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ロックスミスブログ

2013.07.29

鍵があるけど開かない (箱根町)

基本的にネットワークビジネスというものが好きじゃない。
よく、伊豆や箱根方面が手薄なので作業を依頼したいという電話が掛ってくるのですが、会ったこともない、どこの誰とも分からない業者さんです。
そして、最後に手数料は20%とか40%とか言う始末。
仕事を取るのに経費が掛ることは理解しています。実際弊社でもタウンページに広告を掲載すればそれなりに高額の広告費を請求されてしまいます。更に電話には通話料だって掛るし、会社としてなら経費だけじゃつまらないから利益だって上乗せしたい・・・となれば20%だって理解はできるのです。
でもちょっと待って欲しい、それなら手薄なエリアは営業範囲から除外すべきじゃないでしょうか?
日本全国対応なんて言うと聞こえは良いし、いかにも大所帯で安心感は持てるかもしれません。
それならいっその事全世界で対応でもすればまた話も分かるもの。

やはり自分の持ち場は持ち場、それはわきまえる必要があると思ってます。
ただ会員制サービスなどをしているもので、預かり金から作業経費を依頼業者に支払うというケース、いわゆる保険のロードサービスのようなものならこのご時世協力は惜しまないのです。しかし現金の一般のお客さんまで地域外の業者が囲い込むのは筋違いだと思ってます。

この手の電話はほぼ門前払いなのですが、ここ最近、不動産業者に対する会員サービスの業者に巡り合えた時も私の先入観で失礼しながらも、相手がたも理解されるように努力し契約した経緯もあり、昨日あった業者の話を聞いてしまいました。

まずは朝、箱根で住宅開錠の依頼がその業者からありました。そして言葉の最後に「手数料20%でいかがでしょうか?」
・・・って、やっぱ来たなと心の準備があったので結構冷静でした。
仕事はしたいけど、こちらのポリシーも伝えました。
「現金回収のお客さんはありがたく紹介を受けて責任もって対応します。会員制での仕事でしたら、作業金額をお振込みください。」
つまりはこちらに入るはずの作業の上前は跳ねさせないよという暗示です。

さすがにそれについてはその後も連絡がありませんでした。
まあ、行けない地域まで行けるような広告は止めるべきでしょう。どうしても出す必要があるなら自己完結できるように社員育成をすべきで外注に出すべきじゃない。
個人情報保護法から見ても非常にリスクがあるわけですし。
 

しかし、夕方またその業者から連絡。

やはり箱根で鍵があっても開かないというもの。「まあ大した原因じゃないでしょ」と言っていたので、こちらも舐めて受諾した。もちろん手数料など払う話はない。逆に相手方の電話番号のみしか聞かず、入電としては全くの情報不足なのだから、当然。

別荘にしているという箱根町の強羅にあるマンションで鍵が刺さったまま、回らなくなり又戻しても抜けないのだ。

大した原因じゃなくなさそうじゃん。

せめて、鍵が抜ければピッキングができる錠前なので可能性は増える。
ただ錠自体もミワのLAではなく、その前のモデルLDで、これはケースロック自体が破損し施開錠できなくなってしまった事案に何度かあたったことがあり半信半疑。
とにかく、開けなくちゃ。開ければ原因がつきとめられる訳ですから。

ただ半信半疑というのは集中力を欠くものです。
鍵穴が塞がってる以上、ドアスコープからのサムターン開錠・・・このシリンダーの特性上、表裏の動きが独立しないと開きません。
サムターンが回りかけても鍵が刺さっているため、それ以上回らないのです。

次にドアポストからのサムターン開錠・・・う~ん、ちゃんとつかめないなあ。

多少強引にこじって鍵を少し抜いた。これでサムターンが回せるかも・・・。
しかし、ここで半信半疑が邪魔をし、サムターンへのこだわりを低くした。

もしかしたらケースロックが動かないのかも・・・そう思うと、壊すしか結論は出ない。

お客さんの了解を取り、鍵を完全に除去。さすがにもうピッキングはできない。
シリンダーをまず壊し、内筒を除去し、一応ケースロックを回そうとしたが、やはり回らない・・・何度か試す・・・あれ?開いた??

試行錯誤の2時間、ようやく扉が開いた。
サムターンを回す際に最初不思議な違和感があったとはいえ、2回目からは素直に回った。問題ないのかな?
 

ただ鍵は刺さり、途中まで回りかけ以後動かなかった・・・、更に戻しても抜けなかった。

もしかしたら、シリンダーが壊れて分解しかけていたのかもしれない。

原因不明のまま、新しいシリンダーを取付て動作確認・・・異常なし。
結果、破錠となったがお客さんからは感謝されたので、結果オーライかな?

夜半から雨となり、帰りは大雨。
道路の側溝からは雨水が噴出し、前方視界極めて悪い状況。
道路が川のようで路肩との境界も見えず・・・こりゃ東京から来たくないような天気でしょう。時間も間もなく24時。

久々に荒れた現場でした。

 

2013.07.24

防犯サムターン修理のはずが (駿東郡清水町)

夕食後にくつろいでいたら、賃貸住宅管理の不動産業者から「部屋内から施開錠ができない」という修理依頼。
不動産業者は明日は休業日なので、丁寧にメールに写真を添付して送ってくださいました。
現場の状況が把握できると後々の段取りが楽になりますが、そうしてくれる業者が少なく「良くわからんから、とりあえず行って」というのに慣れてしまったせいもあり、逆にうらたえてしまいました。
難しいですね、情報の無い状態に慣れてしまえばこの有様だし、逆にこうした情報を提供してくれた状態に慣れて、今までの情報の無い依頼が来るとかなりイラっときちゃうでしょうし。

実際、そのドタバタは住人とのやりとりに出ました。
私の頭の中は情報ゼロを基本にしてたので明日の明るい時間にでも・・・と一旦は段取りしたのですが、待てや待てや、写真もあるしとみれば、あ~このサムターン!!!
一度似た事例で分解し組み立てし直して直したことのある防犯サムターンです。従来の物が指先でつまんで回すのに対し、これは摘まんで更に手前に引っ張って回す複合動作を必要とするものでした。
当然、私の持っている道具でドアの外から操作できない動作です。
防犯サムターン.JPG

ショーワの錠前についてましたが幸いミワのLAと互換性があったので、手持ちにあった廃品のLAサムターンを装着し、修理までの暫定にしようと思いました。
やはり暗くなってからの分解修理は部品も無くすし、光と影が明確で、目の悪くなったこの頃ではきついので1日預かろうかと思ってましたが、入居者からは「このままつけておいてもらえませんかね?」という希望。
防犯サムターンは故障さえなくても、動作が複雑で日常的に面倒くさいそうです。。。私もそう思います。
実際、痴呆老人対策で徘徊を防ぐために装着した例があります。つまりは開けるのに手間取れば徘徊しにくいだろうというので。
徘徊対策には実際功を奏したようですが、開けられないものでドアを叩くようになったと副作用もあったそうです。

 

 

既に管理会社は閉店したでしょうから、判断も仰げず住人の意向通りにしました。
 

一時期はドアに穴をあけてまで空き巣に入る手口はありましたが、ピッキング同様に犯人グループが捕まったと聞き、これまたピッキング同様に被害も聞かなくなったし、世間も騒がなくなったように思えます。

それでもTVのバラエティ番組などで「なんでも開ける鍵屋」なんてのが未だに登場してきたり。その情報源たどったら・・・ああ、あの会社だとすぐ分かって進歩してないことを実感。
そこの社長と放送局関係の人(多分プロデューサー)が知り合いみたいで、宣伝代わりによく番組登場してました。当人ではなく従業員をつかったりするからまた憎たらしいですね。

と、毎度の脱線ですが、このサムターン修理するのかな(再利用のために)。
とりあえず、依頼先の会社は今日休みです。

2013.07.24

住宅鍵開錠 (松崎町)

下賀茂郡松崎町・・・風光明美な海沿いの小さな町です。
沼津から実に80kmの道のりがあり、高速道路なども通っておらず車で2時間は裕に掛る場所です。
高速道路はもちろん、鉄道網もありません。
そのためか伊豆半島の西側に位置するこの一帯は割とひどい渋滞に見舞われることがなく割と行きやすい場所ではあります。東側だと最近は行楽客の流れも変わったようですが、ひどかった時は時間が全く読めないほど渋滞しました。なるべく海沿いには出ないようにして現場までの道程を探ったものです。
 

当然今回は、夏休みにまだ突入してないし平日なので、そんなに行楽客らしい車は見当たりません(朝も早かったですから)。

天気も良く最高ですね(海水浴なら)。

201372495521.jpg(これは堂ヶ島付近で今回の現場ではありません)

でも、改めてこの場所って本当に素晴らしい景勝地なんですよね。
少ないながらも海外を見てきてそう感じています。

アクセスが不便ということも、あるでしょうけどそのまま残って欲しい景色の場所です。

確か25年前にウルトラマンの映画の撮影でワンシーンを撮りにロケバスの運転手のバイトをしていた時にここへ来た記憶があります。

 

 

 

さて現場はここよりもっと海沿いに走った場所。
ただ申し訳ございませんが、今回は裁判所の執行命令判決に基づいた調査の仕事で現場を特定し公開させられません。

結構大きな作りの旅館で、既に空き家の状態。
開錠後に執行官が見つけた額縁に入った写真・・・おおお!某有名俳優のお姿が。子連れでいらしたようで、お子さんと一緒に写ってました。
・・・となると、奥さまも一緒だったのか?
その奥さま自体のファンではないのですが、嫌いではありません。でも活動していた当時のグループの僕は大ファンであります。
有名人同士の結婚でゴシップ記事としても騒がれたのですが、写真には奥さんは載ってなくてちょっと残念。
その奥さまは去年1年限定で再結成をしたあのグループのボーカル担当です。

写真からお子さんもまだ幼稚園くらいの年齢でしょうか?
実際に当人はもう小学生だそうですから、空き家となった期間もそれだけ長いようです。
 

ただ、所有する敷地に目一杯立てられた建物、入口の階段部分が実は境界線をはみ出していたりしていたようです。
セットバックも当然なく、地区ではちょっと煙たがれていた感じを受けました。

その旅館跡の入り口前にはこの旅館ではない屋号が書かれたばかりの様子、普通ありえません。入口の目の前を他人が駐車場として使うなんて。
私も当然、執行官や鑑定人もあまり気にせず旅館前に車を止めたら、その屋号の主が現れ偉い剣幕で怒られました。
そのあたりからも、この旅館の立ち位置が伺えたりしました。

あまり気分が良い現場とは言えませんでしたが、また遠路沼津へと戻ります。

週末は海水浴に来ようかな・・・。

2013.07.22

レガシー4トラックにはまる (山中湖村) 

こちらは静岡県沼津市の業者ですが、富士吉田市内の鍵開けロードサービスの依頼は時々あるのです。
以前はワンルームアパートの管理物件も時々あったのですが、その管理会社が自社コールセンターを置いてから距離ではなく各県別で管理するようになったせいか、文字の仕分けで他県の物件は無くなってしまった。神奈川県西部の湯河原などもあったのですが、小田原から行くより沼津の方が早いのに、県境で分けられたためこちらも消滅。逆に静岡県は浜松市の物件が時々入ったりしました。ちなみに距離にして片道150km!!!
もっとも、依頼までいきませんでしたが、長野県飯田市の引き合いまでありました。どれくらい時間がかかると聞かれても実績の無い場所なので・・・。

とりあえず山中湖までなら高速使えば1時間掛りません。距離にして50kmくらいですが、GWなどは渋滞するので到着目処は立たなくなります。

幸い昨日は夕刻近かったせいか高速を降りた後もスムーズで到着まで1時間以内でした。
夏ですね~、リゾートですね~。
昨日は沼津でも涼しく30℃くらいですが、山中湖畔は21℃・・・ここはモスクワか???
普段は閑散としたロッジ街も活気づき、喫茶店がペンキでリニューアルされ良い感じです。
懐かしい風景・・・ノンビリしたいものです。
また既に夏合宿なのかテニスだけでなく少年サッカーの姿もあちこち見れました。

とりあえず現場到着。
アシスタント会社から鍵の形状不明とのことで、従来の一般キーを期待したのですが、見た目で年式が新しい、ドアを見ればやっぱりね!の4トラックセキュリティキー。

特徴は鍵穴の幅が3mmなのです。レガシー4トラック.jpg

キーは板状の物で外側部分をカットではなくミーリングで削ったもので、上下に削りがあるため裏表で4か所の削ったキーラインがあります。
タンブラーも当然4方向からのため4トラックと業界では呼んでます。
同様の構造ではホンダのフィットやシビック、インスパイアなどの量産車、そしてメルセデスベンツの大型セダンである500シリーズた600シリーズもこのハーフタンブラーを用いた4トラックです。
またミーリングを内側から削ったものではトヨタのセルシオを代表に今ではカローラの上級グレードでも採用されてるのが内溝の4トラックでこちらもハーフタンブラーです。
同じ4トラックでも日産のプレジデントやBMWの4トラックはハーフタンブラーではなく1枚ものの普通のタンブラーです。

 

 

 

 

ハーフと1枚ものと何がどう違うのか?

それが今日のテーマでした。
「以前JAFさんにもピッキングで開けてもらったんです」
とノッケに言われて、ロックスミスを名乗るからには負けていられないわけで、早々にロッドを使った開錠は封印されました。
ちなみに、こっちの方が全然早いんですが、お客さんとしては新し目の車でもピッキングなら開くということをPRしたかったようです。

案の定、開錠までかなり手際良かったと思います。

しか~し、コレハーフタンブラーなんですよね~、45度の位置で止まってしまうのが特徴なんです。
これは他のメーカーも同じ、そして開錠後に再び引っかかったピンをピッキングして戻すのですが、あれ?なんか良いところまで感触あるんだけど戻らない。
困った!!!

開錠できたんだから戻せないはずはありません。でも・・・。
涼しい山の気候ですがなんか汗ばんでくるし・・・おまけにアブに刺されては集中力は削がれてしまいます。
作業ズボンを履けばよかったのですが、舐めてかかり暑いので短パンで夏場作業に出かけて蚊などに食われたりしています。

あきらめちゃこれまで・・・ちょっと時間を掛けてしまいましたがなんとか日没前には復旧し事なきを得ました。
できれば4トラックはロッドで楽したいものです。。。でもホンダは相性良いんですよね。

休日の終わり、のんびり帰路につきました。

 

 

2013.07.20

鍵が奥まで入らない (沼津市)

朝食を終えて、私はその後ソファで新聞タイムとなります。
平日はこの間に子供が出かけ、カミさんが洗濯を始め・・・と私は家庭内の置き石状態。
読み終える頃にトイレに行きたくなるというライフスタイル。
今日は丁度その時間帯に依頼の入電でした。

市内の駅前ホテルbuildingから客室のドアの鍵がきちんと挿さらず回らないとのこと。

ちなみに客室のオリジナルキーはお客さんが持って散歩に言ってるそうで、マスターキーで開けようとしたらこの症状だったそうです。
内心二ヤリhappy01・・・大体このパターンはある錠前メーカーの一番良く出回った鍵にある症状なんだなあ・・・。

そう甘く見積もったら、客室はディンプルキーだったbearing
ピックを使って開けられないこともないのだが、想像した作業より面倒くさいには変わらない。
それにマスターキーもあるので、鍵無開錠のような思い切った値段は提示しにくい、なんとか鍵を使って楽して開けるのが賢明。

原因については分解までしてないので特定できないのですが、ちょっと力技で鍵を使って開きましたgood
その後は全く同じ症状が出ませんので、瞬間的なトラブルだったのでしょう。

ちなみにピックでは・・・もしかしたら開かなかったかも。
いえ開錠状態にできるかもしれないけど、この扉が自動施錠で開錠方向の回転が鍵を使っても重たいのです。
実は鍵を使っても、デッドボルトが引っ込む感触を考えていたせいか、アレレ?と少し手間取ってしまったのです。
疑わず回してレバーを引けば開くのですが、疑心暗鬼のせいか・・・あ、そういえばホテルなのに扉が手前に引くタイプでした。
通常ホテルは客室側に押すのが多いんですけど。。。
さあ、今日は週末だし忙しいかな?と思い値段も格安(払う側の気持ちは分かりません)にしました。。。でも一日ヒマでしたcrying
 

2013.07.20

久々の休み?

前もって「今日は仕事しない」と決めてるいわゆる休日だとその一日はどんなに充実してることでしょう。
24時間何に使おうか?
そこに行きたいここに行きたい、あれしたいこれしたい・・・色々と計画を立ててあとは実行に移すだけなのですから。

それに比べて・・・仕事はやる気満々、でも依頼が無い時のカラ振りした1日は全くの無なんです。
売上上は休みでも気持ちは休むことなし。
以前、その現状を求人情報のNPOに話したら、めちゃくちゃハードじゃないですか!と言われました。
そうなんです。
雇用上はこれも拘束時間になるわけですから、待ち状態ほど厳しい環境は無いんです。
それが出来高制となると気持ちの負担は計り知れない・・・それでなかなか求人に至らない現実があります。

私の場合はとりあえず空いた時間に事務処理したり、後片付けしたり・・・そんなことしてつぶしてます。

 

でもここのところ、好業績で睡眠不足も否めなく半日昼寝をしてしまいましたのでスタミナや精神的には多少回復したでしょうか?

 

さあ、明日はどんな風が吹くでしょうか?
と、ブログを書いてる20日午前中も朝一番に仕事をしてきました。

またそれは追々と。
 

2013.07.18

錠前交換 (熱海市・函南町)

なんとも流れの良い一日でした。
既に午前10時半から熱海市で強制執行の予定でしたが、それをかすめるように長泉町でホンダフィットの開錠依頼。
年式も割と古く特筆することはありませんが、丁度外装工事中で鳶の人が現場宅の庭先に車を乗り付け準備していたため、作業スペースが無く、狭い中身体がまっすぐ向かない状態でのピッキングでした。鍵穴が真正面から見えないので、やりにくかったのですがこの年式のホンダは相性が良く、素直なので好きです。
狭かったので毎度の鍵穴写真はありません。

割り込み作業のお陰で、ギリギリの時間に強制執行に出かけることもなく、ノンビリと熱海へ迎えたのは気分的に良いものです。
急坂で遅い車が前を塞いでもイライラしないし・・・でも自らのリズムもノンビリ気味になってしまいます。
この熱海の現場は今日で3度目、1度目は催告でラッキーにも住人がおり出動後キャンセル、2度目は退去明け渡しを断行する予定でしたが、人道的配慮で1カ月延期したのが今日の3度目。既に入居者は退去しており部屋はもぬけの殻でした。
管理上鍵の交換を行うので、緊迫感の無いノンビリ仕事・・・楽ですが、こんなことばかりに慣れちゃうと荒れた仕事できなくなっちゃいますね。

 

さて、帰り際に懐かしい方?からの電話。

某弁護士から錠前の交換依頼でした。
実はこの方とは過去に強制執行で依頼を受けたことのあるお得意様の法律事務所で、セキュリティに関する質問を受けたりとそれなりの信頼関係もあったのですが、3年前に仕事から帰る途中で斜め後ろから軽自動車に追突されたことがあり、100%の相手方過失なので警察も届けず示談できるものと思ったら、逃げに転じた相手がおり、条件付き示談を保険会社から提示してきたのです。さすがに示談交渉は決裂し保険会社側についた弁護士がこの方で半年かかりですったもんだしました。
いわば敵味方の関係で、その場でも私のサービストーク(罵詈雑言)などもあり、二度と仕事の話はないだろうと思ってました。
もっとも、年に何度も同じ法律事務所から仕事があることはありません。でも忘れた頃に掛けてくださる方は多いです。
なので事務所名を言われてもピンと来なかったのですが、聞き覚えのある声とこの特徴ある理屈っぽい言い回しに記憶がよみがえりました。

もちろん過去の恨み節は無で仕事は仕事。
執行で交渉のついた物件の鍵交換でした。こちらも開錠を伴わず事後作業なので気楽です。

なんにせよありがたいことで、また近々開錠の案件があると言うのです。

ちなみにその保険交渉は相手の不誠意もあっての感情もあり、修理代に加えて代車と休業補償を請求したのです。
もちろん修理代は100%ですが、代車でまず引っかかりました。車両がハイエースなので割高だったからです。
休業補償も代車と両方の請求に引っかかったようですが、私自身ハイエースは社用であり個人の足でもあるのです。また工作機械も搭載しているので代車がハイエースでも一部作業は行うことができません。そうした意味でわずかなかすり傷がかなりの高額請求として算出されたのです。

相手がなかなか交渉に応じず修理もできないため、裁判所で調体を依頼し弁護士と私の裁判官を挟んでの議論となりました。
残念ながらこちらの満額回答とはいかず、修理代と代車代を出すことで示談。休業補償は無の代わりに代車のレンタカー代の単価を水増しし、借りる日数も長めということでボリュームをつけてもらいました。
これ以上は応じられないという最後通知、この先は正式に訴訟を起こし法廷で競い合おうと弁護士から。
当時は正直なところ、とことんやって正当性を主張しようと思いましたが、この半年で十分精神的に疲労しました。それも相手側弁護士の手だったのでしょう。
この先、こちらも弁護士を依頼して、訴訟費用を工面して・・・というより今一番良い条件を飲んだ方が得という理論になったわけで、弁護士としても解決したことへの手柄となったはずです。
もちろん、弁償を逃れられる事案ではありませんから、最大限の支出削減として顔は立ったのではないでしょうか?

2013.07.16

アルファロメオ 開錠 (沼津市)

今日は朝一発目にレジアスエースの開錠作業でした。
コレは2型と3型の違いはあれど、弊社のハイエーススーパーGLの兄弟車。兄弟というか双子というか中身は同じで販売店の違いで名前が違うだけ。
ただ、ハイエースのシリンダーは相性が良いんですよね。
トヨタ車で同じシリンダーを使っているブリッツは不思議と合わない。
シエンタもあまり好まれてないのか時間がかかることしばしば、しかしハイエースは時に一瞬というほどよく決まる。
今日はレーキングだけではちょっと決まらなかったが、ピックで押し込んでOK。
持ち主さん、差し金でやろうと思ったと言ってましたが、今の車は開きません。

 

さて午後は予約で入ったアルファロメオのスパイダー。
まさに本日の日記同様でメインイベント。
アルファロメオは結構運気の良い車両でできなかったことはありません。
初めは開業間もない頃に555の依頼でした。
そもそも鍵がなんだったかも分からず、外車ということでドアの隙間にロッドを入れ、そしたら即電気モーターの音が聞こえ開錠できたという超ラッキー。scissors
まあこの世界、運は間違いなく実力のうちなんです。good
アルファロメオという車両が日本でどれだけ走っているか知りませんが、強いファンはいるでしょうがそんなに多くはないと思います。
しばらく過去の記憶がなく、次に覚えているのが松崎町で155の開錠でした。
事務所のある沼津市から松崎町まで裕に80kmの道のり、時間にして2時間少々掛ります。
いわば、「できません」ということはNGワードなのです。
でも、今からしたらよくできたものと思いますが、数秒立たずに鍵穴開錠を行えました。。。はっきり言ってまぐれです。

ただ有頂天になりましたね。BMWやベンツも飛ぶ鳥を落とす勢いでじゃんじゃか開けてましたから。
そこで、箱根を越えた小田原で車種は忘れましたが、やはりアルファロメオ。
静岡県を飛び出し県外へ、これも「できません」はNGワード・・・ところが1時間立っても結果は出ません。
coldsweats02coldsweats02coldsweats02coldsweats02coldsweats02
日も暮れて敗戦色濃き・・・いや集中力も底をつき始めました。
開かないことを認めてしまった方がもう楽かもしれません、そんなムードでしたし、もしその時が真冬なら間違いなくそうしたことでしょう。
幸い、海水浴シーズンで夏がオレを強くしたぜ!waveというわけではございませんが、一度ギブアップしたのです。
保険会社の案件で二次対応業者が横浜からの出動ということになり、時間も掛ると言うので今後のためにコツを開き直って教えてもらいました。
正直、これまで知らずにいながら開いていたのはまさにラッキーとしか言いようがないほど、シリンダーにある顕著な特徴があったのです。
それを理解し、再度トライしたら・・・ok

その後も箱根湯本、芝川(富士宮の奥です)、・・・思い出せませんが忘れた頃に依頼があったかと思いますが連戦連勝。
実は今日のアルファロメオも1年以上ブランクを空けてます。
冶具さえあれば開くだろうと思われがちですが、この仕事は私はそうではないと思います。
やはりブランクがあるとなかなか感じが思い出せないし、同型の車両だとなんとなくイメージを引きずってできちゃうものです。

今日もやはりできるとは思いながらも、当然不安も半分ありました。
現車、あれ~左ハンドル!!!
考えてみたら初めて触った555以外は全部右ハンドルだったかもしれません。
外車の法則、左ドア左回し・・・あれ~閉まる方向だった・・・と裏切られながらも、そんなこと考えてる余裕があったのでしょう。
それなりに開きました。
アルファロメオ スパイダー.jpg
でも有頂天でいるといつかしっぺ返し食らうだろうから、現場は緊張感忘れないようにしないといけませんね。

でも、正直なところアルファロメオheart01
 

 

2013.07.15

本日は残念ながら(沼津市)

朝9時ジャストに入電、御殿場市でフォレスターの開錠打診が保険会社のロードサービスよりありました。
しかし、沼津市から御殿場市のその現場まで距離にして約30km、一般道で行けば約1時間のコースです。
依頼時に「遠方ですが・・・」という断りがあったので、距離は理解できてるようだし、保険会社によっては時間短縮のためでも高速道路などの有料道路通行を渋る業者もあるので、一般道見積もりで現場まで50~60分と伝えたら・・・該当車両がエンジン稼働中でガス欠寸前、開け方は雑でも構わないという理由から、近場の業者を向かわせたと断られました。

なんなんだよ~!!!(忍)
こんなことなら嘘でも短めの時間で言うべきだった。

そして、間もなく追うように電話が鳴った。
「○○警察署ですが」
私はおお!来たあ!と思いました。てっきり先日の当て逃げの情報でも上がったか、それとも容疑者が自首したか(そういう例もあるそうです)。
しかし、交通課ではありませんでした。

用件は住宅ドアの開錠依頼で、無駄話は一切なし。
警察からの依頼だと、多くは直前で、しかも状況説明はありません。
住所だけ伝えられて現地に向かえという物ばかりですが、これも秘密厳守だから仕方がないのですが。

警察でも色々な部署があるのはご存じかと思います。
ユニークなのは交通課からロックスミスの仕事依頼が過去にありました。交通事故の見聞中にインロックしてしまったというものでした。。。なんとも事故の中の事故。

地域課だと鍵を無くしたとか財布を盗まれその中に鍵が入ってたというもので、特に夜9時過ぎに突然の入電が多い。
基本的に安否確認なども地域課の職員が一時対応しているようです。

刑事課、ご想像通り事件捜査のための開錠で作業について予算のやりとりが時々あるのは捜査経費削減のためか?
捜査令状を伴うため事前に日程調整はあるが詳細は基本的に明かされない。
特に逮捕が掛る瞬間だと情報漏洩が失点になるわけだし・・・。

今日は・・・どこの担当なんだろうか?・・・担当者も聞き忘れたが、刑事課かと思い現場へ。

最近は現場に乗り付けている車両でなんとなく事件性を理解してしまうこの頃。
現場駐車場で数人の制服警官とアイコンタクトで合流。。。お互い名乗らずともオーラで分かるのかな?特に弊社の乗ってる車は看板も入れてないハイエースのスーパーGL。
ワゴンライクで使えるという私の好みもあるのですが、現場に駐車しても匿名性が保たれるし、またそれを希望するお客さんも結構いるんです。
ロードサービスでは逆に派手な看板の方がそれらしいようですが。
さて本題、駐車場には普通乗用車の他にワンボックスの青白の機動隊カラーが1台・・・、つまり警察がここにいるということを既にオープンにしての行動なので、極秘任務ではないようです。
集合住宅3階が現場、階段を使ってあがると2階で住人らしき人から「お願いします」と会釈をされた。。。誰なんだろ?と思うものの現場前で氷解した。。。匂う!

広い意味ではこれも安否確認なのだろうが、今回は答えが出てしまっている感じです。
古すぎるミワロックの錠前に逆に手こずりながらも開錠、半ドアになるのを確認し開閉は警察官に引き継ぎます。
コレは弊社のルールでもあるのですが、ドアを全部開けてしまうことは住人のプライバシーもありますが、事件などではドアのすぐ後ろに犯人が隠れて起死回生のチャンスを狙ってるケースもあるので、いわば自身の安全確保でもあるんです。

私の仕事はここまでです。
ただ警官の無線のやりとりから、入室後に死亡を確認し、遺体も白骨までいかないまでも落ちているという言葉で表現してました。連日暑いですから損傷の進みも早いことでしょう。

私には亡くなった方の年齢も性別も分かりませんが、現実問題の支払について警察からは遺族と連絡がつきそちらで払う確認が取れてると言われましたが、東京在住の方だそうです。言うまでもなく粗筋が見えてくるようです。

さっきの2階で会釈した人はきっと腐敗臭がしたので、部屋を訪れるも応答がなく変に思い警察に安否確認を入れたのでしょう。管轄交番の警官が訪問するも既に匂いが出始め死亡と断定し捜査班を向かわせたようです。

私も幾度か死亡事件現場に遭遇してますが、やはり匂いは嫌なもの。
気分も優れず午後は閉店、暑いし子どもとプールへ出かけて気分転換(もっとも混雑にうんざり)。また夜仕事があるかもしれませんし。

2013.07.14

建具不具合 三島市

今日は鍵屋さんの仕事をしていない。

未明にロードサービスの依頼があったようで携帯電話が鳴ったが、昨夜も就寝が2時半。
おまけに寝苦しくエアコンを掛けたのですが、タイマーが切れて暑さで寝ぼけ気味のところの電話で切れてしまったのか切ってしまったのか。
大体すぐに再度着信があるのだけど、今朝は無く、また自分からも着信記録から電話をしませんでした。
したところで最近は「依頼があればこちらからまた電話をします」と冷たくあしらわれるからだ。以前はその場で掛けたオペレーターを探してくれたんですけどね、節辛い世の中です。

本日唯一の仕事は室内ドアの開閉不具合。
賃貸アパートを対象に営繕をしている会社からの依頼で、弊社も鍵のトラブルなどで登録をしてます。しかし、実際はただの雑用が多いと以前ミーティングで会った同業者に聞きました。なんでもバケツの水がこぼれた!と拭きに行った人もいるとか?
それも仕事と割り切りやれることは手を貸しましょう。

今月になってからも、ドアスコープ(ドアメガネ)が見えにくいという依頼を解決してますが、まさに本業外。
今回も鍵とは無関係の建具でした。
建具調整は実際鍵のために行うこともあり、つぶしは効くのですが、今回は全く用をなさず。

2013714224516.jpg

吊り下げ型のドアでそのレール内を走る台車が割れてしまってました。
得意とする微調整とは無縁・・・部品が無ければ万事休すです。
もっとも、吊り下げタイプのドア・・・自動ドアならよく遭遇しますが、玄関ドアは下側に車輪が付いてるタイプが多いですね。

この状態の部品もお客さんが自信でレールを外しドアを外していたので私のやることは何もなし・・・写真を撮影し状況を説明し、建築したプレハブメーカーに部品を供給せよとバトンタッチ。

なんとも、ロックスミスの看板を上げてるだけに締りの無い仕事でした。
 

2013.07.13

ダイハツ開錠作業 清水町~富士宮市

今日も悲鳴をあげたくなる暑さです。

ロードサービスをやっていて何が不都合かと言いますと暑いから熱いんです。。。自動車は鉄板でできてますので真夏は車体が熱せられて時には触れられないほど熱くなります。逆に真冬は・・・富士山にあるスキー場で車体に触れた指先がくっつきかけたことがあります。寒さはあまり感じなかったけど一晩駐車場に置かれた車は心底冷やされたようでした。

車体に触れて「アチ」とはお客様の前で言えないもの・・・でも、とっさに無意識に口走ってしまうことも。

さらに嫌なのが、インロックした際にエンジン掛けっ放しのため、エンジンとエアコンのコンデンサーの放射熱。それで火傷するんじゃないかというほど熱いのです。特に鍵開け作業でドアの横に陣取り、電動ファンが回りだすとムア~っと熱気に包まれます。

巷は三連休の初日、沼津から清水町のサントムーンへ向かいますが、国道1号線は午前中から伊豆方面に向かう行楽客の車列で渋滞。暑いから皆さん海に向かうのでしょうね。。。いいなあ。。。

もっとも普段の土日でも、このサントムーンは買い物客で近隣の道路が完全麻痺するほど混みます。国道1号線がそれ以上に渋滞してるせいか、サントムーンの駐車場が空いて感じるほど。駐車場整理の警備員に誘導されるが、現場は入場規制をしている方向・・・毎度のことですけど、事情を話して入場させてもらいます。

 

仕事はダイハツムーブの鍵開けです。。。鍵屋さんやロックスミスなどシリンダー開錠技術があれば特筆することはないのです。ただ、車体は日差しで熱せられて開錠作業のために指先が触れるや、さっと引っ込めてしまう感じでした。

ダイハツムーブ.jpg なんのことはない、保険屋さんはいわゆる一般キーという言葉で片づけちゃいます。

そして夕方、富士宮市への出動要請はダイハツタントです。市街地からかなり離れた白糸の滝の近くでした。場所も朝霧高原に近いので多少標高も高く涼しさを期待したのですが、気温は確かに多少低いようですが小雨が降り出して湿気倍増。

それで、そのタントの鍵穴がコレです。

201371421417.jpg これまたいわゆる一般キーなんです。

ドアハンドルと丸っこい鍵穴、何も変わらんじゃないか!・・・でこんなことを紹介してるだけならブログの意味はありません。よ~~~~く見比べてください。

ちなみに使用しているブランクキーは同じ番号の物です。

 

答えは、鍵の開錠時の回転方向がお互いに真逆なのです。・・・と、そういえば丸い鍵穴の位置がハンドルに対してちょっとオフセットされてますね。

上のムーブは反時計回り、下のタントは時計回り・・・なんだ、それだけ???・・・それだけです。実は反時計回りは結構力を配分良く掛けやすいのですが、時計回りはテンションを持ち上げ方向なので、ちょっと力を余計に掛けてしまい、「ありゃ、開かんぞ」てな一瞬があったりします。もちろん、気が向けば瞬殺で開くことも多々ありますが、稀に「うっ、開かん(涙)」ということにもなります。性格のせいでしょう、特にお客さんが真横でじっくり覗き込んでいたり、またそのお客さんが若くて可愛い女性だと格好良くいかないものです。

ちなみにダイハツ車、タントに限らず高年式車は時計回りのようです。さらに鍵穴にキーウェイの溝が深くなりピックしにくいですねえ。

軽自動車!まるで侮別するような単語ですが、最近の軽自動車は開錠だけでなく、イモビライザ-装着車がほとんどで一筋縄ではいかないこの頃。

またその辺は追々と。

 

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