ブログ
2022.03.01
ジャガー Xタイプ 開錠(静岡県富士宮市)
ジャガーの開錠要請だったが、車の詳細は不明でジャガーとだけ。
年式や車両愛称は不明なようだが、どうも不動車らしく開錠後にレッカーで整備工場に入れるようだ。
しかも鍵はインロックではなく手元にあるらしく依頼者の方で差し込んでみたが回らないという状況申告があったそうだ。
となると内溝キーになった車両かな?2015年以降か?
こういうのは情報であれこれ考えても仕方がない、現場に出るのみ。
埃かぶって汚れてるがお馴染みの形。
結構新しいのかな?
HU101かな、と思えば
懐かしいジャガーキー!
これに初めて遭遇したのは20年以上前だと思う。
確か下田まで行って正直にWテンション入れて鍵穴覗いてお手上げかと思った矢先に鍵が見つかった。
なんとかしなきゃと思いつつ、入手した開錠治具。
確かイギリス製で左回し専用と書かれて最後の1個だったと思ったが、今やコピー品か分からないが似た治具は出てるし、これも右でも左でも開けてるが最初は使い方さえ分からなかった。
開け方を知ったのはリンクスさんの展示会。
開け方のコツは無いそうだ。
とにかく運任せ。ディスクタンブラーのようなワンクッションがあるわけでもなく、いたずらに個々のタンブラーを動かしてドライブする爪に引っ掻けて開くかどうか。
似たシリンダーを使うフォードモンデオでもロッド開錠しか手段が無かったが、この治具を使ってからは100%開けてる。もちろんジャガーもだ。
引き抜く時にタンブラーの位置が開錠状態に揃ったままキーを抜いてしまうことによるのだろうが、ラッキーは続いたかも。
そういえばキーがあっても開かないなんて夜中に飲み屋に呼び出されて治具でピッキングして開けたことあったかも。
今回もキーはあるし、自分で回したが開かない・・・しかもシリンダーは回ってるところを見るとバッテリーは上がった状態のようだ。
さてどうしたものか・・・(笑)
2022.03.01
復活支援金
武漢肺炎、コロナウィルス・・・パンデミックが始まり早いもので2年が過ぎ、3年目になろうとしている。
恥ずかしながら弊社もかなりその風に流された。
鍵業界は不況に強いと言われ、都心部がウイルス拡散に悩まされながら、静岡県はまだ感染者が少なかった最初の年のゴールデンウイーク頃には既に余波が来た。
都市と地方の分断を感じながらも、首都圏からの人流が減り観光地が賑わず仕事が減った。
そのお陰という皮肉な結末が持続化給付金の対象になったので有り難くいただいた。それでも地方は地方で何とかやっていけたが、その地方までウイルス拡散に悩まされた昨年はとうとう静岡も非常事態宣言発令。
夜の街からは完全に人の気配が無くなった。
ただ弊社は飲食店ではないので時短要請の補助金は該当しない。
しかし、8月9月の宣言下での売上落ち込みに対する自治体の支援金対象になってしまった。持続化給付金に比べればボリュームはかなり薄いがいただけるのは有り難い。
再び持続化給付金のような支援を!という議員連中の声は聞くし衆議院選挙では現職がわざわざ挨拶に来てコロナの状況を訪ねた。パフォーマンスと言えばそれまで。
作業に出れば首都圏ナンバーの車が並ぶ観光地や特に大陸系外国人にウィルスの恐怖を怯えつつ作業をしてたが、幸い加入してた消防団の特例で少し早めのワクチン接種となった。
そして再びの国からの支援、復活支援金。
政権が変わったせいかなかなか概況がはっきりしなかったが、ようやく発表となった制度に見事にまたドハマリしてしまった。
対象月とした1月の売り上げが見事に比較月とで50%で満額申請。
これまた皮肉だ。
支援金や補助金を幾らもらっても前向き思考にならない。
やはり現場で仕事をこなしてナンボ。
首の皮一枚でつながってるが、どうも世の中が変わってしまい以前のような仕事の流れは無さそうな予感。
とりあえず昨夜申請までこぎつけたので、心機一転、今後の作戦会議といこう。
2022.02.14
ダイハツ タント(2019年)インロック開錠(富士宮市)
ダイハツタントと言えば、シリンダーの回転方向が年式によって右か左か違う。
それだけと思い込んで現場に行けば鍵穴の太さが違う!
年式は2019年なので既に3年目となるのだが、逆に3年間この手の新型のインロックは触ってなかったことになる。
てっきりM357かと思えばトヨタの10本ピンと同じM382だった。シリンダーを覗けば台形に見えるタンブラーがそれを語っていた。
シリンダーASSYでは化粧カバーが違うので中の内筒部分からは共通なのだろう。
要領的にはトヨタの感じで開錠できた。
何年か前にスバルもM382のパターンで逆溝になっていたが、ダイハツはそのままM382で試しに自分のハイエースの(2020年)鍵を差し込んでみたら、違和感なく入った。
よくお客さんに言われるが、どこで知識を得るのか?ということだが人それぞれながら多くの人は現場だと思う。
メーカーが●●年より部品をこの型に変えましたなんて通達など来るはずもない。
新しい部品に当たり、悩んで克服してる・・・少なくとも弊社はそんな感じ。
新型の部品になったら、通達と対処マニュアルなんか送られてきたら仕事は楽だろうなあ。そうしてくれたら逆にコストも下がっちゃうかのしれないけど。
2022.02.10
合鍵始めました
開業以来、殆ど断らせていただいた鍵の複製、いわゆる合鍵を始めました。
鍵のカットマシンをこれまで車載してたのですが、車検時の作業車の見直しで下すことにしました。もちろんこれまで通り現場での紛失キー作成もいたします。
どうもGoogleの方を見て合鍵の問い合わせしてくる方が時々いらっしゃるのと、紛失作成の作業が昨今減ったせいもありますので方針転換しました。
問い合わせだけならまだしも、訪れてこられて断るのも申し訳ないのでこの際受けることにしました。
早速紛失ではなくピンシリンダーのピンの組み換えての鍵作成をしました。
画像は組み換え前のピンの高さで、これを前後の順番を変えて違う鍵を作りました。
現場に行くのが2度手間となってしまいますが、確実で丁寧いな作業が行えました。
もちろん、事前に分かれば機械を自動車に積み、現場で作業をすることも可能です。
ただ日常的には下しておく予定です。
ご用命いただければ幸いです。
2022.02.01
アウディ A4(2015年) インロック開錠(沼津市)
久々の車の仕事!と喜んだのだが、実は三番手だった。
某公益法人、同業者の後の出動。
つまりは先の二業者がギブアップしたので回ってきた仕事。
なんとも仕事が取れてないことに複雑な気持ちだ。
車はアウディだし、年式も2015年なのでVAG2、こりゃ久々のTurbodecoderだがイケルと踏んだ。
ところが、やってみたものの、どうもピンが固くなってこない。
感覚が鈍った?
とりあえず数回やってみたが、開錠にならず。
ちなみにテスターキーではVAG1を示す位置。アウディはよくあることだが一応VAG1でやってみたが明らかに感触が更に軽くVAG2であることは間違いない。
もっともVAG1なら先の二業者も開けられていただろう。
前の二業者が失敗したピッキングに切り替えようか?
アウディは鍵穴がホライゾンタイプでやり難いのだが、ここでサードの業者までギブアップしては・・・やれることはやってみよう。
まずはL型ピックでのピッキングの前にかなり以前買っておきながら、まだ一度も開錠に成功してないLISHIのピックを試してみた。
これは現行の2イン1の物でない初代の物。
あまり開かなかったし、そうこうしてるうちにTurbodecoder導入でそれが開錠の手段になってたし、何より開かなかったことがなかった。
ただ集中力とは不思議なもので、使い慣れてないはずの工具ながら指先に感触が伝わってくる。
朝一番の作業で空気が冷たく、いい加減身体が冷えてきていたにもかかわらず。
やがてシリンダーが回り開錠。
やれやれだ。現場到着から約30分も掛かってしまったが、お客さんはその前にから既に3時間待たされていたらしい。
3時間に比べたら30分、誤差の範囲と思ってくれたら良いが。
今回頑張ってくれた工具たち。
上からTurbodecoder VAG1,Turbodecoder VAG2 、そして上に載るのが今回の功労者LISHIのピックセット。
開錠方法に固定観念を持つと視野が狭くなるが、まさに今回それを垣間見た感じだ。
いつも選択肢を持ちどこからでも開くようにしておきたいものだ。