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2018.11.06
MIWA PRシリンダー不具合修理 (裾野市)
鍵があってもシリンダーが回らない・・・この不具合の仕事は結構多い。
入電時に症状を聞けばだいたい先々が想像できてしまう。
慢心はまずいけど、本当にある定理に従った症状のようだ。
不具合が起きる状況は季節の変わり目や大雨の後に多いのではないか。
気温はあまり関係ないが湿度が高いと裏目に出ているようだ。
あと管理人さんがマメに純正スプレーをふいてくれてるとか・・・。
幸いなことは入室状態が多いのが助かる。
何せMIWAの新しいシリンダー・・・とは言っても発売されて10年以上は過ぎているが。
ディンプルキーなうえ、シリンダーはサイドバーを活用した物でピッキングで開くはずもない。
サムターン開錠をするにも、サムターンがスィッチ式の防犯サムターンだったり、ドアスコープ自体が取り外せないタイプだったり、まだドアスコープの穴があれば良いが、カメラ付きのインターホンになってたりする。
結局防犯が進んで不具合が起きた時は自らの首を絞める状態なんだよなあ。
とりあえず外してみる。
シリンダーのASSYを外せばすでに答えが見えた。
ゴミがしっかり溜まっていた。
黒い金属粉と埃が絡まった感じだ。
これに純正スプレーが加わるとグチャグチャになるが、そこまでいってないようだ。
この程度なら洗浄してやれば解決するだろう。
純正スプレーを敵のように言うのは、シリンダー内のタンブラーの間に入りこんでタンブラー自体の動きを悪くするのだ。
そうなってしまうと残念ながら全分解をしてタンブラー1枚ずつ清掃しなくてはならないが、実は最近目が厳しくなり根を上げた案件が1件あった。
少し前まで目がヘロヘロになりながらも夜間作業でやれたのだが、・・・今はきついかも。
今回もCRC556で汚れを洗い流した。
サイドバーとサイドバースプリングを外した内筒を組んだ状態でスプレーの圧力で洗い流す。
廃油もしばらくは黒いがやがて透明になり動きを確認。
キーを入れてシャーラインの揃いさえ問題なければ、組み立ててれば正常に動くはず。
間違っても重たいグリース状の油を鍵穴に入れないように。