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2022.09.03
Turbodecoder HU64 復活修理
今年7月上旬にベンツのCLAで作業中に折損してしまったTurbodecoder。
今後は使用を控えると共に販売も自粛しようと気持ちで決めていた。
その間に作業が入ったわけではないが、色々考える時間ができたので過去を振り返ってみた。
確かにこの折損事故は初めてでなく2度目、いやTOY48も含めたら3度目。
HU64については目立つ。TOY48は開錠確度も低いので使わないのもありだがHU64はTurbodecoderあっての作業も確かにある。
ドアシリンダーでデコーディングしてトランクを開けたケースも記憶の範囲で2度はある。
そればかりでなくピッキング、LISHIのいずれも開かないのでロッドで開錠しようと思ったがお客のリクエストでそれは止めて欲しいと言われ、最後にとった方法がTurbodecoder。車両はゲレンデで過去ブログにあるので興味ある方は見て欲しい。
みすみす手段を減らす必要もないと考えが変わった。
部品在庫を見たらブレードが1本残っていた。
ピンはルーズになるのがあったので多めに買ってあるので、組み立ててみよう。
まずは破損した部品を撤去。
新しいブレードにピンを入れていく。
修理も久々なのでちょっと要領を得るまで手間取ったが、そこは昔取った杵柄。
ゲートバーの向きに少々手間取ってしまったが出来上がり。
HU66は直で買われた方もいるようだけど、弊社的には並行物なので、弊社から買われた正規物と区別して扱ってます。
時折部品だけ欲しいという問合せがありますが、メーカーより購入するのと同じ価格帯での販売としています。
正規物については本体を弊社から購入していただいたので部品は弊社に在庫があるとみなしてお分けしてます。
並行物についてはあくまで商事商品として輸入諸経費が掛かります。
2022.08.26
フォルクスワーゲン パサート Turbodecoder 開錠 (南伊豆町)
明日の午前中はスキューバダイビングの予約を入れた。
実は10日に一度予約したのだが、台風が来てしまいダイビングセンターの方からキャンセルされた。しかし10日は快晴、なぜ?そう思うやり切れない一日。でも海は既に荒れて濁っていたそうだ。
そのリベンジがようやく。
よし早寝して明日に備えようと思っていた夜の10時近くに入電。
場所は伊豆半島も最南端である南伊豆町。
往復して5時間+作業時間かな。。。寝不足だ。ダイビング大丈夫かな?
沼津に住んでいながら何かマリンスポーツをしたいと思いつつ・・・そういえば南伊豆も熱帯魚が見られるんだな。
頭の中はダイビングで一杯、こういう時はヤバい、仕事に足元を掬われかねない。
瞼の重さを感じながら夜の天城峠越え、なんか平日なのに車が出てるなと思いつつ現場へ。

フォルクスワーゲン、シリンダーはHU66 VAG2、格好のターボデコーダの餌食さ!
このタイプは非常に調子が良い。
シリンダーはプラスチックカバーの下なのでこれを外さないとならない。
1回目エラー、やっぱり気持ちが明日に行ってるからかな?
2回目開錠成功、やっぱりTurbodecoder!
作業時間は5分ほど掛かっただろうか?
実はこのTurbodecoder HU66 VAG2のデモの依頼が翌々日に入ってた。
Turbodecoderの販売も久しぶりだ。
同業者の事務所に赴いて初めてのシリンダーに触るのは緊張するが、現場はいつも初めてのシリンダーなのだしリラックスしてやれば良い。
さて帰るか。
帰宅はもう少し時間が短縮できて2時前には戻れた。
さあ、明日は6時半に起きないと。
2022.08.23
トヨタ クラウン インロック開錠(富士市)
今年は集中型の仕事が多い。
同じ時間に複数の作業が重なる。お陰で髪の毛をむしりそうになるほど電話が続くくせに実際に受注できない。
しかし、今日はその例に漏れ、午前午後と予約がある中、真中をついて作業が入った。
個人的には全く休み無しなのだが、淡々と作業をするので一日が終わってみれば作業料も山となってる。
今回はクラウンだ!
またか~!TOY48・・・と苦手の虫が走った。
ところが行ってみれば、ゼロクラウンじゃない、もしかして・・・と鍵穴を覗くまでもなくTOY2だと判断。
いわゆるレクサスキーと言われるトヨタの割と高級な新型車に装着されるシリンダー。
ピックで直にやった経験はない。既に治具を先行発注しておりそれを使っていたため苦労もしたことがなかった。
ずっとLISHIの初期型を使っていたが、昨年から2in1に買い換えた。
これがまた調子良い。
今回も問題なく開錠。
このシリンダーは本当に好き。違和感もったりなんとかギリ開いたというようなことも無く、小躍りしたくなる気分だ。
こういう仕事ばかりだと本当に助かるのだが世の中そんなに優しくないね。
さあ、午後の予約行ってみよう。
2022.08.18
トヨタ エスティマ インロック開錠 (富士市)
コロナの外出制限が解けた久々の夏休み。
今年は海水浴客の出足も順調なのかと思わせた7月下旬、しかしながら今年は暑すぎる。
どうも観光客は海水浴より涼しいリゾート地へと向かった様だ。
海へ向かう道はいつもよりは混雑しているが、狂ったような渋滞は感じられない。
渋滞どころか空いてるんじゃないか?ただいつもよりペースの遅い車が前を走り行く手を遮ってた感じで所要時間は倍以上掛かってた。
ところが長野県のビーナスラインなどは尾根伝いに続く車列。
何せ駐車場が満車なのだろう、逃げ場のない車が殺到しとんでもない渋滞を作っていたようだ。
更にお盆、この暑さでくれば多少は海も賑わうかと思えば・・・。
実は個人的に10日にスキューバダイビングの体験予約をしていたが、直前にキャンセルされた。
海の状態が良くないと言うのだ。それでも天気はピーカン。
そして12日から台風の余波。
まともに上陸となった静岡県。これじゃレジャーどころじゃない。
コロナ前は伊豆半島をほぼ毎日のように往復していたが、それどころじゃない今年のお盆。
その台風のお盆、確かに日中は大雨であったが新幹線の新富士駅のロータリーでエスティマのインロック。
誰かを迎えか送りに来たのかな?
エスティマもかつては人気車だったがすっかり懐かしい車になってしまった。
ロータリーは案の定送迎の車でごったがえしていた。
今回のエスティマはM382ではなくグレードの高い最終型の内溝の車両だった。
ここのところ正直TOY48が上手く開けられてないので挽回だ!と思ったが雨が顔に当たりちょっと集中力が継続できず。。。
全身ずぶ濡れになり作業は無事完了。
でも再び嫌いになったTOY48.ちょっと練習するかな。
2022.08.09
MIWA PR シリンダー 破錠作業 (静岡県沼津市)
正直やりたい仕事ではなかった。
できることなら他の業者に発注してもらいたい、そんな作業だった。
連絡があったのが以前から付き合いのある弁護士からで、名前を言えばすぐ分かる。
その弁護士から市内のマンション名を言われた時にこちらも名前で分かった。
街中にあるセキュリティマンションで一度シリンダーの不具合で修理に訪れたことがあった。
駐車場の利用ができず近所のコインパーキングを利用して道具を持って修理に臨んだ。
どんなシリンダーがどういう感じで装着されてるか、忘れてしまったわけではないので、「開錠をお願いします」と言われても「壊すしかないですね」と返答するしかなかった。
色々面倒くさい訳アリな物件らしく「どこかに開けられる業者ないですかね?」と何とも不躾な質問が飛ぶほど向こうも困っていた様だ。
しかしながら、裁判所と打ち合わせたうえで、壊すことに決定したらしい。
最初の問い合わせから1か月ほど経っただろうか。
打ち合わせ時に断行まで段取りを指示され、取りあえず逆マスター仕様でシリンダーを用意して欲しいと依頼を受けた。
ご存じマンションにはエントランスのロックと部屋のロックが共通して1本の鍵で使える逆マスターという仕様で各部屋のシリンダーは作られている。ただこれは個々の鍵業者にデータがあるわけでなく、メーカーに個別マンションのデータがある。仮に100室あるマンションなら101室目という形で延長し新規のシリンダーを作成してもらうのだが、通常1.5か月という納期で言われるが最近は別件含めて1か月程度で入荷してきている。
壊すにも段取りが必要、この辺のホームセンターで24パイのホルソーが軒並み品切れというかまるで品番落ちみたいに無くなった。25パイで代用していたが少し大きいので、できれば24パイが欲しいなあ・・・と郊外のホームセンターへ走ったらあった。
ホルソーのパイロットになるブランクキーもカットして準備万端、万が一切削に難があれば25パイがあるさ。
そう思って現場へ、催告当日破壊作業時間は5分程度と見積もっており、むしろ頭の中は次のシリンダー交換に行っていた。断行日までは暫定にU9シリンダーを装着することに。
このタイプのシリンダーはホルソーを使用して内筒を引き出す作業となってしまう。
得意?なシリンダーを切ってしまうやり方ができないのがもどかしい。
ドリルに装着しホルソーを進める、表面の金属が削れ、蓄光のプラスチックが削れたのかカスが吹っ飛ぶ・・・ところが、その先に歯が進まなくなってしまった。
おかしい!パイロットがつかえてるのか?
ドリル本体をきつく押さえつけたが金属粉が飛ばず、熱が段々上がってるのが伝わってきたので一旦歯先を見たら、負けて丸くなっていた。
これはヤバい、スペアの25パイに替えてみたが30秒程度で結果が出た。
手持ちのホルソーでは歯が立たない、かくなる上は・・・シリンダーの表面を壊しタンブラーを1枚1枚捻じり壊していった。
マンションの通路、直射日光は無いものの風通しも悪い。
35℃の外気温で汗をかくなというのが無理な話。
約2時間の作業、体内の水分が入れ替わったほど汗を流しようやく開錠!
幸い、2ロックあっても片方しか掛かってなかったのがせめてもの救い。
用意したU9の暫定シリンダーを装着し、2ロックのうちもう1つは手持ちの廃棄シリンダーを装着し、また住人(債務者)が施錠しないようにダミーシリンダーを装着した。
かなりヘロヘロになった作業。
日頃楽してるわけじゃないんだけど、疲れた。
1か月後に断行となり室内の荷物は強制的に出され、債権者に引き渡しとなります。



