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2024.06.02

強制執行 シャッターと店舗入り口開錠(三島市)

民事裁判の強制執行は1回目に催告を行い、その日から30日以内に断行が実施される。
時には催告の際に明らかに被告である債務者が部屋を出て、戻ってくる可能性が無いと裁判所が判断した場合は即日断行引き渡しが行われる時もあり、そんなケースは1回しか仕事にならない。
どんなケースかと言えば、家財道具を片づけ引っ越した状態、既に死亡している場合、1か月以上の懲役刑を受けてる場合などにそんなケースがある。

今回は三島の居酒屋の執行。
1回目は催告なのだが、この時は仮に開錠が不可な場合でもシリンダーを破錠できないのが辛い。
しかも今回は家主に断りなく入り口の前にシャッターを増設されていた。
仕方なくまずはシャッターの開錠、そして出てきたのがMIWAのH248タイプのシリンダー。


写真は開錠後なのだが、何せ今や希少となったH248との遭遇、こりゃいけると鍵屋なら思うだろう。少なくとも自分は思った。
ただ舐めてかかると上手くいかないのが常。
このH248こそピッキング窃盗に愛された鍵穴。しかし、当時メーカーも対策をして、ピッキングで内筒が回ってケースロック回しで回すと45度の位置、90度の位置に溝があり、揃ったタンブラーがその溝でまた戻ってしまうため、動かなくなりピッキングでシリンダー内筒を揃えて動かさなくてはならないのだが、これがなかなか面倒くさい。
今回のは90度の位置で溝に入るタイプながら、うまく回せず結構時間を要してしまった。
壊せるものなら壊したい・・・しかし、開けられるシリンダーにギブアップをするのはプライドが許さない。
なんだかんだと1時間ほど時間を要してしまった。
小さな店舗で小窓などもなく、裏口がありそうだが見つけられず。
それでも無事に任務は遂行できた。
当然撤収前に現状通りに施錠しなくてはならないのだが。
なぜかシャッター錠は後付けだし施錠不要の指示が。。。

そして約30日後に断行となる。
この日は店舗内の荷物を搬出し、債務者が入れないようにシリンダーの交換となる。
ところが、施錠しなかったシャッターは施錠されていた。
シャッターの交換シリンダーは交換不要とのことで持ち合わせてないのでまた開錠作業。
しかし入り口は最悪時間が掛かるようなら破錠しようと段取りしていたら、足元に鍵のセットが。
もしかしたらと思えば、債務者が置いて行った様で、前回手間のかかった入り口は鍵で開錠。
店舗内もほぼ片づけられていた・・・ら、案の定裏口が見つかった。
2階へとつながる階段室があったのだが、なぜかここは手をつけず。
入口のみシリンダー交換で終了。

実はこの現場で開錠2カ所とシリンダー交換で見積もっていたので、1か所が開錠不要で思わぬ減額。
仕方がないと思いつつ、ガメツク取らないとなかなか儲からない。

2024.05.23

カードキー紛失開錠 (清水町)


カードキーを採用した賃貸物件、カードキーを紛失しての開錠案件。
このメーカーに限って開錠治具はあるのだが、毎度思うけど開けて良いのかというジレンマ。
防犯性を唄って付いてるのに、それに騙されてた方が良くない?
なまじっか業者なら開けるなんて風潮の方が正しくない気がするのだが。

時に1時間くらいかけてしまうこともあるが、結果的に開けてしまうのだから。
以前は開けることに得意になっていたが、最近はすっとぼけるのもアリじゃないかと思うこの頃。
開く理屈も言われてみればそんなことで!というレベルなのだが、それはここでは伏せさせていただく。
とりあえずは無事に入室できて良かったということで。

2024.05.13

カードキー不具合

夜になってこういうのは結構困惑する。

カードキーの不具合。

カードキーと言っても色々種類がある。
ICタグを用いた物、磁器テープの物、機械式の物。
どれにせよちょこっと分解して修理とはいかないし、ましてや磁器やICタグでは目にみえない。

ただ不具合があると言えば機械式だろう。
接触部分が多ければその部分の摩擦も多くトラブルの原因ともなるだろう。

案の定現場のカードキー。

カードを入れる時に重たいと言うので、症状はだいたい見えた。

このカードキーはカードに溝があり、それに沿って中のピンが動き所定の位置でシャーラインが揃うことになり、カードが更に一段奥に入って開錠となる。
ところが差し込んで更に奥へ行く段階で重くなると言うのでピンというよりリーダー側の機械的な問題だろう。

ピンの摩耗となると、リーダー本体が部品販売されてたと思った。

室内側の裏蓋を外し潤滑スプレーを吹き付けて復活。
経年で個々の部品の動きが渋くなっていた様だ。

2024.05.06

安否確認アパート開錠 (三島市)

不動産管理会社からの依頼による住人の安否確認。
要は家賃が不払いになり、住人との連絡も取れなくなると考えられるのは、夜逃げなど既に部屋を出てしまうケースと最悪なのが部屋の中で倒れているケース。その中には持病の悪化で急を要する場合もあれば、既に亡くなってることもある。
ただ人間が死ぬと1日と経たずに強烈な異臭を放つようになるし、ウジが沸き始めるため窓越しに感づくパターンが多い。

ただどんな異変を感じても第三者が安易に入居者のプライバシーに立ち入ることはできない。
そんな時に不動産管理会社の取れる手段は公的な方法しかない。
家賃など債権上の問題なら民事事件で物件の明け渡しを求める裁判を起こす。
ただこの場合時間と費用が掛かる。よく言われるのが判決までの半年から1年の裁判期間と法廷闘争費用だ。
多くは代理人(弁護士)を立てて法律闘争を進めるがもちろん個人で裁判を争うこともできる。
そしてもう一つが警察の捜査権を利用する。
家賃の取りはぐれとかは民事案件で警察は不介入だが、連絡付かないということは室内で倒れてる、もしかしたら死んでる(事件性がある)かもしれないとなると、警察で受け付けてくれる。
人身に問題なくとも失踪というケースで後に拉致事件など隠れてる場合もある。

今回はまさに後者の権限を活用してだろう。

今回の部屋は大学に近いアパート。
外国人(中国)留学生が契約者で住んでいたのだが、既に昨年卒業しているはずで1年ほど留学生が終わる期間が過ぎている。
半年ほど前まで連絡はついていて1か月ほど前まで雨戸のシャッターが開いてたことは確認されている。
以後、足跡が掴めない状況なので警察官立ち合いのもと開錠をした。

ドアスコープに突っ込まれた紙や新聞受けポストに貼られたガムテープなどからなんらかの対人トラブルがあったのかもしれない。
しかし、部屋は中国人らしくなく残留荷物が一切無かった。完全な夜逃げ状態だろうか。

中国本国の景気も報道の通りかなりヤバい。
日本も決して景気はよくなく、むしろ政府見解とは大きくことなり悪いと言えるが。

とりあえずこの時点での事件性は無く、あとは契約が切れない限り部屋を施錠しての現状復旧となる。
無事本国に帰ってくれていれば良いが。

外国人が日本で賃貸物件を借りにくいと言われるのがこの辺の法に関する無秩序が大きい。
よくあるのが部屋の又貸し。
行って見れば契約外の人が住んでいると、この時点で契約違反となるが管理会社は契約書の破棄のため裁判を起こす必要がある。
裁判起こすまでも無く言えば良いと思われるかもしれないがこの辺も日本人と意識が大きく違う。
大陸系はそのうち払うと悠長に言うが、再契約に必要な「いつ?」を守らない。
別に屁理屈を言ってる訳でなく悪気が無い人もいるのは大陸の大らかさからだろうか。
結局は法による強制力で修正しなくてはならなくなる。
政治が経済界の要求で人件費の安い外国人を無作為に居留を呼び込んでるが、治安や秩序やそもそもの経済の崩壊を招いてると言って過言ではない。

2024.04.21

開錠治具改修

以前購入していた開錠治具なのだが、これが使い勝手が悪かった。
いっそのこと捨ててしまおうかと思っていたほど。


右側のがアタッチメントとして自作してみた治具。
しかし、これだと上手くロックを外せない。
そのこで右側の物を購入。
しかし、近年の建具とわずかにサイズが合わず、そこで真ん中の2本のエクステンションを作ってみた。
これが見事に長さが合う。

実は既に一つの現場で実績済み。
よりによって静岡県の業者ながら横須賀市まで出張。
夜ということもあり近所の業者がいなかったのか片道150km、実に沼津から浜松を越える道のり。
幸い深夜なので速度を落とさず走れ移動時間は意外と短かった。
狭い路地の袋小路のさきにある築年数浅いアパート。
玄関を見ればGOALのV18シリンダーをつけた錠が1か所、新聞受けもドアスコープも無い。
実は損保の作業範囲ではこの時点で終了なのだが、どうしても治具を試したくて使用してみた次第。
幸いにして上手くいった。

これで新築物件でも開錠可能な確率が増えた。
もちろん全戸開けられるわけではなく条件があるのだが。。。

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