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2025.08.04
日野4tダンプインロック開錠(富士宮市)
鍵屋の看板出してる以上、シリンダーで開錠したい気持ちは山々。
しかし、昨今の住宅の錠はほぼ開かない。
色々な他の手口でなんとか開錠している。
自動車については逆で鍵の構造はより難しくなっているにも関わらずなんとか開けている。
しかし、日野のトラックだけは一癖ある。
もちろん何度も開錠しているのである程度クセも分かっているはずだが、TPOで開かないことも。
年式で言うなら現行車より少し前のモデルでそんな傾向を感じる。
今回もレンタカーの4tダンプ。
置き場で作業していたら意図せず閉まったそうだ。
実は年式でも非常に多い兆候。
特徴は10年前後経過した車両でドアを閉めたら勝手に(自動で)施錠されてしまう。
よく「なぜ?」と言われるが、正直そこまで究明した修理をしたことないのだが、察するに電磁スイッチがドアを閉める勢いで触れてしまったのでは?
日野のこの年式だとドアのガラス越しにロックボタンが見えるので簡単に開くのだが、そこは意地で鍵穴でトライ。
ただ毎度上手くはいかず。
確かに何度かはシリンダーでの開錠に成功している。
日野のシリンダーには特徴があり、ピックをしていくと大きくワンクッションがあり内筒が傾く。
最初はビビッてそこで止めてしまったが、ここからもう一息押し込んでいくと開錠になる。
初めて当たった頃はこのワンクッションの先、実はハーフタンブラーがあり作業を続けると引っかかってしまい最悪はシリンダーを分解しないと戻らないのでは?と思ったがどうやら違うようだ。
テストシリンダーを持ってないので詳細は分からないがハーフタンブラーは無いようだ。その証拠にピッキングが成功して、シリンダーが戻る際に引っかかった経験は一度もない。
ただ、ここから先に進まないこと(ピッキング失敗)も何度かある。
この時点で更に押し込むタンブラーが高めに見えるはずなのだが、それが見えてこない。
また4t車や大型車がピックをする体制に向かない。
直立で立つに鍵穴は少し下、乗用車のようにしゃがむと鍵穴は頭上。
腰をかかがめての作業でなかなかつらい。
そのせいもあってかワンクッションまで進めても先に行けないのかもしれない。
多分答えはあと1つか2つなんだろうけど、それが見えない。
鍵穴は3.3mmのテンションを使うがそれより広そうだが現場によっては日差しがまともに入ってなかなか見極めつかないで鍵屋を諦めざるを得ないことも。
一度深夜に4tロングの平ボディを開錠したときは陽気も涼しく、カギ穴が本当によく見えた。
CRCで鍵穴を洗うと本当によく見えてどれを触れば良いかまるで教材のように見極められた。
そんな車ばかりだと良いのだが、今回もワンクッションから進まず仕方がなく脚立をだす羽目に。
レンタカーや社用車が多いので時間優先のお客さんが多く、ピッキングじゃなきゃダメというトラブルはない。
むしろ開けば何でもよいと言われる方が多い。
でも100%開けたいなあ。
2025.08.03
走った・・・けど、トイレ錠修理(掛川市)
白昼の入電、珍しく遠方の掛川市。
その事前に予約作業があり、終えるやいなや走った。
高速道路をひたすら。
夜鍵が開かないとかで行くことは時々あるけど、白昼は珍しいし、見える景色も違い新鮮だ。
症状はトイレのノブにぐらつきがあり開閉できないというもの。
てっきりラッチの破損と思ったが
案の定取り付けビスの緩み、それとラッチの連結部分が外れていた。
破損部分はないので一旦外して再度組み立て。
作業としては先が見えるのでありがたい。
そして午後の部があるので昼飯食べる暇もなく再び黙々とバイパスを走った。
2025.08.01
鍵無トイレ錠を鍵付きトイレ錠にする(沼津市)
私事、地元の消防団に所属していて時々困った仕事が来る。
年に1度水替えという作業がある。地下に埋まってる消防用の防火水槽の貯槽タンクを2~3年に1度水を入れ替えるのだ。その際に分団のポンプ車だけでは足りず可搬ポンプを併用するのだが、その運搬用に市から公用車を借りてくる。公用車と言っても古い軽トラック。マニュアル車でエアコンはあったかな?可搬ポンプ数台や吸管、排管ホースに燃料、臨時的に置くマンホールの蓋など意外とバラバラな小物があり軽トラは重宝するのだ。
そんな軽トラでやっちまうのがインロック。
やっちまうとお鉢が回ってくるが、なかなか金は取りにくいのが性分。
遠慮せずに普通の料金で…とは言われるが。
そして今回はトイレ錠の取り付け。
当分団はまだ珍しい女性団員が一人いるのだが、入団から4年してようやく女性用トイレが設置された。
トイレくらい共用で良いのではという意見もあるだろうが、大学新卒の年に入団してきた女性が一人と40代のおじさんが中心の社会で居心地も悪いだろうという建前で市の方で予算を取り改築したのだ。
もっともこの女性団員、入団の経緯は色々政治的な思惑もあってのこと。
実務からしたら分団の詰め所の滞留時間や出席日数などからしてトイレなど不要なのだが、今後を含めてという予算措置だったようだ。
ようやくトイレが完成したがトイレ錠というものは外からの鍵がないのが常識。
トイレや風呂は最悪なことも起きやすい。具合が悪くなった時に誰でも開けられる構造なのだが、それが気に入らないと言う分団の意見。
トイレにも鍵を付けよう!ということになりまたしてもお鉢が。
正直新品建具だし無理につけたくないのが個人的な意見、しかも仕事と割り切れないが、女性団員の意見として鍵付きで頼みたいということで施工が決まった。
鍵付きのトイレ錠などメーカーの市販品はないのでホームセンターに売ってる部品を利用した。
本来は室内の玉座錠(空錠)に鍵を付きレバー錠に変えるもの。
素の状態では丸い座りの部分が右写真の表示錠のところに当たるので削って取り付け。
色も職人としてはマッチしないがまあ仕方がないけど、なんなら缶スプレーしようかと思った。
価格は・・・部品代が5,480円と付属の木ねじが使えず短いものに買い替えたので6,000円までしない。
その分だけもらえば良いと思ったが、他にもエアコン掃除を団員に有償でやったりしてるので利益をつけて請求してほしいと言われたが、なんか向こうから15,000円でと言われた。
払った気だろうけど、俺の工賃そんなに安くないぞ!というのが率直な気持ちだが、相手の顔を立てた。ちなみに消費税は???
2025.07.16
エーコーホーム金庫 ダイヤル開錠(下田市)
以前は結構当たり前のように依頼があった金庫のダイヤル開錠だが久々に仕事があった。
ここのところ仕事が無かったのは広告媒体だと思われる。
以前はタウンページなどで鍵屋として広告をだしていたので一般家庭にPRできたのだが、タウンページの広告力が落ち、また弊社でも受注先が損保のアシスタント会社と裁判所関連になってきたため、金庫関連の仕事がなくなってしまったと思われる。
広告もネット時代と言われつつ、iタウンページに出稿もしたがイマイチ費用対効果が望めない。
Googleアドセンスはクイック率は高いものの営業電話の業者まで拾ってしまうのでうっとおしい。
何より単価が高いためあまりのめりこまなかった。
それでもHPより電話をいただけたのは嬉しかった。
久々の金庫で定番の質問がなかなか出てこなくてそっちに苦労しつつも、どうやらダイヤルはいじらず鍵のみで開閉していたというよくあるパターンということまで聞き出した。
ホーム金庫のダイヤル開錠なので甘く見ていたのだが、まず現場が普通の家と思いきや入り口から荷物が足場を埋め尽くし身体を斜めにしないと通れないほど。少し周囲の荷物にぶつかろうものなら途端に崩れそうなそんな現場。
金庫の置いてある部屋は中二階のような場所でやはり荷物で居場所もないほど。それよりコンセントが無くそちらに四苦八苦しながら延長ケーブルで電気をいただいた。
薄暗く風通しの悪い現場は蒸し暑くて・・・作業時は夕方~夜であったが日中であったら汗だくであったかもしれない。
更に悪いことにバイブレーターで一発で決まらず、どんどんバイブレーターが加熱してきて持つ手が熱くてたまらなかった。
それでも結構長い時間をやりながらようやく開錠できて一安心。
依頼者の希望で鍵のみで開閉したいというのでダイヤルは撤去した。
2025.07.07
日野 プロフィア?(13t) インロック開錠(新東名駿河湾沼津SA)
夕刻に大型トラックのインロック。
場所は駿河湾沼津SA、いつものごとく一旦富士まで行き、Uターンで戻る行程。
しかしながら今回は日野。
日野は空き難い、かなりチャレンジングというのは言い過ぎだろうか。
確かに全く開かないわけじゃなく、何台かは楽勝で開けていたりするが楽観視できない。
先月あった三菱は楽勝だったけど。
プロフィアで正しいのかな?モデルとしては現行の前のようだ。
現行の大型トラックはロックボタンの位置がドアのインナーハンドル付近に移設されているが、このモデルは座席からしたら肩の位置。
シリンダーで開けばどちらでも良いのだが。
ピッキングを始めてみたが日野特有のワンクッションがなかなか傾かない。
結構ねばってようやく30度ほど傾く、よしもう一息とねばるが手前のタンブラーがどうも奥が見にくくなかなか先に進まない。
察するにあと1~2本を押しこめばシリンダーは回るはず・・・なんだが、ストーリーは上手く行かない。
お客さんも荷物の締め切りでもあるのか時間を気にする素振り。
何より夕食時でパーキングはほぼ満車、大型車も忙しく発進していく、なんかそれが気になって集中できずギブアップ。
あともう一息のはずなのに・・・。
もちろん結果オーライで開けたのだが、やっぱり悔しいなあ。
次回、日野リベンジを楽しみにするしかない。