは開かない。
ただこの夏は何度トライしたのだろう。
治具にアルミテープを貼りに3階の部屋と作業車まで何往復かして汗だくになっていた。
それこそ材料含めて全部持って行けば良かったが、1発で決める気でいたせいもあり、また変なプライドでもあったのか結局何往復かしてしまった。
しかし、今回は1発で決まった。
当然脇汗さえかかなかった。
物足りなさの反面1発のドヤって気分もあった。
何よりやっぱ嬉しいリピーター、夏に会った顔かは覚えてないけど、多分そうなんだろう。
カードキー紛失の際はまたどうぞ・・・と言って良いのだろうか??
2022.11.15
ヤマハマジェスティ ヘルメットインロック開錠 (伊豆の国市)
最近あまりやりたくなくなったスクーターのヘルメットインへのインロック。
昔のスクーターだとシート下に鍵穴があり今からすれば非常に好意的な仕事だった。それでもホンダに限ればブランクキーの奇数番は開けやすいが偶数番は開けにくく鍵を作って開ける作業が多かった。
いつしかシート下のシリンダーが廃止され、イグニッションと一体型になってしまった。
ヤマハは比較的その移行が早かったように感じる。
またビッグスクーターの火付け役はマジェスティじゃなかっただろうか?
この仕事ももう25年以上になるが、結構マジェスティ、グランドマジェスティやマグザムのインロックは開錠した記憶があるのだが、ここ最近は絶対数も少ないせいかその仕事も減ったかもしれない。
それに何より面倒くさい!
何が面倒って、シートを開錠するのにイグニッションをいじるのだが、ビッグスクーターは鍵穴が深く、ちょっとピッキングするにはやり難く、基本的に諦めてしまう。それでも何台かに1台はすんなり開くからやってみなけりゃ分からないのだが、多くは鍵を作って開けるのが実情。
ただ深い鍵穴、特に最近は覗くのに難儀している。こればかりは毎日のようにこなしてれば目も慣れるが、何年に1件とか言うペースではコツさえ忘れてしまう。
実際ヤマハ系のバイクの開錠は半年くらい前に50ccのスクーターを開けた。これは新しい割に運良くすんなりピッキングで開いた。
250ccは2年前か3年前だったと思う。
年月経つと慣れだけでなく身体も衰えるもので、目が厳しくなってくる。
深い鍵穴のタンブラーが見えにくい。
5枚くらいなら頑張れるが、7枚連なると・・・。
だいぶ前からだが、そんな時はガソリンキャップか小物入れの鍵穴で奥の5本を作ってしまう。
ガソリンキャップも小物入れも鍵は共通ながら、鍵は奥側の5つを使っている。
残りの手前2つをイグニッションを覗いてカットすればできあがる。
今日の作業は損保会社からだが心得た物で最初から鍵作成での入電。
こちらも現場一応イグニッションをピッキングしたが開く気配が無く作成準備に。
ガソリンキャップが良いか小物入れが良いか・・・開かなかったので小物入れで。
これも昔は覗きでやったが、今は見間違うので外してシリンダーを分解している。
この方が早い・・・はずだったし、これまでは確実にそうだった。
ところが小物入れのつまみ部分のバネが暴れてバラバラになり、それを組むのに思わず手こずった。内筒だけ抜いてはめ込めた今までが嘘のように。
とりあえず鍵を取りだそうと車体に触れれば、あれ?シートのロックが左しかかかっておらず右はアンロック状態で少し浮いていた。通常は左右の真ん中あたりに金具がありロックされてるが、今回は右が浮いていて腕が十分入った。
後は言わずともそこから上着を引き出し、ポケットに入った鍵で開錠。
それを知っていれば鍵も作らなかったし、小物入れのシリンダーもばらさなかった。
シリンダーを組み立てるのに2時間も掛かってしまった。
とんだ手間になってしまった。
2022.11.06
BMW 320i インロックTurbodecoder開錠(熱海市)、(沼津市)
日にちを違えて連続して作業したBMW320i。
朝一番で熱海市下多賀。
この電話で目を覚まさせられた、どうやら出かけに閉じこめてしまったようだ。
現場まで約90分なのを了解してもらい出動。
9時半までに作業を終わらせて欲しいというお客さんだが、早い時は1分と掛からないないのだが。。。
久々にTurbodecoder HU92の登場。
この工具は手持ちの中で一番の古株。
何せBMWの開錠ツールが欲しくて、そのためにLuckylocksへ飛んだのだ。
今販売してるのはADVANCEと言うモデルだが、これはその前のEVOLUTIONという初期のモデル。
セットアップ方法などの違いはあるが基本的な理屈は変わらない。
ただ100%の開錠率を誇れるものではない。
実際購入時にEシリーズのHU92は70%程度だろうと言われ、FシリーズのHU100Rについては60%程度とまで言われた。
決して安いものでは無い物だけに購入して持ち帰ってもなかなか現場で自分の物にできなくてイライラした。
高いヨーロッパ旅行だった。
それでも練習用シリンダーを購入し、それで指先の皮がむけるほど練習していくうちに開くコツというかタイミングというか、なんとなく身につき今ではかなり頼れるツールの位置づけだ。
ところが今回の現場でなかなか開かない。
久々のせいでコツを忘れたか?
お客さん希望の9時半を回ってしまい、お客さんは別の手段で出張へ出かけてしまった。
それでも開けてやらないと、ギブアップすることは簡単。
なかなか開かないとどうしても道具のせいにしたくなる。
長く使ってるせいかピンがルーズになってる気もするし、前と後ろで固さが違う気もする。
丁度別件販売時に新品を1台仕入れたのでそれに換えたいが忘れてしまった。
そして施錠方向に一度回ったが開錠方向に回せずやり直し。
もっと神経質にやらないと・・・段々雑になってくる手先。
10時少し前にようやくまた施錠方向に回った!今度はそのチャンスを逃さず慎重に逆転させたら開錠が成功!
しかし、喜んでもらうはずのお客さんはもうおらず、勤め先の人に管理を任せた。
そして日を違えてまたBMW320i、今度はちょっと面倒くさいのがレッカー中でナンバーが無いらしい。これから登録するとかで、目下トラックに載ってると言う。
怪しさもあるけど、書類を確認させてもらい作業することに。
さて今度は上手くいくか?
熱海の現場よりは時間的には全然マシだったのだが、指先の痛みが癒えないせいか少し時間が掛かった気がした。
Eシリーズはピックでも開く奴は簡単に開くけど手こずったこともいくつかあった。
Fシリーズに変わって10年以上が経ち、球数も減ってるとは思う。
でも何より確実に開く車が減るのもなんだかなあと思うこの頃。
2022.11.04
強制執行催告(御殿場市)
年に何度かこんな風景を目にする。
公道の入り口から玄関までうっそうと生い茂る草木。
当然玄関にたどり着くまではアドベンチャーだ。
こうした現場は現況調査に多い。
所有者や管理者が行方不明や物件放棄してしまい、その後に競売に掛けられてしまい資産調査に立ち入る際がこんな感じになる。
ただ今回は債権者が居て、既に民事裁判で判決が出た案件。
しかしこちらとしてはてっきり住人不在の状態と思ったら、住んでました!
後に地域の民生委員も来て普段から普通に生活しているそうで。
ただ草木が私有地を越えて道路にはみ出していて市役所から剪定するように指導されてるそうだけど、従わない様子。
精神的にどうこうは言うことでないけど、やはり浮世離れした部分はある。
過去にも人間不信になることが色々あったようだけど、そこは自分たちの立ち入る分野ではないので粛々とやるしかない。
断行日も宣言され、それまでの退去が確定した。
大きなお世話だが、ここまでうっそうとすると虫とか色々出てきそう。
実は作業するのに、やはり蚊やマダニなどは気になるし、木と木の間に巣を張る蜘蛛も個人的に好きじゃない。
見たことも無い得体の知れない虫に遭遇したりするのはちょっと恐怖だったりする。
2022.11.03
アウディQ2インロック開錠(静岡市駿河区)
夜9時過ぎのせいか、アウディのせいか遠方出動要請。
現場まで67km、結構ガッツリある。
年式的にシリンダーは旧来のHU66ではなくHU162だろう。
夜遅いし、遠いし、雨降りそうだしできれば逃げたい気分な反面、試したいこともあり引き受けた。
幸い雨の方は予報通りにならず小雨程度。
現場はフットサルの会場かな?既に照明は消され意外と真っ暗であった。
HU162はワーゲン・アウディ系の現行のシリンダーで確実な治具はまだ売られてないと思う。
HU66に関しては強いTurbo decoderも試作品は作られたようだが製品化に至ってないようだ。
しかし、何年か前にJAFは根性で半日かけて開けていた。
時間が掛かっても諦めずにやり遂げるのは大したもの。
他でもシリンダー開錠している例は聞く。
どれ3次元キーに挑戦するか!
と思ったが暗いせいか、湿気のせいかあまり根気入れず、さっさとLISHIのツールに切り替えた。
ここでHU162についても選択肢が現れる。
キーのトップと言えば良いのか、そこがタンブラーが3枚の物T9と4枚のものT10とが存在する。これまでフォルクスワーゲンでもこの手のシリンダーに遭遇したがT10であった。T9は何に採用されてるのか?
もしかしてアウディ?・・・それを確認したかった。
ワーゲンでLISHIを使った時はやはり夜間でキャンプ場だったせいか真っ暗で上手くいかないどころか中に引っかかって取り外せない一幕があった。その時のがT10であった。
T9は練習シリンダーもあり、暇な時にちょいちょいいじってるのだが、コツを覚えてしまい簡単に開くので実際は??
このアウディはT9であった。LISHIのツールが入るので間違いない。
ちなみにT10だと互いに入らない。
しかし、練習のように簡単じゃないなあ。
まだまだ鍛錬は必要だが、Turbo decoderの様な治具も欲しい。
1時間ほど作業して撤収となった。