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ロックスミスブログ
2014.04.21
クライスラー グランドチェロキー インロック開錠 (御殿場市)
御殿場のプレミアムアウトレットモール駐車場でのインロック。
このアウトレットモールの駐車場は全部で何か所なのだろうか?少なくとも第23駐車場までは記憶にある。もっとも第1駐車場が今も使われてるかは分からない。
平時は第二駐車場に停めるケースが多いと思うが、バーゲンの日だと各駐車場からシャトルバスが運行されてるので、結構離れた場所まであったりする。
今回もそのようだった。
保険会社のアシスタント会社からだが、電話の依頼主はどうも外国人らしく、日本語は厳しいようだ。
某アパートの管理センターの時は英語が通じれば、日本語できなくてもOKですよ!と大見え切ったことはあった。実際に依頼主はアメリカ人であったし。
しかし、外国人だからと必ず英語を話すわけではない。
逆に英語圏の国でも英語は唯一の接点で結構通じる人は多い。インド人の作業ではそんなケースもあった。しかし、ペルーやブラジルから工場勤務で出稼ぎに来た人だと母国語しか話せない。それこそ数字も通じないしThank youも通じないことだってあった。
あれはちょっと参っちゃったね。
ナンバーからしたら東京を越えて買い物に来たという感じだろうか?
当然、駐車場がいくつもあるとは知らないだろう。おそらく誘導員に案内されるまま来たに違いない。
「東名のインターを出てすぐの駐車場」
そもそも東名の出口自体が御殿場は2か所ある。それがどちらなのか・・・聞いても通じないだろう。
幸いに駐車場の番号を誘導員に聞いてくれたようで、唯一の手掛かりとなり助かった。。。その数や第19だが・・・あとは現地で聞こう。
と言うのも、遠くの駐車場に案内されるということは、今日はバーゲンをしている可能性があるのだ。つまりは周辺が大渋滞。
駐車場を探して行ったり来たりのウロウロがまずできない。目的地めがけて直線的に動かないと渋滞の中で半日過ごすことになってしまう。
今回は結構ラッキーで駐車場も早く見つかり、渋滞もまだ始まっておらず、更に持ち主も車の前にいてくれてそんなにイライラすることもなく作業に掛れた。
外国人、でも見かけは同じような中国人。
名前がちょっと見たことが無い姓であったので、思わず尋ねてしまった。
中国と言えば政治問題で決して良好とはいえない国だし、私個人も結構保守的思想を持っている。
中国で日本人が暴行を受けたりタクシーで乗車拒否されたりなどという話も聞くと、応酬してやれと思うこともしばしば。
しかし、見た目は品の良い坊ちゃん風、留学生なのかな?
「あまり見ない名前だけど、中国?台湾じゃなく??」
と聞けば、最初はおどおどした表情を見せていた。政治問題を気にしての部分なのかもしれない。
しかし、薄着で締め出されて寒さに震えてるその中国人を見て、御殿場は標高も高く寒いことを教えてあげたら、警戒心も薄れたようで逆に話しかけてきた。
もっとも、話すとは言っても、クライスラーのグランドチェロキーで右ハンドル仕様。
開錠方向の右回しがなかなか回らず施錠方向の左に一旦回して、ショットドライバーで逆転させるまで1分くらいのわずかな時間だ。
開錠完了時の少し驚いた顔に逆にこちらも驚いた。
この中国人のお客さんは上海からのようで、上海と言えば大都市だし、金融の町。
当然地価も高く、物価も高い。
外車・・・まあ中国製の車などは見ないが・・・は珍しくない場所でインロックのシーンは珍しくないだろう。そして私もトランスポンダーのプログラマーの展示会で上海に足を運んだことがあるように、ことセキュリティの進んだイメージなのだが。。。
ましてや、中国人ですよ!
都会籍と農村籍があり、パスポート自体がまず都会籍じゃないと取れないシロモノの上に、日本に来れるのは身分層のピラミッドのほんの上部だけ。
民主党政権時代に中国の中間層もということで年収300万円以上でクレジットカードを保有してる人にも30日のビザなし渡航を認めたものの、それは年収では中間付近でも所得層では本当に上部の一握り。この中間層から富裕層までの貧富も激しい国ですから。
ましてやアメ車のRVを乗り、坊ちゃん風情でブランド品の買い物に自家用車で・・・まあ言わずと本当に坊ちゃんなんでしょうね。
中国では富裕層ほど政治的な色合いが無いと言われます。
帰り際に尖閣問題や国際的な中国の立場など言ってやろうかとも思いましたが、あまりに色の無いお客さんにさすがに討論を持ちかけるのは大人げないかもしれません。
本当はそれぞれの国が自分の立ち位置である自国の歴史を認識し他国に敬意を表する知識を持てれば一番良いのですが。
今は、売られたケンカにどうしても買ってやりたくなってしまいます。
2014.04.21
トヨタ ハイエース インロック開錠 (沼津市)
作業の時間帯で一番きつい時間と言えば、目を覚ます未明だろうか。
しかし、朝早くから仕事をしている人からすれば既に活動時間帯なのである(その代わり寝る時間も早いだろうが)。
私も2時ころまで起きてる日は多い、それで寝付く時間と言えば3時前だろうか、必然的に4時ころは睡眠の深い時間帯。そしてその2時間後も再びの爆睡時間。
その時になる携帯の呼び出し音は自分の今の状況が分からないほど頭の中は眠っている。
もちろん、その時間に確実に仕事があるなら照準はそこに合わすのだが。
逆にグダグダなほど眠いこの時間にわずかな定額(低額ともいう)料金で仕事に行くのはつらい。
逆に作業料金分払っても良いからそのまま寝かせて欲しいと思うこともある。
深夜の料金設定とはまさにそんな心境との駆け引きなのだ。
それでも、せっかく電話をしてくれる損保のアシスタント会社にガッカリさせたくないという気持ちは強い。これは職業病ですね。良く言えばプロ意識ともいうのでしょうけど。
沼津市内、もし入電後に即出動すれば15分もあれば行く場所。
したがって、遠距離手当もつかない契約に則った定額作業。
朝早いとまだ肌寒く着替えも億劫、しかも外は小雨。春らしい細かな雨が余計に部屋を寒く感じさせる。
現場到着。
ハイエースも前の型である100系ワゴン、しかも鍵穴を見ればM382ではなくM357。
この年式のM382だと鍵穴のピッキングではなくロッドでの開錠となるが、鍵穴の狭いM357ならピッキングでの解錠が可能。
M357は多少コツがあるにしても、1分と経たずに開錠。。。仕事は終了。
つまりは1分も経たない作業のために早朝起こされ、寒い中着替え、深夜早朝料金が多少上乗せされても、驚く金額ではない。
払う側からすれば、割増などするのもまっぴらだろうが、受ける側からすればまさにやるかやらないかの瀬戸際を歩くこの時間帯。
起きて出掛けてしまえば、やって良かったと思うのだが、布団の中では気持ちは重く割が合わない、この程度の金額ならやらない方がマシとまで思ったりもする。
でもおそらく、目一杯高くぼったくっても、高い金額のところで、また同じ感覚になるんでしょうね。
欲を言えば、この時間にどっと仕事があれば、不平無く淡々とこなせるんですけどね。。。
2014.04.15
トヨタ パッソ インロック開錠 (箱根町)
パッソと聞くと思わずCMのフレーズを口ずさんでしまうのは私だけではないだろう。
そろそろ風呂に入って寝ようかと思う時間、箱根町からの保険会社のロードサービスの案件でした。
事務所から箱根まで約30kmで1時間掛ります。
もう寝静まる時間だけど出動しました。
現場までは28km、50分で到着。
さて作業!、私はパッソはM382とばかり思って、テンションは3mm幅の物を当てたのですが・・・あれ?でした。
見た瞬間で分かるのですが幅広のテンションを入れようと当ててしまうあたり夜だからですかね?
でも即2.7mm幅と頭が切り替わりました。
ピッキングも順調で開錠。。。段取りさえ最初から分かっていれば対して特筆する作業ではありません。
ただ0時近い箱根です。
日中は初夏を思わせる陽気の沼津ですが、深夜の箱根では・・・。
1℃でした。
真冬の気温ですね。
でもなぜか軽装のまま作業してましたが。。。
2014.04.15
いすゞ エルフ 開錠 (裾野市)
厳密にいえば、エルフが2台、ダイナが1台、ハイエースが1台のまず開錠でした。
4台まとめて・・・じつはインロックではなく、裁判所の強制執行で土地が競売になってる所に駐車している車なのですが、動産評価のための開錠です。
開錠作業って、結構集中力いるんですよね。
インロックのように1台であれば作業して、また移動する間に神経は休憩し休めるのですが連続となると結構疲れるものです。
それでもこの程度は割とピッキングでできるものです。
ただ今回はそのあとにトラックの後ろに装着したジュース配達用の装備の扉も開ける必要があるのです。
個々の鍵は決して難しいものではないのですが、しばらく使われておらず動きも悪く、先の見えない作業となると疲れます。
結局は1台のトラックの荷台だけ、新しい物になっており、錠がエースキータイプの物でした。
ただエースキーではなく、もっと直径が小さく、ピンの数も4本と少ないものです。
意地で開けたいところですがテンションを引っかける刻みが浅くなかなかテンションが掛りにくいうえに、ピックするにも隙間が小さく冶具が入らない。
結局はお手上げだったのが悔しかったです。
お手上げとなると、それなりに奮闘していたので疲れがどっとでます。
そこに追い打ちをかけたのがトラック車内にあった売上金を入れる簡易ボックスが発見・・・ここにも鍵穴。
これはピンシリンダーの小型錠がついてますが、鍵穴が「I」方向ではなく横に向いて付けられてます。
しかもキャビン内で体を鍵穴正面に向けられないので、なかなかピッキングしにくいのです。。。おまけに春の陽気で暑いし。
更にせっかく開けてもボックスの中に現金でもあれば元気が出るもの、10円玉が1枚とかでは疲れ倍増。
何のために開けたんだか・・・???
なんだかんだで開けた鍵穴11個・・・久々に疲れました。
もう忘れてしまいましたが、最高はMIWAのH248のついたマンションの現況調査で全部で60室くらいある建物を10部屋くらい開けたこと。
H248でもピッキングを簡易対策した最終版の物なんかもあって、なかなか1個●●秒×10部屋とかはいかなかったです。
更に管理者が鍵を預かってる部屋もあり、開錠の必要がある部屋、無い部屋と確認しながらなので、目まいがした記憶があります。
でも、開錠のみだと原価が無いですから、儲かって良いんですけどね。
2014.04.10
マツダ CX-5 インロック開錠 (沼津市)
オーナーさんには失礼なのだが、CX-5と言われてどんな車なのか浮かばない。
しかもマツダ!・・・マツダが以前経営不振だったころ、フォードと資本提携をし、OEMの車両が結構あった。
マツダに限ったことではなくホンダやトヨタでもあったが、このネーミングを見てなんとなくそんなイメージを持ってしまう。
特にアルファベットや数字の羅列でのネーミングは外国車に多い。
鍵に関してだけ言えば、部品の共用も結構怖いのだ。
トヨタのキャバリエなどは、元はGMなのだがトヨタではキャバリエで販売する。
当然部品はGMそのものでキーシステムもGM特有の物だ。
さてこのCX-5、ガソリンスタンドでの給油中にインロックされてしまったそうだ。
リモコン式のカードーキーでイグニッションはキーレスのインテリジェントキーなのだ。
原因はセンターコンソールにカードキーを置いてしまったために、カードから発信される電波を運転席のレシーバーが受信できずに、運転手が席を離れたと判断し施錠したことによるもののようだ。
いざ作業!・・・言うまでもなく現行のマツダであった。
右ドア右回し、通常のピッキングにて終了。
幸い、警報も発動されずにイグニッションをONにできたので、騒がず静かに作業完了。
色々なネーミングの車が出てきて最近はなかなか頭の中がアップデートされません。
2014.04.10
フォルクスワーゲン ゴルフ インロック開錠 (御殿場市)
久々のフォルクスワーゲンでした。
2002年式なので新しい部類ではないのですが・・・内溝ですのでやはり触ってみないと分かりません。
時間帯も実に嫌な午後8時。
まだ帰宅渋滞も残り、手元も暗く適度に冷え込んでくる時間です。
自動車用品量販店(某オ●ートバックス)でのインロック・・・やはり用品店では開けてくれないのですね。
まずはフィリップピックでシリンダーが開錠されるか・・・ゴルフではあまり成功してませんが、ニュービートルでは50%くらいこれだけで開錠できちゃうんですよね。
どんな物かと・・・写真でお見せしたいのですが撮影してません。
簡単に書けばフォルクスワーゲンの内溝ブランクキーを一番高い位置でカットした冶具のようなものですね。
それを差し込めばタンブラーは一番押し込められた位置に上がるわけで、シリンダーのテンションを少し緩めればタンブラーがバネの強さで戻されるのですが、開錠位置に留まれればそのまま内筒が回るのです。
確率は結構高いですね。
しかも、施錠方向だけでなく開錠方向でも回ることがありますが、そんな時はちょっと料金をもらうのに躊躇します。
一応外車の内溝キーの料金ですから。
原理を理解し少し練習すれば、意外と誰でもできちゃうかも?
もっとも、最近のワーゲンでは不可能なのかもしれません。
この冶具は今は解散してしまった鍵屋リンクスの在庫処分品のガレージセールでジャンク品で買ったのです。
そして、今回もフィリップピックでは開きませんでした。
あとは特に何も考えてませんでしたが、右ドア左回しのピックを始め、すぐにワンクッションの感触があり、ピッキングを進めたらおそらく1分も掛らずにシリンダーは施錠方向に回りました。こういうときいつも思いますが、なぜ右回しの開錠方向でピッキングしなかったんだろうと。
戻してしまえばまた次はいつ開くとも限らないので、せっかくのチャンスは大切に、ショットドライバーで反転させて開錠。
お客さんも予期せぬ短時間の作業でしたが、私もまた1時間掛ったら・・・とか余計な心配ごとも起きずに拍子抜けする瞬間でした。
年式が新しくないから・・・と言っても、開かなかったこともありますから、やってみなくちゃ分かりません。
ただ、タンブラーの引っかかりは明らかに違ってますね。
今のは開きそうなワンクッションの雰囲気が全くつかめませんが、この年式だとそろそろかな?と言うあたりがよく伝わるのです。
いつも、これだけクリアに作業ができれば・・・白髪も減るかな?
2014.04.07
ダイハツ タント インロック開錠 (御殿場市)
ダイハツのM357やM386自体のピッキング開錠は割と好きな作業なのだ。
タンブラーが結構素直でパシッと決まってくれることが多いから。
ただ比較的年式の浅いものはシリンダーは同じでも開錠時の回転方向が逆だったりするのが最近嫌なのだ。
開錠する際にはそんなの時間こそは掛らないのだが、それなりに集中するし開くまではやはり疑心暗鬼な部分は内心ある。
ようやく左回しに開いた!と思ったら実は施錠方向だったなんて時は結構そのモチベーションの消耗が激しい。
また右回しテンションでやれば良いだけにしても、短時間とはいえピッキングで使った握力は結構疲労する。
中でもタントは判別が難しい。
ダイハツ系でも感じるところ一番早く右回しに移行した車両じゃないだろうか??
初期の車両は従来通りの左回しで開錠、だが突然ある年式(データ無いです)から右回しになっている。
シリンダーが回ってガッカリする確率の高い車なのだ。
スズキでもあるが、スズキはシリンダー内にピックが入りやすいので割と楽、ダイハツはキーウェイの溝用のクサビが出ており、ピックを斜めに差し込むのが割とコツが必要なだけに、開くときの集中ドアロックの音は気持ち良い。しかし、握力を使い疲れるには違わない。
今回の車両は、絶対新しい方向の右回しと思い右にまずピッキングで回してみたのだ。
そうしたら・・・施錠方向だったようで反応なし。
これも割とがっかりする。
しかし左回しの方が作業的にはしやすいので気持ちの落ち込みは少ない。
できればメーカーさんには回転方向をドアに貼ってくれたりすると嬉しいのだが・・・無いですね。
2014.04.07
Keiden(ケイデン)カードキー不具合 (富士宮市)
某大手アパート以外の賃貸マンションでも時々目にするKeidenのカードキー。
円筒状の錠前にカードを差し込み回転させて施開錠を行うのだが、時々予期せぬ不具合を起こす。
リリース当初から対応してきたが、以前は認証不良がよくあった。
カード内には薄い磁石が入っておりシリンダー側の磁石を反発させることで認証をするのだが、それを行わなくなってしまうのだ。
原因は二つある。
1.カード側の問題:カード側磁石がずれたり、磁力が弱くなりシリンダー側の磁石を反発させられないケース
2.シリンダー側の問題:シリンダー側内部の磁石が反発していても、磁石とその内筒の摩擦が強く磁石自体が動かないケース
1の場合は、確実なスペアのカードキーが手元にあれば作動させることは可能です。
もしかつては、電磁波で帯電してしまう・・・などの仮説をたてたことがあるが、もし管理会社などからそれを言われたら10年前の私の言葉だと思って間違いない。ちなみにその仮説は一人歩きし皆が原因に対し疑心暗鬼となる中全国的に広まってしまったようだが、言いだしっぺが撤回します。そりゃまず無いでしょ。
2の場合は、シリンダーを回転させ違った角度でカードを挿入したり、あるいはシリンダーを叩くことで復旧することもあります。特に季節変わりなどによく起こる感じです。
他にもカードを差し込んだ際にある、クッションのような感覚が無かったりするのは、認証以外の他に原因があることも考えられますが復旧の方法はありません。
更に最近こと多くあるのが、認証しながらも作動しないケースです。
カードを差し込むと確実にカチっという認証してワンクッションが入る感触こそあり、ケースロックが動くような「カシャ」という音がするのですが、デッドボルトが動いてないケース。
Keidenのこのタイプのシリンダーのテールピースは私の知る限り3タイプあるのですが、一つは写真左にあるような楕円の金属製の物。これは業者が交換時にテールピースをケースロックに落としてしまったりする事故が多く、マイナーチェンジの際に写真右上のような黒いプラスチック状の物になりました。紛失しにくくなったものの、この写真のように強度に問題があるようです。そして、目下一番新しいのがこの黒い形を金属で作り回りをコーティングしたもの(写真にはありません)。
ちなみに某賃貸アパートではこれらが入り混じり使われています。
さて、カードがありながら認証してる兆候があるのに開かない・・・一番イライラするでしょう。
でも、あるんですよね。
大体事前の兆しがあります。施開錠が重たいとかドアの開け閉めの際に当たってるなどの。
今回もまさにそれでした。
入居時からドアが重たかったそうで、そのままにしていたら、ある日突然鍵が開かないという事故に遭ってしまいました。
比較的築年数が浅い物件のため、防犯サムターン(指先でつまむクラッチがサムターンに装着されている)が装着された物件でした。
残念ながら私のサムターン回しでは室内側からも開けられないので壊すしかないのですが、壊すにしても通常シリンダー内にある認証後に回転するクラッチ板を回してやれば作動するのですが、今回は開きません。
ちょっと見えにくいのですが、この先端の黒いプラスチックがケースロックを動かすテールピースなのですが、これ自体がいじけてしまい、認証しても空転してしまってるのです。
テールピースの側面にはケースロックを作動させる際についた切り傷ができてます。
また刺さってる板状の金属が捻じれてることから分かるように、ドアの立てつけが悪くデッドボルトがドア枠に当たって動きが悪かったことが想像できます。
実際に、今回の入居者も入居時からドアの開閉の際、特に室内側からの開錠が重いことがあったそうだ。
作業ではシリンダーを完全に破壊し撤去した状態でドライバーで直接ケースロックを回した。
案の定、いじけた部品類は写真の通り。また時にこの金属の板がねじ切れてしまうこともあるからドアの当たりは侮れないのだ。
今回も枠には擦りキズがついており、室内からも開錠時はデッドボルトが枠にあたってる特有の動きとデットボルト自体にも擦れた傷があった。
壊して開けるのも一苦労だが、この後でドアの丁番の調整が必要だったことは言うまでもない。。。
施開錠が重いと感じたら、大きな事故になる前に早めに相談して対策してもらいたいものです。
2014.04.03
建物現況調査(衝撃画像あり) (熱海市)
競売対象物件の不動産価格算定調査のため開錠に出向くことは時々あるのです。
あくまで弊社の仕事は玄関を開けて、鑑定作業を滞らせることなくさせることにあります。
この現場は・・・対象物件は住人不在であるはずだった。
玄関はリフォームしたようで新しい建具が備え付けられ、いわゆる今のシリンダーで開錠不可。
幸い、窓が開きそうな感じであった。
一応、執行開始に際し玄関ドアの呼び鈴を鳴らし、施錠を確認しようとドアハンドルに手を掛けたら・・・開いた!
開いたのは良いのですが強烈な異臭が・・・・!!!!!!!
人間の死亡現場にも立ち会ったことがありますが、それとは全く違う異臭でちょっと言葉に例えられません。
言えることは目が痛くなるようなアンモニア臭を伴っていることです。
それを作ってるのはコイツらでした。
可愛い子猫?
この家の中には数えるだけで10匹近い猫と2匹の犬がいました。
玄関開けたら積●30cm(●=糞)。
言葉はいらないと思います。
この現場の斜向かいの家まで15mほど離れてますが、その家の住人が玄関を開けて確認するほど強烈な匂いでした。
その家の方の情報では、150mほど離れた場所に借家があるのですが、そこの物件の入居者が入居してもすぐに退去してしまうそうで、その原因はここからの異臭なのだそうです。
住人不在と思われたこの家に実は住人がいるそうです。
夕方帰宅し朝仕事に出かけるという話でした。。。ということは、ここに寝泊まりしてるってわけでしょうか???
花粉症で鼻が詰まってる私でもそれは無理です。。。ってか口で息したくありません。
犬猫の餌は・・・まあこれだけの排泄物があるし、無節操に繁殖してるあたり問題ないのでしょうけど、この匂い・・・動物愛護団体は問題にしてほしいかも。
これぞ虐待と言わず何と言う?
2014.04.02
フェアレディZ(Z33) インロック開錠 (三島市)
実は恥ずかしながら一度このZ33のフェアレディZの開錠に行き、開かずに失敗しています。
その日はなぜかタンパクで、すぐ結論つけちゃったのです。
今回の現場は三島市の農の駅、ただ気候が良いですからモチベーションは全然違います。
意地でも開けなくちゃって気持ちでした。
しかし、前回同様にピッキングでは閉まる方向には簡単に回せます。
そこからショットドライバーで逆転させようとしても、回しきれません。
全く前回と同様の状況。。。諦めてしまうことは簡単です。
通常日産車の日本仕様は運転席側の右ドアのシリンダーを左回しで開錠なのですが、このZは右回しなのです。
もし左側にもシリンダーがあれば簡単な話なのでしょうけど、最近の車は運転席以外にシリンダーは付いてません。
ロッドを車内に入れて開けるにも、スポーツカーならではの長いドア、ロックボタンまでの長くて堅いロッドが必要で、持ち合わせの物では足りません。
ピッキングの右回しも良いところまで行くんですけど、どうも最後が決まらない感じなのです。
しかし、今回はちょっと以前とは違って粘ります。
テンションは通常左側を持ち、左回しだと下に力が掛るように持つのですが、逆にセットして右回しとなる下側に力を掛けるようにしてやってみました。
少しやりにくいのですが、下に回すようにやればそんなに「やった!」というほど苦労せず回るじゃないですか!!!
前回もここまで固定観念にとらわれずにやれたら、後味悪くなく成功したのに。。。
ちょっと時間を掛けてしまったので、お客さんも少し諦め気味な雰囲気、そこで開錠が成功したのでそれなりに喜んでいただけました。
なにより私がうれしかったのですが。。。
2014.04.02
鍵はあるけど開かない (御殿場市)
鍵は持っているが、開かない・・・という通報で現場へ向かってみました。
今日は4月1日、つい昨日まで駆け込み納品のトラックがすごかったバイパスも今日はさびしいものです。
今日から消費税は8%!
もちろん弊社も・・・とは、なかなか厳しいですね。
とりあえず仕事しなくちゃお金はもらえません。
お客さんに鍵をお借りしてみました。。。が、どう見ても鍵違うんですけど。
鍵穴に入れば良いというものじゃなくて。。。
お借りした鍵はH55番タイプの物、しかし玄関のシリンダーはミワのH248。
開かないと思います。いくら考えても。
それでもお客さんはガンとして、昨日までこれで開けてたと言うのですから否定しようにも。。。
しかし、ピッキングでは開きますので壊れてるわけではありません。
それでも話が早く、開けた後は即錠を変えて欲しいとのこと。
少し痴呆気味なので、押し問答するのもあまり生産性が無いので、ドアノブごと交換しました。
鍵の種類が全く異なるので、今度は間違えないで管理をしてほしいものです。
2014.03.19
マグロック金庫開錠 (清水町)
よくある話なのですが、直接の持ち主ではないのです。
持ち主が入院したり、高齢で認知証が酷く施設に入ったり、場合によっては亡くなってしまったなどで、その家族や親せき筋から依頼が来ることが多いのです。
今回も金庫を開けてほしいというものでしたが、作業代金がいくらになるのかと言われても、金庫によって異なるので一概には難しい質問なのです。
たとえば、業務用金庫なのか家庭用金庫なのかで開錠料金は異なるし、またダイヤル開錠なのか、テンキー式の暗証番号入力式なのか・・・はたまた鍵があるのか無いのか。
作業料金だけでなく、段取りもあるわけです。
たとえば夜中にダイヤル番号不明の業務用金庫を開けてくれ・・・と言われても、即時は断る確率が大きいですね。
スーパーダイアラーを使うとしても時間がかかるものですから。。。
今回も持ち主の兄弟にあたるという人からの依頼でした。当然別居してるわけで、持ち主が高齢で入院されたと言うことで・・・まあ、先もそんなに長くないと見越して生きてるうちに書類やら片づけることをしてしまおうということらいしいのです。
ただ、そのための金庫が開かないし鍵もない!
とりあえず概寸でホーム金庫の大きさの様で、レバーやハンドル類も無いという申告でほぼ間違いなさそうです。
鍵も無く、ダイヤル番号も不明で壊すなら壊しても構わないと言うのですが・・・やっぱりスマートに開けたいものです。
当日、時間を待ち合わせて現場に向かいました。
いざ、実物を見ると・・・想像していたホーム用金庫とは少し違いました。
電話でも事前に確認したのが、ダイヤルが1個と鍵穴が1個でレバー無しでした。
実物はダイヤル無し、鍵穴無し、ハンドルありでした。
いや厳密には鍵穴ではなく、鍵をかざして開けるタイプなのです。
正面から見て上部に鍵にあたるマグネットキーを当てて認証すればハンドルが回せるという構造です。
いわゆるキーを差し込んで鍵穴を回すと言うシリンダー錠ではありません。
このマグロックのセンサー部分を壊せば開けられますが、一度だけ壊したもの結構荒れた作業になった記憶があります。
マイナスドライバーも折っちゃったし、何かのはずみで手も怪我したかな?
もうかなり昔の話なのですが・・・ちなみに今は、他のう方法で開けます。
それは叩きます(笑)。
でもマジなんです。
なかのマグネットはキーをかざさない平時は金属板に磁力で磁石がくっついてますので、ハンドルは動きません。
これらが全部反発した状態を作ればハンドルが動かせ、扉が開くのです。
やりかたは、マグロックで磁石の入ってない冶具を作り、金庫側の磁石の位置を磁力センサーで調べ、反発する磁石を埋め込んだ冶具をかざせば、中の磁石が反発しハンドルが回るのですが・・・、面倒くさいしそんな冶具持ってません。
ちなみにオートバイのキーシャッター用の物はあります。
今回は先にも書きましたが叩きます。
叩いた振動で金庫内の磁石を強引に動かしてしまおうという試み。
コツは思い切りですかね・・・でも、なんで叩くか??まあハンマーの一種なのですが、間違っても大ハンマーでたたいても開きません。扉がへこむだけです。
原始的な手法にお客さんも、大丈夫か?という顔色で「別に切っちゃっても良いよ」とは言ってくれます。
久々なせいか、少し時間がかかりましたが、叩いて開けたのを見てやはり驚いてました。。。そりゃそうでしょ。
お客さんは作業を見てたのでどんなハンマーか見てたわけですが、同じものを使ってDIYで開けられるかと言えばNOでしょ。
勿体ぶるわけではありませんが、叩く力加減とタイミングは構造を理解しないとできないし、やはり高い作業代金をいただくだけあって、コツがあるのです。
先ほども書きましたが、おもてなし・・・じゃなくおもいやり・・・でもなく、おもいきりこそが大事。
でも、おもてなしも、おもいやりも同じですが一朝一夕にはできないことですからね。
金庫のトラブルはOffice雅キーレスキューへ
2014.03.12
ブルーバード インロック開錠 3連ちゃん(富士市、沼津市×2)
ブルーバードという車をご存じだろうか?
確か今は製造中止になってる絶版車なのですが、言うに及ばず日産の看板車です。
愛称ブルで親しまれ、ラリーやプロダクションレース、そして改造ベース車としても愛された車です。
私としても最近この手の仕事がめっきり無くなったのですが、ここにきて発注先は違うものの、ブルーバードのインロックが続けて3台入電しました。
しかし、今からすればカルロスゴーンさんでは絶対に思いつかないネーミングでしょうね。
ただ車としては最終型となったシルフィーが2台とその前の型が1台でした。
日産車なので、作業はピッキング作業で開錠できます。
特にブルーバードの系列は比較的相性が良いはずで、短時間で開けてるはずが、今回のシルフィーはちょっと時間がかかりました。
久々のピッキングのせいなのか、花粉症予防のマスクのせいなのか・・・なんか手元がおぼつかず1分くらい掛ったでしょうか?
今までの経験上、この車で1分は長い、あれ?開かないかな・・・と気持ちがネガティブになるタイミングです。
もちろんこれが他の面倒くさい車でしたら、まだまだと粘り始めるのですが。
それでも1分以内には開けてるので、お客さんとしては「もう開いたの?」という作業側からしたら最高の賛辞をいただいてます。
しかし、続くときは本当に続くものですね。
このつながりってなんなんでしょう?
自動車のインロックはOffice雅キーレスキューへ
2014.03.05
マルティロック 残りあと1個 シリンダー交換 (御殿場市)
もう10年以上経つんでしょうかね?
世間がピッキングという言葉に洗脳されて、シリンダー交換を急ぐ時代がありました。
あの少し前に開業したので、残念ながらその流行にはあずかれなかったのですが、それでも問い合わせは結構きましたし、個人レベルでの受注もありました。
でも、あのピッキングバブルに浮いた業者はことごとく倒産してます。
とにかくミワのH248からのババージョンアップとなるU9シリンダーでさえ納期1カ月だったり、ゴールのV18などは3カ月待ちなんてありましたね。
シリンダー交換だけやってる業者は在庫命ですから過剰在庫にしないと回せません。
シリンダー交換自体は特に技術や知識も必要ないので、当然我も我もとなり、異業種からの参入などもあって価格はどんどん下落。
ホームセンターで売ってる値段より安く交換サービスしてる話もあったりで、まあ商売としてはさっぱり面白くないので静観してしまいました。
その結果が良かったのか今に至ります。
それでも、お客さんからの要望はあり、U9では物足りない、もっと特殊なシリンダーが欲しいという要望にこたえていくつか揃えたことがあります。
ECキーというマグネット併用の物、先にも出ましたがミワ対応のV18ディンプルキー、そして海外からの輸入品であるイスラエル製のマルティロック。
このマルティロックもかつてテレビで紹介されバブル状態なことがあったんです。
特徴はピッキングで開きにくいことに加えて、ドリリングの対策もされているのです。
シリンダーにステンレス板が組み込まれ鉄工ドリルでは噛んで行かないのです。
そして国内メーカーより重量があり、いかにもゴツイ感じのシリンダーでさすが治安の差なのかと思ったり。
そのバブルもいつしか消え、弊社も在庫したと言ってもたかが知れてますが、残り2個がどうしてもさばけずに残ってました。
そしてタイミング良くマンションでシリンダー交換、現状でU9がついてますので、ピッキング対策では十分なのですが更に強化したいと言う要望なのでピッタリ!
当初はU9の交換と思ったのですが、相手から提示された金額が弊社の出張費の金額なので、さすがにお断り。
どこかの業者でその金額でやってるなら、勝手にやれば良いのです。
吹っかけてるのかもしれませんね。
まあ、安いのが良いならと長期在庫しているマルティロックを紹介しました。
作業車に積みっぱなしなので外箱は擦れて印刷も掠れ、更に中の商品を包んでる紙もボロボロ。
子鍵追加用のカードも汚れてますが一応未使用品、新品と書くと語弊がありそうなので。
その条件で1万円(税別)で交換しました。
もっとも仕入れ金額に出張費を合わせると収支は赤字ですが、在庫処分と考えて提示しました。
実際シリンダーをお客さんに持ってもらい、その重さやピンの複雑さを見て納得してもらいました。
でもそのはずなんですが・・・週開けて、「カードが汚れてるじゃない」・・・って、長期在庫の条件で安値にしたんじゃなかったでしたっけ?
確かに外箱の紙埃がカードの凹凸に入り込んでましたけど。。。
あとマルティロックはミワのRA85用が残り1個だけとなりました。
在庫処分なのでこの金額で交換いたします。
ちなみにこのシリンダーは交換工賃含めて3万円で販売してたものです。
もちろん、他の錠用もありますが、都度取り寄せとなります。
消費税増税前のこの機会に是非。
2014.02.26
アルファロメオ555 インロック開錠 (沼津市井田)
入電時にアルファロメオというメーカー名しか分からない(聞いてない)ながらも現場に向かいます。
・・・というのはアルファロメオは確かに以前は普通のギザギザキーでしたが、今は内溝の特殊キーが主流なのですが、入電時は一般キーだという申告。
真に受けると必ず違うのが世の常なのです。
そっちに気を取られていたし、また出発間際に腹が立つ一件もあり完全に注意力が散漫になってました。
それでも予定通り沼津市井出に到着・・・ですがお客さんの家は見当たりません。
電話で場所を尋ねると・・・ここは沼津市井出・・・そう、井出。
現場は沼津市井田?・・・井田???
やっちまいました。一文字違いで全く違う場所。
沼津市井田は旧戸田村の井田で市町村合併で沼津市になった伊豆半島の町なのです。
当然ここからは1時間以上掛ります。
幸い、急ぎじゃないと言っていただき救われた気分で海辺のロングドライブとなりました。
現場にはブースターケーブルで接続されたアルファロメオが。。。形から555ですね。
確かに少し前の型でシリンダーもその申告の通りギザギザの鍵です。
実は555に当たるのは2回目。
一度目も今と同じ状況で、バッテリーをジャンピングしたら施錠されたというもの。
今回も完全にバッテリーが放電し、ジャンピングしてたら施錠されてそうです。
どうも通電時に一旦施錠させてしまう機能があるみたいですね、同型車のオーナーは気を付けてください。
初めて当たったのは、開業間もないころで外車は全車ロッドで開けてました。
アルファロメオも例外ではなくドアの中を覗いたのですが、ロックボタンのロッドが見当たらず、いたずらにカニばさみを中に入れてたらまぐれでシリンダーのキーパーに当たり電動スイッチが作動し開錠したラッキーな案件でした。もう鍵屋じゃないですね。
気がつけば16年が経ち、ベンツやBMWも鍵穴で開け、当然アルファロメオの現行車も鍵穴で開けてますので、成長したのでしょう。
ならば555と言えども引き下がるわけにはいきません(大袈裟)。
お客さんから「あっという間なんだろうな」と言われ「いやいや、結構しぶといのもありますよ。」と話してるとガシャっと集中ドアロックの作動する音が。
あっけなく開錠となりました。脅かしたものの5秒程度だったかも。
まあそういうこともあります。
でもアルファロメオの開錠は相性が良いですね。