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2013年10月
2013.10.31
金庫が開かない (沼津市)
「金庫が開かないのよ、見てくれる」
という第一声でした。
実はこの言葉はこのお客さんに限らず良くあるのです。
もちろん、これだけでは何が原因で開かないのか全くの不明だし、金庫もどんな金庫なんだか1個1個質問して具体的にしていかないといけないのです。
さて今回は・・・
私「金庫の大きさは?」
客「高さ80cmくらいで横幅50cmくらいかしら?」
私「ダイヤル式ですか?鍵はあるんですか?」
客「ダイヤルだけど、番号は分かるの。鍵もあるのよ。」
ここで私はダイヤルの合わせ方が分からないのかと思いました。
実はこの事例もよくあるんです。
カギもありダイヤル番号も分かるのだけど開かない。。。右へ4回左へ3回・・・そんな合わせ方が面倒で、表面をテープなどで固定したつもりでいたらある日開かなくなったなんて感じで。
実際、今回のお客さんも固定はしていないがダイヤルは動かしてなかったそうだ。
こりゃ、そんなに手間が掛らなそうだ。とりあえず現場へ(現場に行くにも出張費が発生するので電話で対応できれば対応してもらいます)。
実はこのお客さん、以前かなり頻繁に入口ドアの鍵を修理したり交換したりで呼んでもらったお得意さん。実は結構ご無沙汰でした。
さっそく渡されたダイヤル番号を記載された紙。
まずこれが合ってないと・・・ちょっと緊張が走ります。時々間違ったメモだったりすることもあったので、もし間違いなら機材を持って来ないといけません。
ただ、ダイヤルを番号通りに合わせると間違いなくダイヤル錠が揃ったときにデットボルトが引っ込む感覚が指先に伝わり、番号は合ってることが分かります。
しかしレバーが動かず・・・キーシリンダーかな?・・・これも鍵があるので貸してもらいましたがレバーが動かない。
ん~?
レバーが前から調子悪いのよ・・・と言われ、まさかレバーのリンクが外れて引っかかってるとか?
・・・とは思いましたが、少し力んでレバーを持ち上げたらガッチャンと音を立てて開きました。
原因は中の荷物の詰め込み過ぎで、中に合った1つの箱が歪んでました。扉に当たっていたようです。
なかから押されたので開錠状態になっていても、レバーがリンクするデットボルトが本体との摩擦で動かなくなっていたのです。
とりあえず中身を少し減らしテスト・・・問題なし・・・かと思ったら、締り際があまり良くない。
本体を見れば扉との擦り傷がついてました。
これが開け閉めを重くしている原因、でも金庫用の太い丁番を修正する道具はないので、当たり面を少し加工して摩擦を減らしました。
とりあえず完全な対策ではないけど、開け閉めは軽くなったので良しとしましょう。
金庫でお困りの際はOffice雅キーレスキューへご連絡ください。
2013.10.29
GOALシリンダー開錠 (三島市)
裁判所の現況調査での作業依頼でした。
しばらく空き家だったことが伺える2階建ての一戸建て住宅、築年数は14年とのことですが今風のサイディングを施した家です。
玄関アプローチはコンクリートが打たれてましたが、長いこと人が足を入れなかったようで、名も知らぬ草が腰丈ほどの高さまで育ってました。
更に玄関の鍵を覗こうとしたら・・・うわっ!デカイ女郎蜘蛛の巣。危うく顔を突っ込むところでしたがセーフ。
玄関はMIWAのURシリンダーかな?バリアフリータイプの横穴でした。。。こりゃ開かん。
まあ築14年と言えば古い方ではないですからね、建物もまだまだ現状で住めます。
我が家だって早いものでもう7年が過ぎました。
でも玄関のプッシュプル錠のレバーを引くと・・・音的に上側1個しか鍵かけてないことが分かります。
2ロックなので開けられるならここが楽なんだけどなあ。。。
ダメなものはダメ・・・他には、と家の周りを見て回りましたが、建具も新しくガタつきもありませんし、しっかり施錠されてます。
小窓なども無く完全に完ぺきな施錠、見本にしたいほどの戸締りでした。
で、これじゃ仕事にならない。
最後の最後に勝手口があるんです。
ただ、その場所が家の周りには草が生い茂ってしまい足を入れられません。住んでる時は問題なかったのでしょうけどね。
しかたなく川に面した壁面を上って勝手口にたどり着きます。
ここがGOALのTXでシリンダーはH683でしょうかね?2ロックです。もちろん施錠され隙間もありません。
いわゆるカギは片面ギザギザのタイプなんですが、僕は大の苦手。
外観は普通の5ピンのシリンダーなのですが、中に入っている上ピンがかなり早い段階からピッキング対策されているんです。
ピンが普通にストレートだと結構開けられもするのですが、言うなればH型を横にした形になって、更にくさびまで入ってるのです。
これだとピンがぐらつきピッキング時のテンションがシビアで大体ギブアップ。
よくある組み合わせが、これが裏口だと玄関はH248の2ロックなんですが、どうも築年数相応で既にH248は生産終了になってたので、仕方が無い。
まあ、確率低いのですが他が可能性が無いので(まだ2階は見てませんが、1階同様でしょう)ここしかない。
まずは開錠道具をセット・・・とピッキングを始めたのですが、実はどの時点でギブアップしようかを探ってました。
とにかく努力の格好を見せて、執行官からのストップを待っていたのです。
下側のシリンダーから始めたのですが、斜めに構えてのピッキングなので段々身体が痛くなってきました。そろそろかな???
弱気になりながらも、かすかな感触に夢中になってました。
すると・・・やってみるものです、ガリっという感触を伴って施錠方向にシリンダーが回ってくれました。もう回ってくれれば施錠方向だろうがこっちのものです。
ショットドライバーで反転!!!あっ!!!!失敗。巻き方が甘かったみたいで元の位置で止まってしまいました。
あ~苦労して回したのに!!!
気力の残量がかなり減った感触を感じながらも再度トライ・・・次が意外と早かったです。
今度はしっかり巻いて・・・反転成功!ガッチャンという音と共に下は開錠した感じでした。感じと言うのは上側が施錠されていたようでドアは開いてません。
しかし、1個でも開錠成功で残量僅かになってた気力のメーターがボーナスポイントを得た感じで少し量が増えた感じです。
さあ、上側も・・・これも先ほどいたずらした際は感触が無かったのに、割と早い段階で施錠方向に回転し、ショットドライバーで反転。
良い音ですね!・・・これが待ちわびてた執行官と鑑定人に聞こえたのか、それとも扉が開くのが見えたからなのか静かだった現場に再び人の動きが出てきてにわかにあわただしく。これで二人は内見の仕事ができるってことでしょう。
苦手意識でどちらかと言えば敬遠して、違う開け方をトライしてたこのGOALのピンシリンダーなだけにこの成功は本当に充実感一杯でした。
鍵屋のくせにピンシリンダーなんて基本中の基本とか言わないでくださいね。
開くときは開くのですが、開かない物は開かないのです。
でも次回はまた分かりませんが、やるだけのことはやるだけです。
カギ無しでのシリンダー開錠はOffice雅のキーレスキューまでお問い合わせください。
2013.10.28
ホンダモビリオインロック開錠 (沼津市)
やっぱりホンダが一番好き!
自動車の鍵無開錠の特殊キーではホンダの4トラックが一番のお気に入り。
特に昨日は気候も良く、作業環境は最高。。。いえ台風一過で晴れ過ぎで眩しかったです。
やっぱり曇りが一番かな?
でもホンダのシリンダーは一番好きです。
ハーフタンブラーの4トラック、ちまたではやり難いという話も聞きますし、仕入れ先のミーティングでオデッセイのシリンダーの開錠競争をした時は回せなかった。手を抜いたわけではない、何せホテルの朝食を賭けていたのだから。
しかし、現場でタンブラーの並びで開けられなかった物は今のところ無い。
ただ戻す時に時間が思いのほか掛った物はあるが。
アパートに止まったいかにもファミリーカーのモビリオ、これが新車ならまるでカタログのようなシチュエーション。
1ピンずつ押し込むとテンションに伝わる感触が心地よい。
そして、シリンダーが回り、集中ドアロックの音がして開錠。
このドアロックのバシャンという音はいかにも開きました!という感じで個人的には好き。
しかし・・・ハーフタンブラーの特徴、引っかかって戻らない。
再度ピッキング・・・あれ?とか思いつつ、開錠より時間が掛ってしまった。
相対的に時間は掛ってないのだろうが、スムーズに行かずに戻したりしたので、すっきりとはいかなかった。
ハイセキュリティキーなのだが、今や特殊性も薄く。
出始めのころは結構達成感があったのだが、開けて当然のこの頃はもはやマス商品状態。
かといって難しくなるのもなんだしなあ。。。と思うこの頃です。
自動車のインロックやカギの紛失などのトラブルはOffice雅キーレスキューにご連絡ください。
2013.10.28
Wダイヤル錠開錠 (函南町)
場所は言えませんがちょっと大きな病院で、担当医師が変わったことでダイヤル番号が分からなくなったことでの開錠依頼。
ただ今回は副産物があり、その中にニトロが入っており、それを使った手術の時間が迫ってるというのです。
要は急げ!と。
しかも行ってみれば、業務用金庫にダイヤルが二つ!
じゃ、手間も二倍掛るってこと?・・・二倍返しだ!・・・とこの記事はちょっと昔の回想で、当時そのドラマはまだやってませんでした。
実はその作業の時、弊社はまだ個人事業の1年目、しかも稼働初めてまだ間もないころで・・・不思議ですね。自信がないのにやる気だけでやってました。
そんな今依頼があっても逃げたくなるようなWダイヤル錠に立ち向かう1年生。
当時はもう壊すしか手段を知らず、現場ですぐドリリングの準備しました。
2か所か・・・と感慨に更けて、ダイヤルに手を掛けてみました。。。
なんか感触が・・・なんとなく右に少し、そして左へ回したら・・・コクンという感触が伝わってきました。
コレって???
レバーが動き重い扉が開いてしまいました。
なんというまぐれ!運も実力のうちと言いたいです。
緊張の糸が一気に切れたような感じに包まれました。
正直今思えば無謀だったかもしれません。あのままドリルを立てて壊し続けていたら一体何時間掛ったのでしょうか?
もちろん、現在弊社ではスーパーダイアラーを導入し、業務用金庫のダイヤル錠に対応しています。
これも機械任せなので、なかなかお客さんは職人としての価値観を見出し難いものみたいですが。
金庫でお困りの際はOffice雅キーレスキューへご連絡ください。
2013.10.28
金庫テンキー錠(プッシュボタン式)開錠 (三島市)
金庫の特徴は一般的にはダイヤル錠ですが、次に多いのがこのテンキー式錠。
だいたいは4ケタの暗証番号を入力するタイプです。
認証ができると、金庫内のソレノイドスイッチが作動し、つまみやキーシリンダーを介してデッドボルトの板を動かすことができるようになるのです。
つまりはこのソレノイドスイッチさえコントロールできるようになればテンキー式錠は開けることができるのです。
理屈は至って単純。
ではどうやったらこのソレノイドスイッチが動くか?
金庫で使ってる物は多くが単三乾電池4本を必要としています。つまりは6Vの電圧が必要。
じゃあ、6Vの電圧をかけてあげれば良いのです・・・どうやって?
ここからが個体差もあるので一般論になるのですが、金庫の扉についているこのテンキーの基盤を外せば、基盤から内側へとケーブルの束が出てきます。
多くは信号線ですが、中に2本だけ大事なケーブルがあります。
それが認証時にだけ電気を流すケーブルなのです。
色はマチマチですし、これといった特徴もありません。1本1本線の流れを追いかけるしかない。
やはりこれもイライラする作業なんです。よく映画のシーンである時限爆弾の処理で間違って切ってしまったら爆発!なんてことはありません。
そのケーブルを見つけたら既定の電圧をかけてあげれば、カチっというソレノイドが動く音がしてつまみが回せます。
ただプラスマイナスが直流なのでありますので現場でよく考えて対応してください。
今回のように番号忘れなどではそれで良いのでしょうが、多くはソレノイドスイッチの作動不良。
低電圧によるものであれば電池を替えれば良いし、断線などだと・・・ケースバイケースで。
長年使ってないものだと錆びて動かないなんてのもありました。
そういう時は壊すようになっちゃうでしょうね。
おそらく、この記事読んでもヒントにすらならないと思いますが、分かる人には分かってしまいます。
金庫のトラブルは是非Office雅キーレスキューにご連絡ください。
2013.10.28
金庫用マグロック開錠 (伊豆市)
通常の汎用金庫には鍵穴が一つとダイヤル、もしくわテンキー式のプッシュボタンがついている2ロックが多いのです。
今回のはダイヤルは無く、鍵穴もついてません。
いわゆるキーに当たる平板のようなものを金庫のある場所に充てると、つまみを回すことができるタイプなのです。
でも鍵穴が無いのに鍵屋さんの仕事?・・・皮肉はなしにしましょう。
中の構造を見抜くのが鍵屋さんの仕事にしましょうか。
このマグロックはキーにあたる平板に磁石が埋め込まれます。
そして、金庫側の当てる部分にも磁石があるのです。
磁石と言えばS極とN極を小学校の理科で勉強しましたが、それを応用したものなんです。
S-Nを組み合わせると磁場が働きお互いに引き合わせますがS-SまたはN-Nだと反発しあいます。
つまりは、この平板を当てることで反発させてるか、引き合わせてるかしかないのです。
S極なのかN極なのかを見極めるのは難しいことではありません。
直径3mm程度のピアノ線の先端に同じ直径の磁石をそれぞれN極とS極が先端になるようにした冶具を作れば、それが試験棒になります。
それを金庫側の平板を当てる部分に付けてやれば、どこに磁石が入っていてN極なのかS極なのか見極めることができます。
そして、今回のように鍵無開錠の場合は平板と同じ形の冶具を作り、金庫側に埋め込まれた磁石の位置に穴を開け、それぞれの位置で見極めた磁石を入れこんであげれば、理屈上マグロックのカギを作ってしまったことになるのです。先にも言いましたが反発させるか引き付けるかどちらかです。
でも、私が現場でそんなことをしてたら面倒くさいしイライラしてきます。
イライラした時は人間は物に感情をぶつけたくなるものです。。。金庫はタイミングさえ逃さなければそれを素直に受け止めてくれます。
ある物を出して、感情を一杯注ぎこみせーので勢いよく!この時に感情をぶつけた瞬間につまみを回してあげることを忘れないでください。
黄昏ながらやると上手くいきません。
ただこのやり方で作業するとなかなかお客さんは価値観を見出してくれないんですよね。
開く前はそれこそ、壊しても良いし、マグロックのようなちょっと特殊なキーなのだから高いのも仕方が無いと言うんですけど。
面倒くさいやり方で時間を掛けるときっと納得してくださるのかもしれませんが、時間とコストを軽減したやり方だと決まって「そんなんで開くの?」と言われます。
もちろんこれを読んだ方がまねしようと思っても、理屈を理解しないとタイミングをつかむまで少し練習が必要かもしれません。
そして、なかなか開かない金庫にふてぶてしさを感じ相当イライラすると思います。
そんな時は是非Office雅キーレスキューにご依頼ください。
作業料金はストレスの開放料金と思えば採算は合うのではないでしょうか?(営業中)
2013.10.28
自動車インロック (熱海市)
ボルボV70(だったと思います)の熱海市でのインロックでした。
弊社が到着前にオーナーさんの奮闘の跡が伺え、窓ガラスとドアの間に何かいれたのでしょう。誇り避けのゴムが内側へのめりこんでました。
私もボルボはそこから開けたことはありませんし、開くかどうかは分かりません。
年式的にはそんなに新しくはないのですが・・・。
鍵穴を覗くと上下の左右にタンブラーが見える4トラックなのでV70じゃないかも。
ただボルボはテンションが掛り難いから好きじゃないです。
タンブラー自体は素直なんですが、テンションの力加減が気まぐれなもので。
10月下旬になって、さすがに夜の作業は冷え込むようになり、積みっ放しにしてたウィンドブレーカーを久々に着ての作業。
オーナーさんの希望でもあるので、少し楽させてもらって開錠しました(詳しくは書きませんが)。
「そんなんで開くの?」
まあそう言われましても、開きます。
でも理屈は単純でも、その単純なコロンブスの卵を見つけ出すには多大な経費と経験が必要なんです。
2013.10.25
トイレの鍵が開かない (富士市)
これは結構あった。
そもそも「トイレの鍵が開かない」とは、そのままの話し言葉で正しくない。
なぜならトイレにキーシリンダー付きの錠はまず使われてないからだ。
一般にトイレと浴室には内側からサムターン、外側からキーで施開錠する方法は用いない。
なぜなら、万が一内側で何かしらアクシデントがあり自ら開錠して出れない場合は外から開けられるようにしなくてはならないからだ。
この両者に使われるのが表示錠という物で、内側はサムターンや押しボタンなどだが、外からは何かしらの集団でカギを必要とせずに開けられる。
よくあるのがコインやマイナスドライバーで回すタイプや小さな穴に針を入れることで開錠するものなどだ。
こうした開け方を知らずに電話をしてくれるケースもあるが、多くはラッチの破損による場合が多い。
扉中に埋め込んでいるラッチが経年と共に爪が折れたりするのだ。
そうなるとドアノブやレバーをいくら動かしても、爪が引っかからないため開かないのだ。
既に用を足して外に出ればそんなに慌てないが、時に用を足そうと中に入った瞬間にこのアクシデントに見舞われることがある。
当然、中に居る人は出られない。
特にトイレは外開きドアが多いから、内側からはラッチさえ見ることができない。
もっとも外側にいても、冷静さが必要。
理屈は至って簡単なのだが、これこそ経験が物を言う。
私は金ノコを2本使う。エッジがノコ歯なのでラッチを引っ掛けるのに丁度良いのだ。
この2本を使い、ドアと枠の隙間から上手くラッチの先端を引っ込めればドアは開く。
理屈は単純でもいざやるとなると経験が必要だ。
但し、時々あるのがラッチが本体ケースから飛び出してる場合、これは非常に厄介。
なぜなら元の鞘に納めることが簡単じゃないので、この隙間からラッチを切断するなど手間が掛る。
数えるほどだが、上手くいけな元の鞘に納めることもできるが、結構根気が必要だった記憶がある。
それでも、音も無くスッと開いた瞬間は物足りなさはあるが気分は良い。
一番、鍵屋としても開く瞬間で気分が良いのは確かな感触で開く時だ。
例えば業務用金庫でダイヤルが揃い回らなくなるあのデッドボルトの引っ込む感触、そしてレバーを上げた時のガっちゃんという音と重さは最高だ。
自動車でも、集中ドアロックが作動し全部のドアロックが揃って開く音はいかにも開く瞬間で気分が良い。
住宅ならケースロックが回ったガっちゃんという音だ。
もちろん、これらが無くて開くこともあるがやはり開いた!と言える瞬間は良い。
さてこのトイレのラッチだが、残念ながら修理はせず、部品ごとの交換になる。
ちなみにもし施主さんの方でできるならホームセンターで安く手に入る。ドアの厚さやバックセットなどの確認の上で買い求めに行くと良いと思います。
そして時々思うのが、コレって鍵屋の仕事?
少なくともシリンダーは無いのだが・・・建具屋?大工?・・・多分そちらに問い合わせても鍵屋を紹介するでしょう。
まあ錠関係なので間違いじゃないかな。。。
そんな錠前の不意な故障の際はOffice雅キーレスキューにご連絡ください。
2013.10.25
鍵屋さんになるまで
台風前夜で仕事が暇です。
しかし、毎年この季節になると想いに更けるのが15年前のことです。
15年前、開業届を出したのですが、届けでOffice雅は焼却炉の販売業だったんです。
ただそれだけでは収入が安定しないので副業的にオートバイのロードサービスのフランチャイズ募集があり、それに応募。
逆にフランチャイジー側からそのロードサービスだけでは山があるので、日常的に鍵屋をやることを勧められました。
とりあえず会社を辞めたい一心で言うことを素直に聞き入れ、会社を辞めたのは9月でした。
とは言っても鍵屋の知識も技術もなし。
10月からフランチャイジー側の指導で研修があるからとその本部の名古屋に単身住まいを移し、名古屋で稼働している人間にくっついて現場での研修が始まりました。
アパートがわるわけでなく、マンションの一室に同じ独立希望の人間が集い布団のみ持込で、独立を一心に願ってました。
私は商社の営業畑からの転身、趣味で自動車やオートバイ、模型などをいじれたのがせめてもの救いでした。
しかし、大工上がりや旋盤工などの職人、自動車メーカーの講師などの面々では決して知識的に優れて盛らず、劣等生の部類。
ましてやホワイトカラーでしたから、難しいことは言うけど潰しは効かない、プライドばかり高く・・・。
確かに当時はそうでしたね。現場を一緒に回らせてもらいながら、家庭の勝手口に回って地べたを這うように錠を交換したり取り付けたり・・・屈辱にも感じました。
今までネクタイしめて背広着て、堂々と正面玄関から出入りしてたのに・・・、そして失礼ながら僅かばかりの工賃をいただく。
しかし、屈辱なんて言ってられません。
既に会社は辞めてしまったのだし、子供は居ないとはいえ結婚はしている。逃げ出すのは自分の性に合わない。
年下のバイクの修理工上がりの先輩に怒鳴られながらも、意地でしかなかった。
研修中は収入もないので、食費はとにかく削りました。
退職金やこれまでの貯金は家内の生活費に充当し、自分は当初一食500円を目標にしたのですが、一日1500円の出費となり3カ月の研修となると135000円が無報酬で出費になる。節約しなくては・・・、で1日2食で1000円程度に抑えた。
腹減った。しかし、餓死するレベルではない、まだまだ追い詰めることは当然できる。
近く自分が独立して・・・そんな思い出が秋の空気には混じっているんです。
その後、私はもっと忙しいという浜松に研修場所を移しました。ここは名古屋よりもっとリラックスできて、2DKの集合住宅に浜松営業所として赴任している人と同居。
人の出入りがないので、ノンビリでした。
ただ本当に忙しいエリアで、日曜日などは依頼(当時は無線)で目を覚まし、朝食は当然なしで、仕事が切れればコンビニでも飛び込めば良いのですが、次から次へと。。。
昼時には空腹も絶頂、でも、やがて忘れるものです。
仕事が途切れるのは夜8時。空腹感って無くなるもので、変わりに目まいがするんですね。
あれは発見でした(いかに贅沢な暮しをしているか)。
厳しければ厳しいほど、思い出は深く刻まれるものです。ましてや自分で選んだ道。
いつしか、焼却炉もバイクロードサービスも忘れてました。
そして、日銭を稼げるという副業ながら知識の無いカギに没頭し、いえ没頭せざるを得なく現場でひたすら見て技術を盗むだけ。
職人ながらの気難しい先輩、しかし異様なほどの鍵への執着心。。。これが無いとこの人とは一緒に肩を並べることはできない。
浜松を後にしたのは12月中旬でした。
期間にしたらたったの2カ月、でもやたらと濃い時間だったような。
本部としてはただ働きなので私の地区である静岡県東部に広告の出る2月まで浜松で使いたいようでしたが、作業車を作らなくてはならないので早目に研修を切り上げたのです。
浜松に居た時の日中は透き通るような青空でぽかぽかの陽だまり、そして夜になると骨まで冷えるような寒気が今も懐かしいです。
しかし、この時点で鍵の技術がどこまで習得できていたのか・・・とりあえず日産車M301タイプの開錠くらいはできました。
金庫のダイヤル破壊はやり方はしってたけど実践経験なし、錠の取付も・・・交換はなんとかできたかな。。。そんなもんです。
しかし、それを選りすぐってはいられません。とにかく自分のエリアで売り上げを・・・しかし、肝心の仕事がまだ無いのです。
夕方当時の自宅の神奈川県の綾瀬市に帰る途中、暗闇にある自動販売機を見て・・・まあ手を出さなくて良かったです。もっとも手を出しても開けられたかは分かりません。
やがて2月になり、広告が普及し始め、仕事が入ってきました。
今なら全部やれるのに当時は結構選りすぐってました。。。もったいない。
開錠は割と問題無かった。いえ今のように難しくなかったのです。
ピッキングで開かなければ、ドアと窓の間から覗きこんでの開錠ができたし。
キー製作は今ほどスムーズじゃなく時間が掛ったかもしれません。
必死にやるなかで楽しさを見つけられたから今があるのでしょう。
鍵もいつしか車は内溝キーやイモビライザ-が普通になり、住宅は最低でもU9やディンプルキーが普及。
難しくなった分、判断が勝負、そのせいか作業時間は短くなりまさに秒殺の仕事になってます。
できないものはできない、これが経験から培ったノウハウかもしれません。
そしてやれるものはどうやったらやれるか・・・。
昔の難易度で昔の単価。。。それは良い商売だったんですよね。
今はとにかく判断です。できる物とできない物を仕分け、それぞれ対策を講じる。
今後カギってどうなっていくのか、私には想像もできませんが、精進あるのみなのは間違いないです。
でも、それって結構楽しいものです。
自動車やバイクなどの開錠や紛失キーの作成、シリンダー(錠前)の交換や修理、本締錠の取付や修理、金庫のダイヤル開錠やダイヤル変換・・・あまりメニューに変化はありませんが、中のコンテンツはまるっきり変わっているかもしれません。
カギのトラブルでお困りの際はお気軽にお電話ください。
2013.10.25
ミワロック H248開錠作業 (沼津市)
少し前になってしまうが集合住宅まるごと1棟が強制執行で競売の対象になった。
それ自体、そんなに驚く事件ではないかもしれないが、普段そんな案件が無いだけにこちらはぶっ飛んだ。
建物自体はそんなに新しくないので、玄関に装着されたシリンダーはいわゆるH248タイプという少し前にピッキング泥棒に狙われた鍵穴。
非常に汎用性のある良いシリンダーなんですけどね。
しかし、1個・2個でしたらまだ良いのですが10個になると気が遠くなります。
建物は変則的な4階建て。横に20室くらいでしょうか×4階・・・約80所帯。
しかも全部が空き室ではなく入居している部屋もあるから、それは対象外での現況調査でした。
現況調査の基本は現状維持、開錠する前と施錠後が同じ状況でなくてはならないので、破壊ができません。
さすがに、この数になるとコンベア式の流れ作業じゃないとやってられない。
でも、この仕事は大量生産方式に合わないんですよね。。。というか無理です。
一球入魂という野球の言葉がありますが、この仕事もシリンダーに対し、それなりの集中をしてタンブラーの押し下げ押し上げに1段ずつ細心の注意を払うので、効率的ではないのです。更に築年数が経ってると案の定ですがシリンダーも交換されたものもあります。
ピッキング対策されたものや、補助錠の付けられたドアなど・・・ただ内見できるようにするのが私の仕事。
単にH248シリンダーの開錠、しかし、数が増えてくると段々この単調さに嫌気がさしてくる。
必然的に集中力も途切れてしまうのです。
最後の方はピックを持つ指先も変な痛みがあったり・・・目の前もぼんやり焦点定まらず嫌になりました。
数があるので、ディスカウントしなくちゃいけませんが、気持ちは逆で割増したいほどでした
ピッキングで内筒を回したら、センターピックで中のケースを回してやるのですが、その方向も右だったり左だったり。。。
そうすると些細なことも気に掛るものです。
例えば浄化槽から湧き上がる匂いに嫌になったり、吹く風に嫌になったり・・・。
どうしても1件1件が割高になっちゃうのはそんな理由じゃないでしょうか?
2013.10.23
円筒錠が・・・在庫切れ (富士宮市)
やってしまった!
円筒状自体が最近あまり出ないのだが、先日連続して使ったまま補充してなかった。
取引先の一つの九州の問屋から、たまたま他の仕入れるものがあったので補充をしようとしたら在庫が切れていてそのままにしてしまった。
今回の現場は強制執行の現場で、先月催告時の作業があったのだが、きちんと下見をするのを怠ってしまった。
玄関はもちろんチェックしたが、裏口が二か所あった。
二か所とも普通のドアノブかと思いこんでいた。
長期間不在で締めきった家の中は冷蔵庫からの汚臭がひどく、9月とはいえ家の周りには大きな女郎蜘蛛が巣を作り、雑草も伸びて足場も悪く裏口まで開けて確認せず、外から眺めて2か所!で終わりにしてしまった。
今回、明け渡しとなるので鍵は一式交換となる。そして初めて開けた裏口・・・ガーンであった。
まあ、やれる場所をやってしまおうと、表玄関のゴールのシリンダー1個、裏口のドアノブ、しかし昨今主流のビスピッチが44mmの物ではなく50mmの昔出回った物だった。
ドアノブとみれば、せいぜいその44mmか50mmの違いくらいだろうと思っていた。
あとはミワだったら特有の二本爪か、アルファなどは薄板の物だったりするので、現場でサンダーで厚みを調整したりはするが、円筒状となると・・・。
鍵無のUS1Eなら在庫があったので、例えば外側のシリンダー部分を空錠の物にして、室内からプッシュボタンで外からは開けられないようにできれば、それも対応策の一つ。
しかし、取り付けられていた物には通常ある外側のノブを外すための措置がされてなく、部品交換以外に道は無かった。
こんな時は・・・ホームセンターに走るだけ。
ちょっと現場を失礼して(既に物件内で引越し屋さんが荷物をもとめ始めていたので居ても邪魔なだけ)、近所のホームセンターに走った。
しかし、戻ったものの、ドア厚の問題が出た。
円筒状は円筒部分の厚みがあるので、通常ドア厚が33mm以上に設定されているが、このドアは28mm程度。
前についていた部品は、なんとか規格外でも問題なく取り付けられていたが、私が普段仕入れているゴールの物も、今回調達した物も、取り付けると部品とドアに隙間ができ、がたつく。
したがって仮に在庫があってもここでとん挫したに違いない。
こうなっては・・・外側にスペーサーをつけるしか方法は無いのだが、スペーサーも調達すべきか・・・あ、エスカッションが残ってたかな?それより・・・と前についていた錠のカラーを活用してしまった。
少し見てくれに難ありだが、ガタつきもなくしっかりしている。
おそらく債権者も建物は壊し更地にするだろうし、施錠がしっかりできればそれで良しとなった。
いつもは在庫しているのだが、たまたま切らした(1カ月ほどですが)円筒状。ホームセンターの営業時間内だったのが何よりでした。
たまに深夜で壊れたというのもあるので、早めに補充しておこう。
2013.10.23
フォルクスワーゲン ニュービートル開錠 (富士市)
過去にも同じタイトルで記事書きました。でも別件です。
本当に今回は・・・なんて表現すれば良いのでしょう。
ありえない?・・・かな。
年式は2007年が初年度登録なので6年落ちの車ですが、まだ塗装の状態はピカピカ、しかも黒なので威圧感さえありました。
私の場合、ワーゲン・アウディ系の開錠の際に、いきなりL型ピックでピッキングするのではなく、名称忘れましたがワーゲン・アウディキーのノーカットのブランクのような冶具を差し込むのです。こうすることでタンブラーが一番高い位置に押し上げられます。それを少し戻すとパチパチとタンブラーが下がりだし、運が良ければ回ることがあるのです。
ただなかなか一度で回ることはありません。
何度かやってみて、運が良ければなんです。
もちろん、まったく無反応でピックに持ち替えて1本ずつ合わせて作業を仕切り直すことがほとんどなんですが。
今回は本当に1回でした。
「早い」と言うお客さん以上にやってる本人が一番驚いたのですが。
比較的ニュービートルの鍵開けは相性が良いのですが、同じシリンダーでもゴルフで最高は2時間近く粘ったこともありますから。
運は大事。
ただ今回は自動車保険のサービスなので規定料金をいただけますが、これがもし現金の一元のお客さんだったら・・・さすがに外車内溝料金でもらいにくいですね。
もしかしたら「なかなか開かないですね」とか既に回り始めてるシリンダーを止めて演技してるかもしれません。
あ、これ実は私がこの仕事をJBRのフランチャイズで始めた頃に悪名高きJBRで教えてもらった対処術です。
その頃は日産系のM301のシリンダーの時にそうしなさいと教わりました。
M301のシリンダーは日産・スバルなどで使われてました。10年ほど前からでしょうか、M396タイプに切り替わってます。
このM301はレーキングですぐにワンクッションと言う間もなく開くぞというシグナルを出してくれ、かなり開けやすいのです。
ただ商売でいかに付加価値をつけるかを考えると、簡単すぎると足元見られます。
もっとも当時は鍵穴開錠がマイナーでしたので、それ自体がマジック、ショータイムみたいなものでした。
でもナンボ鍵穴といえども、一瞬で開いたらお客さんとしてはショーを見たとしても物足りないでしょう。
それでも、私はそれには批判的でしたけどね。時間を買ってもらうということで、さっさと開けてしまいましたけど。
今も考え方は同じで、鍵穴でコツコツ合わせて行くのが良いのか、他の開け方をした方が良いのか・・・それはお客さんに時間を買ってもらうつもりで選択します。
早く作業を終えれば、トラブル状態の時間からより早く脱するのですから。出先でのインロックならより早く次の場所へ移動ができるようになるでしょうし、時に子供さんなどが車内に閉じ込められてればより早く救出できるのですし。
それに当たるのがトヨタの内溝なんですけどね。。。できなくはないけど、ハーフタンブラーが嫌いです。
作業後・・・やっぱり早すぎは物足りないですね(作業員としても)。もう少し奮闘してなんとか開いた!ってのが一番良いかも。
この後、お客さんにスペアキーについて相談されました。
もちろんワーゲン系の鍵は紛失でも作れますが・・・イモビライザ-が問題。
この手のプログラムは2通りのシステムがあり、それぞれ1・2なんですけど、システム1だと自動車側からセキュリティコードを読み出せるのです。
ただ私はこれまでプログラマーを接続したのは全部システム2でセキュリティコードは読み出せません。
しかし、昔の車両には愛車手帳などにコードが記載されていて、それを入力し自動車のCPUにログインできるのです。これで救われたこともあります。
ちなみにこのセキュリティコードはディーラーなどの販売店では分かりません。
しかし、販売店のコンピューターは接続すればドイツ本社のホストコンピューターに販売店はノータッチのピンコード無しで接続できます。
なので今回は・・・確認しませんでしたが、多分合いカギは作れないでしょう。セキュリティコードが分からないし。
分かればもちろんできますので、その際は問い合わせいただけるとありがたいです。
2013.10.20
バーロック開錠と室内レバー錠修理 (三島市)
そろそろ寝ようかな・・・日付も変わって風呂でも入ろうかと考えていた矢先の入電。
アパート管理会社のコールセンターからで、いつもと様子がちょっと違った。
いつもは鍵を無くしたとか鍵が調子悪くて開かない・・・というものだが、今回はなんともややこしい。
住人は室内にいるのだが、室内ドアのレバーが外れてしまっていてそのドアが閉まってしまい開けられないと言うのだ。
更に玄関は錠を掛けた上にバーロックも掛けてある様子。
つまりは管理会社が予備キーで開けてもバーロックが掛って中には入れないのだ。
もっともこんな未明の時間に対応しているわけがない・・・だからウチに電話が来るんだが。
ワンルームアパートだが、幸いなのがロフトがあり、その窓が玄関ドアの上側にある。
ロフトには部屋から室内ドアを介さずに上がれるため、この窓から施錠した錠の鍵をもらい開ける。
そして、バーロックを外せば室内に入れて、玄関側からこの問題の室内ドアは開けられるそうだ。
案内の通りにまずはドアを開錠し、バーロックの開錠を行った。
バーロックの開錠方法は内緒。。。でも、Youtubeやインターネットには出てるんだろうな。
情報開示は良いけど、悪用できる情報の公開はどうなんだろ???疑問に感じるこの頃です。
さて室内に入れば廊下を進むと部屋と玄関を仕切る室内ドアが。
横には外れたと思われるレバーの片方が置かれていた。。。これでは部屋側から開けにくいだろう。もっとも冷静になれば解決できることなんだが、住人は若い女性でまあ期待はできない。
こちらからは普通にレバーを下げてドアを手前に開ければようやく部屋から救出?(大げさ??)。
外れたレバーは単に取付ビスが緩んでただけ。
きっと外れた瞬間はコントのような一瞬だったはずだ。
作業自体は簡単な作業であるが、入電時の情報が混乱した状態では、まるでパズルを解くような感じでなかなか遣り甲斐があり楽しい。
明日は朝早くから予約が入ってたので早く寝ようと思ったのだが、帰社したら1時を回っていた。
追伸だが、寝付いたのが2時過ぎ・・・そして4時にまた電話で別件の依頼で起こされた。
眠い!!!寝ぼけて洗濯干しに突っ込んで、未明にデカイ音を立ててしまった。
余談になるがこれで帰宅して5時半・・・8時には予約のために出発しなくちゃ。。。また寝れない。
2013.10.20
また来たBMWのインロック・・・BMW116i (小山町)
ようやく月初の暑さも失せて秋本番。
小雨が降るが、気候的に今が一番動きやすい。作業車にはクーラーもヒーターも必要ない。
当然、鍵開けでシリンダーを覗きこむような作業では悪いコンディションではない。
コンパクトカー全盛の中、外車は普段あまり作業が入らない。
やはり腐っても外車、足代わりにはもったいない。
週末の土曜日にBMWの入電があった。メーカーとしては最小の1シリーズだ。
3シリーズ以上のセダンと違い、1シリーズは仮にトランクに当たる後部ハッチのあたりに鍵を入れてしまっても、ステーションワゴンタイプの5扉車なので運転席を開けてあげればなんとでもなる。トランクスルーや後部座席の取り外しなど厄介なことを考える必要が無い。
確かにドアさえ開ければ鍵は取り出せるのだが、そのカギをどうやって取り出そう。。。そっちの方が大きな問題。
1シリーズ自体、そんなに遭遇した経験はないのですが、一応開錠が不可能だったことはなかったと記憶してます。
ただ、開きにくい生産ロットのようなイメージ。。。結構踏ん張らなかったかな?
現場も小山町、しかし富士スピードウェイや道の駅、日帰り温泉や自衛隊関係ではなく、一般の家だった。
それは、中には外車を乗り付ける農家だってあるでしょう。
実際、我が家の菩提寺は今年BMW3シリーズを多分新車で買ってるし・・・。運転できるのは住職と奥さんだけ・・・色は黒でスポーティーな感じと言えば。。。
まあ、あれで檀家回りはしないでしょうけど。
さて、仕事ですが、到着するやすぐ開くものと思われ、依頼者も家から出てきて外でブラブラと・・・こういうシチュエーションだと決まってすぐに開かずはまる。こちらもそうなることを見越して「家の中でお待ちください。開き次第呼びますから」と言って、正直周辺をブラブラされたり作業を覗きこまれて気が散るのを防ぎたかった。
まあ、はまると2時間掛ってしまったケースもありますが・・・気長にやろう。
時刻も5時を回り、薄暗くなってきた。秋は日没時が本当に寂しげです。
とりあえずタンブラーを一枚ずつ確認するように触ってみた・・・う~んやっぱり持久戦かな??と思ったらシリンダーが回った。
まぐれでも何でも良い、回ってくれればこっちのもの、施錠方向の左回りだがショットドライバーで逆転し開錠。
気構えた割に拍子抜けではあったが、無事に開けば全くOK。
今回鍵はリアシート上にあり、離れた間に勝手に施錠されたそうだ。
これもよくあるトラブル事例ではあるのですが、きちっと何が原因と言えない。
スマートエントリーのような車両だとリモコンのバッテリーが弱くなることで、キーが運転席の近くで合っても信号が増幅されずに自動車が運転席が離れたと勘違いして閉めてしまうことがある。
また、最近のボタン式のスターターだとリモコンの認証範囲が狭くなり、助手席に置いてあっても位置的に認証しないことがある。やはり車は運転手が居なくなったと判断し盗難防止のために施錠をしてしまう。
タイマーが作動するのもあるようだし、スィッチが誤作動することも可能性ではある。
いずれにしても、キーは運転席を離れる場合は手にとって置くことだ。これで自動車盗難もかなり防げると思う。
・・・そういう私は、・・・銀行やコンビニで結構キーを付けっ放しである。更に暖機運転じゃないがエンジン掛けっ放しも時にあるんだな。自分から気をつけなくては。
2013.10.18
トヨタ プロボックス&プレミオ開錠作業 (三島市&御殿場市)
自動車のインロック開錠作業に行ってきました。
開錠作業はルーティングの物なんですが、今回のテーマは猿も木から落ちる?でしょうか。
どちらも自動車保険のアシスタントからの依頼でした。
ちなみに先に書いたトヨタのプロボックスは・・・まだ記憶も鮮明です。今年の夏に私が一度開けてます。
ご存じ4ナンバーのバンで、キーはM382タイプでトヨタの現行シリンダー(10ピン)です。
今年の夏は暑かったですからね~、そんな中で作業するときにやはりどうやって楽をするかといつも考えます。
炎天下の中、汗だくで作業するより、早く終わらせてカーエアコンの車内に入った方が良いですから。
その夏も、確か夕方で蒸し蒸ししてました。
でも作業は一応鍵穴触るか・・・って感じでやったら、簡単にピッキングで開いてしまいました。実に何秒だったのでしょう?
そして先日、日没が早くなったとはいえ、気候は前回とは雲泥の差で最適。
暑くも無く、寒くも無く、日も陰り鍵穴がライトで良く照らせます。。。しかし、開かない。
あれ~?・・・おかしいな。
粘ればなんとかなるのかもしれませんが、ここは気分転換。
他から開かない車種なら粘りますが、そうではないのでやり方変えて開錠しました。。。まあ長引かせても時給制じゃないものですから。
そして、もう一台がトヨタのプレミオ。
この車両もトヨタの現行シリンダーの10ピンです。そしてこれまでの実績は相性が良いんですよね。
読んでる方は不思議でしょうが、部品のロットのせいなのか開きやすいものと開きにくいものがあるんです。
私的には苦手意識というか、依頼であたると結構時間を掛けてしまうのが、シエンタ、アリオンとか思いつきます。
逆に相性が良いのは初期のアルファードやエスティマ、ポルテとこのプレミオですね。
しかし、今日は・・・普通のピックのレーキングでは開かないので押し込みでピッキング。
あれ~、硬くて入らないぞ~。
良い感じでワンクッションにはなるのですが、なんか最後の詰めがなく即気分転換。
まあ、こんな日もあるわな・・・と割り切りました。
お客さんも待っていましたし、ひとつのことにこだわるより時間を優先しよう。
こんな弊社ではありますが、自動車のインロック、インキーなどの鍵の閉じ込めの際はお電話ください。
BMWやワーゲン・アウディなどの内溝キーやジャガーやモンデオなどの棒タイプの特殊キーも対応しています。
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